ブレーキのアルマイト

今後JBフォーク、ステンレスディスクと組合わせて使用する、
当社で販売予定ブレーキキット用のブレンボ製キャリパーです。
AP製の4ポッド、6ポッドキャリパーが入手困難になってきたので、
使うことになった物がこれです。一般的な削り出しものです。
今回は大丈夫でしたが次からは入手の値段が上がりそうです。
DSC01653.JPG
これのアルマイトについて簡単にいい機会なので書きます。
このキャリパーは表面がアルマイト処理をされています。
ブレーキのアルマイトに限らず、アルマイトは依頼するたびに
色が違ってきて当たり前です。
特に小ロットで頼む場合はその都度変わります。
もちろん材質によっても変わります。
できればある程度色などは揃っていたほうが良いので、
自分の会社でアルマイト屋さんに依頼する場合は、
セットでできるだけ頼むようにしています。
あらかじめ作っておく場合もあるので、出来る範囲ということにはなるのですが。
ただこのブレンボなどのブレーキキャリパーなどを購入する場合は、
考え方が違います。色は優先してはいけない。
たくさん在庫を持っているようなところから買う場合は、
「出来る範囲で良いので似たような色のものをだしてください」
とサラッとお願いします。
今のご時世ですから無駄にたくさん在庫する会社は少ないです。
たいがい取り寄せになり多少色が違います。
ただこのブレンボのブレーキのキャリパーのアルマイトは高い技術で
処理されていて、とても強く、簡単に真似することはできません。
色ではなく、表面を守るために処理されています。
アルマイト屋さんに作業依頼することは可能でも、
同等の強さで表面処理するのはとても難しいことなのです。
ブレーキはとても過酷な使用状況で使われます。
ですので、多少色が違ったりしても、再度アルマイトにだして、
上っ面の軽い気持ちで色を揃えようなどと思ってはいけません。
そんな軽い気持ちで物事を変更する部品ではなく、
あくまで機能重視で考えるべき部品です。
飾っておくだけならなんでも良いですが、そういうものではないので
自ら品質を下げるようなことは避けるべき商品なのです。

コメント

  1. 高尾正音 より:

    AP製の4ポッド、6ポッドキャリパーが入手困難になってきたので・・・
     そうなんですね。何気にビトーさんのHPを見てみると、すべてのデモ車のフロントキャリパーが自社製に変更されているのに気が付きました。入手困難というわけではないのでしょうが。
    ただひとつ心配が、「今後パットやローターが手に入らなくなったら」と心配ていますが、大丈夫なのでしょうか。

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