Z1000MK2入荷とマフラー製作

先日話していた、在庫にするベース車両用のMK2が入荷しました。
国内登録はされていませんが、ガソリンを入れてセルを回すと
すぐにエンジンがかかります。
写真はこちら。
DSC01803.JPG
今はお客様の作業が詰まっているので、
大事なフレームやエンジンの状態だけ確認し、
後日登録の作業を外注さんに頼んでしてもらいます。
良い買い物をしました。
話は変わってマフラー製作の続きです。
曲げたテールパイプを溶接
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上の写真のように一度かりづけして、スプリングフックの位置に
印を付けスプリングフックを溶接します。
DSC01755.JPG
サイレンサーはいま、出口部分を取り付けていないのでこんな感じ。
DSC01754.JPG
このFX750用に手曲げして作っておいた出口部分。
実際にあてがってみて良いかどうか見ます。
機能的には変わりありませんが、この部分は見た目を重視します。
今回は左のものが良さそうな感じです。
DSC01756.JPG
左側の出口を削り出しチタンキャップにはめてみたところ
DSC01757.JPG
先ほどのキャップASSYを治具のサイレンサーにはめて確認します。
良い感じです。
DSC01758.JPG
出口部分を溶接し、後ろからみて内部見えるように写真を撮ったもの。
昔からこうして見たときに、バッフル部分が奥まったところになく、
出口ギリギリになっているものがほとんどです。
これが私は好きではなく、すごく手間がかかるのですが出口内部から、
バッフルにつながる部分もテーパーにして、やや奥まった位置に絞り部分が
見えるようにしています。意味がわかりにくいと思いますが。
DSC01771.JPG
サイレンサーが完成したので、エンブレムをつけます。
エンブレムの位置をあらかじめ決めておいて、サイレンサー単品で
つければ手間がかからないのですが、バイクにサイレンサーを組んでおいて位置を決めると
そうしたものより良く見えるので、毎回こうしています。これは付ける前。
DSC01773.JPG
治具のエンブレムを両面テープでかりづけします。
こうして少しずつ位置をずらして、前後左右、近くや、
離れて見たりして位置を決めます。
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印を付け、
DSC01775.JPG
片側穴あけしてから、位置をもう一度確認。
DSC01776.JPG
右側の穴も開けたところ。
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穴に漏れ止めの液体パッキンを塗って、(白く見えています)
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取り付け。
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写真のように見る位置によってエンブレム位置が違って見えます。
サイレンサーバンドの位置でも印象が大きく変わります。
前の上の方からみると、エンブレムの位置はやや後ろにあるように見え、
後ろの上の方から見ると中間ぐらいにあるように見えます。
ですのでせっかくつけるのであれば、実際にかりづけして確認し、
だいたいどこから見てもいい位置ぐらいにつけたいのです。
どーでもいいといえば、どーでもいいことなのですけど。
でも間違いなくこういうことの積み重ねが、車体全体が完成し
直接見たときにバイクの印象が締まって見えるか、
だらしなく見えるかの違いになると思います。
ですので、今ではマフラーは直接車体持ち込みでないと作っていないのです。
性能には関係ありませんが、せっかく作るならその人のバイクが、
一番よく見えるように、あわせて作りたいのです。

コメント

  1. Cooley より:

    今日、生でFX750を拝見させてもらいました。
    こだわりも増え、色々な苦労も聞きましたが・・・とにかくカッコイイ!
    ブラスト仕上げのエンジンには見とれてしまいました。
    部分的に見ても丁寧できれいで。
    どーでもいい事を妥協しない積み重ねが、性能はもちろんあの造形美を生むんだろなと本当に感動しました。

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