FX750製作模様7

FX750の製作模様の続きです。
ミッションアウトプットシャフト側です。
アウトプット側はドライブシャフト側と、
同じような説明になりますので、
簡単に説明します。
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アウトプットシャフトです。
DSC01845(2).jpg
ニードルベアリングを組み付けます。
DSC01846(2).jpg
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DSC01848.JPG
オイル穴の位置を間違えないように組み付けます。
DSC01849(2).jpg
ブッシュのオイル穴の位置も、確認して
組み付けます。
DSC01850.JPG
DSC01851.JPG
ベアリングとオーリングはもちろん
新品を使います。
DSC01852(2).jpg
DSC01853(2).jpg
ミッションが完成しました。
DSC02757.JPG
今度はライナー打ち換えボーリングまで
終わっているシリンダーのバリ取り作業をします。
たまたま、この写真のバリ取りをしている
箇所には組み付け時、ゴムのオーリングが
入りますが、バリ取りをしておけば、
オーリングが変に引っかかることもなく
きちんと収まって、機能的にも良いと思います。
バリ取りは難しい作業ではありませんが、
間違って必要のない所を傷つけないように
することと、バリ取りをすることによって、
かえって返りがでて、さらにバリが出ること
があるので、そういうことが無いようにします。
この作業はいわゆるサービス作業で、
エンジン1機行い、丁寧にすると結構時間が
掛かります。
出来るときに行うのできちんと時間を
測ったことはないのですが、
数時間はかかりますし、再度洗浄、乾燥と
手間が増えます。
落としていないバリが走行中に落ち、エンジン内を
回ることを防ぐ、ということもあるのですが、
(エンジン内はバリが凄いので、一旦取り出すと
気になってそのままにはしておけなくなります。)
エンジン組付の際に、よく各部をウエスなどに
シンナーなどつけ脱脂をします。
その際にバリがなく引っかかるところがないと
とても作業しやすくなります。
またエンジンに色を塗る場合、マスキングを
各部にしますが、その際にマスキングテープを
カッターなどで切る時に引っかかる箇所が
なくなるので、エンジンといえどもキワが
綺麗になりますし、作業自体も楽になります。
楽になれば当然、仕上がりも良くなります。
そのままバリ取りはしなくてもエンジンの
調子が特段変わるわけではありませんが、
やはりしたほうが良いのは確かです。
バリ取りの際は目がエンジン部品にとても
近くなるので、この時に小さなクラック、
修理すべき傷等を発見することも良くあります。
DSC02759.JPG
ご覧のように小さいものですが、
たくさんバリを取ると金属粉がでます。
外側はまだっ取ってませんが、
このあとすべて同様に取ります。
DSC02763.JPG
シリンダー裏面もとります。
DSC02767.JPG
シリンダーライナーのまわりに純正のように
オーリングがありませんが、内部に溝を掘り
埋め込んであります。
写真の写りの関係でややシリンダー下面は
傷んで見えますが、ここはヘッドガスケットと
違い、圧力ががあまりかからないので、
柔らかいガスケットを使用します。
その関係でこの面は深い傷がなく、
ある程度面が出ている状態であれば、
軽く修正する程度で、面研までする必要は
ありません。
シリンダー上面も下面も面研すると少なからず
シリンダー高さが変わり、シリンダーの高さが
少し低くなります。
シリンダー高さが変わることの圧縮比への影響は
小さくないので、せずにすめば行わないほうが
良いと思います。
(上面はライナーを換えた場合、ライナーと
シリンダーに段差ができるので、必ず面研
をしなくてはいけません。)
低、中回転域をよく使うストリートでは、
ノッキングがおきやすくなります。
またボアが大きくなるとそれもノッキングが
起こりやすい原因になります。
ノッキングがひどくなるとエンジンを痛めて
しまいますし、低いとパンチがなく眠い
エンジンになります。
狙った範囲内の圧縮比にすることが大切です。
また横道にそれてしまいました。
DSC02698.JPG
紹介しているとキリがないのですが、
燃焼室のも紹介。
DSC02699.JPG
ここはやや大きめにとって、
DSC02701.JPG
修正面研した部分を傷つけないように、
ペーパーなどで丸めます。特に道具は
決まってませんが、あまり柔らかいもので
作業すると、せっかく面研した部分にキズが
入ります。
エンジン本体だけでなく、カバー類まで
全て必要な部分のバリ取りが終わったら、
次の作業にそなえ洗浄し、乾燥させます。

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