お客様の声を更新と、それはキャブレターセッティングではない

ホームページ内のお客様の声を
リニューアルしました。
良ければ見てください。
http://www.tasaki-tuning.com/voice/index.html
一部崩れているところがありますが、
見ることはできますので、後日修正します。

古いバイクの持ち主の方が、ショップさんに
キャブレターセッティングをしてもらった。
こういう話を聞かれたことがあると思います。

勘違いしている人がとても多いのですが、
そもそもキャブレターセッティングとは、
単に調子が悪い物を、
走れるようにすることではないということです。

これはどういうことかと言いますと、
エンジンのスペックやコンディション、
取り付けているマフラー、
キャブレターの種類、口径などで
本来どれぐらい走るか(トルクとパワーがでるか)
が元々決まっています。

その本来でるはずのパワーとトルクを
引き出すことがキャブレターセッティングであり、
ただ単に走れるようにするのはセッティングを
したうちに入りません。

以前当社に入庫したZ1で、
他店でCRキャブレターのセッティングを
してもらったというものが入庫したことが
あるのですが、少しでもアクセルを開けると
息つきし、全くまともに走れるものでは
ありませんでした。

持ち主の方が言うには以前アイドリングすら
しなかったようでとりあえずアイドリング
するようになったことを喜んでいましたが、
それはキャブレターセッティングではありません。

もちろん当社で修正し、そのZ1オーナーさんは
こんなに走るんだと喜んでおられました。

エンジンが消耗したり、間違った整備や
オーバーホールなどで本来の圧縮が得られて
いなかったり、マフラーの性能が著しく
低かったり、点火系の具合が悪い場合は、
セッティングをきちんとしたのにもかかわらず、
加速が鈍かったり、音が変ときっちりダメな結果がでます。

もちろんセッティングがでない場合もあります。

また走る場所の条件、持ち主の方の使い方、
走行距離が進むにつれキャブレター
セッティングは納車後しばらく走れば狂ってきて
当たり前だということです。

これも大切なことで一度セッティングをすれば
ずっとそのままで良いと勘違いしている人が
多いのです。
もちろん最近の高性能キャブレターは
性能がすばらしく、一度セットしたら長く
そのままで走れたという方もいると思います。

それはエンジン、点火系、マフラーが良い、
プラス乗り方も良い証拠です。自慢できます。

エンジンは走れば内部にカーボンが溜まったり、
各部が消耗したりして、エンジン内の状態が
変わります。
エンジン内の状態が変われば、自動で調整して
くれないキャブレターはセッティングが
変わって当たり前です。

ただしこの場合は大きくキャブレター
セッティングが変動することはなく、
微調整になるはずです。

大きく変わる場合はもともとセッティングが
合っていなかったか、エンジンなどどこかに
不具合がでてきている、エアーを吸っている
箇所があるなど原因があります。

ですから必ず原因を小さな個所から
探していかなくてはいけません。
いきなりエンジンを分解するのは
アホがすることです。
お金も時間も無駄になる可能性が高く
なりますので。

ただセッティングをしてもらったのに
すぐに走れなくなった、
走っている場所がとても標高が高いなど
特別な場所でもないのにプラグが
かぶってしまった。
というのならそれはおかしい話です。

ただしエンジン始動時にかけかたが悪くて、
エンジンが冷えている時に
かぶらせてしまったのは使い方が悪いだけなので
店に文句を言う場合には注意が必要です。
インジェクションのモデルとは違い
自動で何でもしてくれませんから。

ただ走れるセッティングと、トルクとパワーの
でるセッティングではジェット類の番手や
段数が違ってきます。
トルクとパワーのでるセッティングは
ただ走れるものより、はっきりと濃いめになります。

もちろんやみくもに濃くすれば調子が
悪くなりますから、エンジンなど各部の
状態に合わせて調整します。

走っていて調子が悪くならない、
なおかつトルクとパワーがでている。
このバランスの良い状態になるべく
もっていくのがキャブレターセッティングです。

私たちが一般道で古いバイクを運転する時は、
必ず車の後ろについて走ったり、
道が混んでいたりしてノロノロ運転に
ならざるを得ない時があります。

このときにエンジンが止まったりしない、
なおかつ流れの良い状態になっても
気持ちの良い加速をするようにするのが
キャブレターセッティングです。

ただし長くノロノロ運転後の一発目の加速は
スムーズにいかずひっかかったりすることが
あります。
一度ある程度上まで回して2回目以降
問題なければ大丈夫です。

当社でセッティングをする際には
わざとゆっくり走るテストも行います。

またセッティング後に一度完全に
冷えた状態になるまでおいておき、
できれば1週間以上たってから
再度エンジン始動してすぐにかかるかなども
チェックします。

それでも納車後にエンジンのかかりが悪いと
お客様から連絡がくる場合がありますが、
ほぼ100%キャブレターにガソリンが
充分に溜まる前に始動してしまった。

あるいは加速ポンプ付きのキャブレターで
加速ポンプから燃料がでる前に
始動してしまったのほぼどちらかです。
ガソリンがなければエンジンが
かかりにくいのは当然のことです。

次の更新はCRキャブレター、
FCRキャブレター、TMRキャブレター、
純正キャブについて違いを書きたいと思います。

ちなみにメインジェットを中心に
セッティングは少し薄めにして納品します。
こうしておけば多くの場所で調子よく乗れますから。

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