販売車両Z1の製作模様写真公開

販売車両
販売中のZ1です

最近GPZ900Rの金額を調べてその高さに
びっくりのタサキチューニングの田崎です。
物事にはタイミングが重要であると
思うばかりです。

現在販売中のフルレストアZ1の製作模様を
グーグルフォトの方にアップしました。
個人情報になってしまう部分を削除していますが
1000枚くらいはあるのかな?
という感じです。
なお、順番どうりにはなっていません。
興味のある方はこちらを見てください。

Z1製作模様写真集
枚数が多いので状況により表示されるまで
少し時間がかかる場合があります。

https://photos.app.goo.gl/EuxwzDufrVHAELnq5

このZ1は現オーナーさんが
(委託販売車両です)

当社ではなく、有名旧車販売店でまず購入され、
購入後すぐに調子が悪くなったため
当社に修理問い合わせ→修理するところ山盛り→
フルレストアと
なった車両です。

理由があって手放すという事に
なりましたが、現オーナーさんに乗り続けたい
気持ちはあるため、状況が変わり、
ある日突然気が変わって売るのを辞めると
いう事はあり得ます。

現在当社のフルレストア車は受注から完成まで
約3年いただいています。
すぐに納品できるバイク旧車バイクは
当社を立ち上げて約20年で初めてのことですので、
ぜひ入手していただければと
思います。

時間の関係でしょっちゅうというわけには
行かないのですが、今回の写真集のように
なぜノウハウともいえる製作模様を、
詳しく公開し続けるのかといえば、
結果が解ってから買う、
私はこれをすすめたいからです。

当社にご注文いただけるお客様は
2台目の注文をいただける方もいて、
すごい方は3台目と買っていただける方もいます。
感謝です。

ですが最初の問い合わせ、1台目の作業依頼は
どのお客様もハードルが高いと思います。

私自身もそうですが、
高い買い物の時は特に失敗はしたくないと
言う気持ちがありますね。

新車の車を買うとなればディーラーに
行ったりして直接車を見たりしにいけば
良いですが、古いバイクとなると
そうは簡単にいきません。

なぜなら旧車のレストアには
製作作業に時間がかかるため、
まともものを製作しているのなら、
たくさんのフルレストア車を並べて売る、
なんてことは無理だからです。

整備済み車両は在庫が何台かあっても、
フルレストア済みなんてのは1~2台あれば
いいほうで、普通はゼロになりますよね。

逆にいれば旧車でレストア済み車や
整備済み車が
ズラリ並べて売られていたら、
疑ってかかって良いでしょう。
そんなに数作れるものではない。
難しい作業ができる人は簡単に育ちませんし。

私としても、できれば今回のように
現車がありすぐに納品できる形に
なっている方が
良いとは思います。

では実際にそれができるかといえば
すでに注文を受けている分のバックオーダーが
あるため、それは難しいです。

では今できることは何かと考えると、
過去の実際に行った作業を紹介することです。
どんどん新しい作業が加えられていくため
古い物ではなく、なるたけ新しい物を
紹介するのがベストです。

これを見ていただくことにより、
もし自分が買ったらこういう作業をするんだな
と知ることができ、完成車もこれぐらいの
レベルのものが手に入ると、
あらかじめ結果を知ることができます。

結果を知るためにはありとあらゆるところが
撮影されているほうが良いのは
いうまでもありません。

今ニンジャのエンジンオーバーホールを
行っていますが、いずれ
これも公開したいと思います。

このニンジャがらみで思い出したのですが、
大事なのは依頼された仕事だけをすると
いう事ではなく、
気付いたことはできるだけ費用負担が
ないように
工夫しながらできる追加作業すると
いう事です。

例えば今回のニンジャは、
エンジンオーバーホールと一緒に、
外装の塗装も注文いただいています。
その時に外装だけキレイで、それ以外の部分は
傷んでいると、バランスが悪く、
しょぼい仕上がりになります。

例えば、アッパーカウルを固定する
内部のフレーム、これは外からメーターの
回りなど、ところどころ見えたりします。
その他にもタンデムのグリップ、ボルト類などの
状態が悪かったりすると組み上げた時に
キレイなところと、そうでないところが
隣り合わせ状態で残念な仕上がりとなります。
走りだけでなく、見た目もバランスが重要です。
品よくどれぐらいで仕上げるかは
経験が必要になります。

エンジンのオーバーホール時には
エンジンの外観もレストアしますが、
そうなると外から見えるラジエターや
オイルクーラーのネット回りが傷んでいると
これまたバランスが悪くなります。
またジェネレーター、セルモーターなども
見えるので、これもバランスをとるため
多少手を加えた方が良いことが多いです。

こういう細かい部分をいちいちお金をもらう
として請求していくと

実は結構な金額になります。
お金が欲しくて追加作業をするわけでは
ありません。

では当社ではどうしているかといえば
最初に見積りしていただく分以外は
全てサービス(無料)です。
要は作業していくうちに気付いて
ここはこうしておく方がよい、という部分が
整備やレストアの仕事を実際にしていると
たくさん出てきます。

これをいちいち計算して追加請求していては
きりがないですし、
お金をいただくのであればいちいち
お客さんにそれでOKか確認をとらなくては
いけなくなります。
その時間と流れが止まってしまうほうが
はるかに無駄です。

最初のエンジンオーバーホール時の
見積り時にそれら細かい部分を計算した
ところでお客さんの一番したい作業は
エンジンオーバーホールであり、
そういう部分が実は仕上がりにとても重要で、
大切なことで
あっても経験がないので
想像が
つかないものです。

私たちにしても前回はここまで作業したが
完成してみると、ここの部分が気になったので
次はこうしよう、という感じなのです。
気付くという事はセンスも大きいのですが、
それと同じくらい経験が必要です。

お客さん側から言えば
細かい部分はお金を払ってまでしたくないと
いうのが
本音でしょう。
オーバーホールをして細かい部分より
マフラーや、オイルクーラー、
キャブを
変更する方に予算を回したいわけです。

ではどうするかとなれば、
これまでのレストアの経験を生かして
当社もなるべく時間の負担の少ないように
効率よく作業できるように段取りを考え
こちら負担で作業します。

つまりお金をいただく分だけ作業するではなく、
できることはさせていただき、
気分よく乗ってもらう。
その結果が、ブログやフェイスブックで
紹介しているバイクになります。

私たちも良いものができた方が
気分が良い。そういうことの方が重要です。
言われたことだけする?
そんな自称整備士は使えませんね。
そういう人ばかりですが。

きれいなところが汚れていたら掃除したく
なりますよね。そういう話です。

ニンジャ(GPZ900R)の話が出たので、
それについて書こうと思います。

 

ここ数年、ベース車両から探しての
ニンジャの販売をしていなかったのですが、
最近何台か問い合わせがあり、
金額を調べ、びっくりしました。

具体的には5年前に比べ、2倍以上の価格に
なっていました。

もちろん程度や年式によって
ばらつきがあるのですが、
当社で販売できるお勧めできる
ベース車両、走行距離が少なく、

しかも程度の良いものです。

メーターの走行距離が少なくても
程度の悪い物はゴロゴロあります。
年式が古くなるとそういう物ばかりです。
ベース車両選びほど、旧車レストアの経験が
活かせるものはありません。

GPZ900R、予想どうり金額が上がってきました。
良いものは一旦金額が高くなると、
小さく下がることは
あっても、
大きく価格が下がることはほとんど

ありません。

以前にも書きましたが、
元々GPZ900Rはエンジン、車体共に
雑に扱われると傷みやすいバイクです。
また、変な改造をされているものも多く
そういう物はかえってお金がかかるので
避けた方が無難です。

エンジンではご存知の方も多いと思いますが
構造上、カムシャフト、ロッカーアームが
傷みやすく、ピストンまわりはへたりやすく、
前期モデルはクランクケースを分解しないと
交換できないスタータクラッチASSYが
Z1系と同じような構造でへたりやすく、
(Z系はその部分だけ分解して
交換できるので問題ない)
いったん空回りしだすと、

エンジンを降ろしてクランクケースを
割らないと交換できません。

つまり最初に程度の良いもの見極め
手に入れることが絶対なバイクです。
当社ではそういう物しか販売しません。

それならと、最初にエンジン
オーバーホールなどをしてから販売と
考えるにしても、
それでもボロボロのものは結局手間ばかり
増えるので使えませんし、

それなりの程度のものでも金額が
高くなって100万などしています。
それにエンジンだ何だと手を加えると
旧車空冷バイクのように
値段が高くなってしまいます。

もうGPZ900Rは良いものが適切な
値段で買える時期は終わってしまったな
と思います。

10年前から
「ニンジャは早く買った方がいいって
何度も言うてたやん!」
すでに購入されている方には、
「あのとき買っといて良かったですね」と
心から言えます。

そういう話で、これから買われる方は
それなりに覚悟を持って買うタイミングに
なりました。

GPZ900Rはさらに、純正のままだと
コーナーでの曲がり方に癖があります。
よくこんなに曲がりにくいのに売ってたな
と思えるぐらいです。

重心が高く、前後のホイール径が違い、
さらにばね下が重く、素直にバイクが寝て、
曲がっていくというバイクではありません。

これは軽量ホイールを履かせることにより
その癖はなくなり、抜群に乗り易くなります。
ですが、元になるベース車両が高く、
エンジンなどにも大掛かりな
整備が必要となれば、最初から足回りなどに
なかなか費用がまわせなくなります。

私はバイクは見た目だけでなく
乗り易く、楽しめるほうが断然良いと
考えます。

そういう意味でもGPZ900Rは販売が
難しい車両になったなと思います。
カワサキZ系、ローソンなどのJ系は
エンジンが良くて、ノーマルに近い足回りでも、
整備がきちんとされブレーキがきけば
曲がりやすく楽しい乗り物なのですが、
GPZ900Rは違います。

特に購入される側からすれば
まだ、以前の安い時の価格が
記憶にあるため、今のようなタイミングは
なおさら購入しにくいでしょうね。
私もお勧めはしにくいです。
今までと同品質、同程度の仕様のもので
100万円以上高くなってしまうからです。

さらにもう一つ難しくしているのが
最初に書いた、エンジンのカムシャフトと
ロッカーアーム回りです。
前回購入したときは部品が出ましたが、
これらが欠品になると、本当の意味での
エンジンオーバーホールが難しくなります。

通常の他車種のエンジンは、
激しい乗り方をしなければ、
それほどカムシャフトが痛むことは
なく再利用できます。

GPZ900Rの場合はそれと違い
激しい乗り方などしなくても
2本ともダメということもありますし

1本だけは再利用可能という場合もありますが、
せっかくオーバーホールをするのなら
傷んでいるものは交換しておきたい。
そう考えるのが当然でしょう。

また以前はヨシムラさんでカムシャフトが
販売されていたので、
ボアアップしてトルクを補完して
ハイカムを組み込むという事も可能でしたが
今は販売終了しています。

今すでにニンジャに乗っていて、
オーバーホールを考えている方は
先送りにせずローンを組んででも
早めにしたほうが良いと
思いますし、
(他の部品も欠品がある)
それが無理ならカムシャフト回りは
買っておくことをお勧めします。

今回の最後に、今私が個人的に楽しみに
していることがあります。
それは販売車両のZRX1200Rの事ですが、
マグタンJB4を注文しました。

いまZRXは会社の方に置いておくスペースが
なく、自宅に置いているのですが、
これを毎日見ているうちに
どうしてもホイールを換えたくなって
しまいました。

ZRXの方はビトーR&Dに勤めていた時に
1100のデモ車の方に乗った時の記憶があり、
大体のことは覚えているのですが、
20年以上前のことです。
購入をお勧めしていた10年前のGPZ900R同様、
これから
数年間がZRX1200Rのおすすめ時期に
なります。

そのお勧め車両のホイール交換したときの
記憶が
ややあいまいなのです。
やはり、お勧めしている以上、まずは
自分でこの部品を組んだらこうなる
というものがある程度確認できていなくては
いけませんね。

デザインはJB3か、JB4のどちらかになる方が
多いと思われますが、
性能面から言って今回は4の方を選びました。
また入庫したら取り付けて走ってから
紹介したいと
思います。

 

 

 

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