先日書いたGPZ900Rの話の続き

先日ブログに書いた、
GPZ900Rを購入するとのお話をいただき、
売買契約書を送ったお客様とは結局
連絡が取れないままで、販売は中止と
させていただく書類を昨日送りました。

過去連絡がとれなくなったお客様も
脳梗塞だったとのことで急に長く音信不通に
なったことがあり、
(この時は後で無事やり取りできました)
急病の可能性が高いのではないかと考えます。

契約後なら大きな問題になるところですが、
本契約前なので全く問題なく、通常なら売れなくて残念、
となるところなのですが実はそうでもありません。
どうか体調の問題など、そういうことで
なければ良いと思います。

当社の予定が詰まっていることもあるのですが、
購入する値段と、車種と状態のバランスの
納得のいく良いベース車両を手に入れること自体が
とても難しくなってきているからです。
ですので、より良いものに仕上げ、
価値のわかる方に販売したいという気持ちが
強くなっています。

当社ホームページなどで販売車両を紹介すると
すぐに問い合わせいただくお客様が確実にいて、
深く感謝しております。

ほんの数年前であれば、今所有しているGPZ900Rも
外装の再塗装と、大掛かりな整備をせずに
販売していたと思います。

ところが近年は、良いものが少ないだけでなく
状態の悪い物でも高かったりして、
当社の納得のいくベース車両を手に入れることが
本当に難しい。
そこら辺中にある中身のない高いだけのものを
売る気はさらさらありません。

ですので今回のGPZ900Rもフレーム単体まで
全てばらして再塗装、大掛かりなレストアを
施し販売しようと思っていました。

そこに今回購入予定だったお客様から
問い合わせいただき、そういう状態まで
仕上げてから納品するとなったわけですが、
電話を切った後に、一つやっぱり断ったほうが
いいかもと思う内容がありました。

それはサーキットで走ることがメインとなる。
という使用方法です。ウインカーなども
なくてもいいですよ、のような。

本来購入後にどのような使い方をするかは
オーナーさんの自由ですが、
当社の販売するバイクはスタンダードの雰囲気を
多めに残す外観を含め、一般道を走ることを
前提にすべて作業してあります。

もちろん普段は一般道を走り、時々サーキットや
峠グルグルなら良いのですが、
これが逆でメインがサーキットとなると、
車体回りの剛性含め、スプリングレート、
バンク角など製作の仕方が違ってきます。

そこに対しては、レース活動を専門に行っている
店の方が良いと思うわけですし、
私としては手に入りにくい貴重な良いベース車両を、
一般道を楽しく走れ、毎回無事帰ってくるバイクに
仕上げたいという気持ちが強くあるわけです。

そこで、売れた方がいいのは事実ですけれど、
使用条件を相談し、変更されなければ
断ろうかなと頭に浮かんでいた所で
たまたま今回のような音信不通になったわけです。

今、このGPZ900Rと別に、
スズキGSX1100Sカタナも持っており、
これもレストア、車体回りも
手を加えてから販売するわけですが、
重要な部分の純正部品が入手できない状況に
なっており、
(当社は何とか一台分のみ入手できたが、
その後は探しているのですが見つかっていません)
当初の販売予定よりもよりさらにランクの高い
所までレストアしてから販売することにしました。
これも今後はより販売することが
難しくなる、からです。

もう一台状態が良ければ入手予定の
カワサキZ1100Rも同じように仕上げたくなると
感じています。

いつもレストアや、重整備をする時は
私が基準です。

自分が乗りたい、乗っていて誇りに思えるバイク。
自身が運転して楽しいと思えるもの。

ここが気になる、あそこも気になると乗るのが
嫌になるようなものではなく、
以前から書いていますがもっと走りたくなるバイク、
掃除すら楽しくなるようなバイク。

古い物ですからなおさらそうであって欲しいと
思います。

これら3台は販売可能、の予定です。
完成すれば1台は手元に常に持っておきたい気持ちが
ここ数年強くなってきており悩んでおりますが、
お問い合わせはいつでもお待ちしております。


















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