悪徳販売業者を見破る方法

古いバイクを手に入れたいと考えている方はぜひお読みください!

古いバイクを購入して幸せなバイクライフを送れる人がどれだけいるのでしょうか?

バイクと車は身近な乗り物で、住宅のようにほとんどの人が一生のうち1回しか買わないという商品ではなく、数回買う可能性がありながら、経験を積んでも良いものを買うことが難しい商品です。

もちろんよい車とバイク(このよいバイクと車とは本来の設計時の能力を発揮しているものをさします)を買う方法としてベストなのは新車を買うことです。それはディーラーに行けば買うことが出来ます。

もともと新車でも性能が悪かったりして駄目なものはありますが、それは設計が悪かったり、生産の仕方が悪かったりして別の話になってくるので今回の話では除外します。それはバイク屋さんが悪いのではなく作ったメーカーが悪いということになりますので。

また新車で販売されて2、3年の初回車検で下取りに入ったと思われるような中古車が欲しいのであれば、程度のよいものを購入するのは難しくありません。本来の中古を買う目的として重要な、良い物を安く買うということも達成できるでしょう。

問題は新車で登録されてから5年以上あるいは20年そして40年と経ったバイクたちです。
それらのバイクで良い物を買うのは難しい、なぜでしょうか?

それは、

  • 高額で普通の生活には必ずしも必要なものでないので、一生のうちのバイクの購入回数が少なく消費者の知識が少ない。
  • バイクは何台も購入していても、同じバイクを2度3度買うことがほとんどなく知識が少ない。
  • 新車の時に乗ったことがなくどのくらい走れば本来の能力を発揮しているか知らない。
  • 新車のとき乗ったことがあってもそれは昔のことでその時の事は正確に覚えていない。
  • 回りの友人たちもバイクの好みが違い自分の欲しいバイクの正しい知識がない。
  • 同じあるいは似たようなバイクを回りの友人が長年持っていても、そのバイク自体が本来の能力を発揮していないので正しい知識が得られない。
  • インターネット等で調べてもいろんな意見がありどれが正しいのかわからない。

など正しい知識がとても得にくい状況なのです。インターネットの情報も、バイク屋さんのいう事も間違いだらけ。古いバイクほどそうなります。知識は得にくいしきちんと相談出来る人もいない。それは一般の消費者では普通のことなのです。当社に相談される方も、かなり嘘の情報に振り回されています。

ということから古いバイクや車を購入する場合、消費者側は

「わからないからショップにおまかせする」

となりがちで、売る側のいいなりになり、業者側に仮に悪気はなくても状態の悪いバイクを買うはめになるのです。

実際に古いバイクを購入する際に、

「経験豊かなショップで相談するのがよいでしょう」

などとよく聞きますが、一般の消費者が経験豊かなショップってどこで判断するのでしょう。
店のショールームにずらっと欲しい旧車バイクがならんでいるところでしょうか、有名なお店でしょうか。

消費者側のほとんどの人たちも走っていける所にバイク屋さんがあれば、

「あそこの店は少なくても店舗で何年もやっているのだからひどい目にあうことはないだろう」

と考えて旧車バイクを普通のバイク屋さんや旧車をずらりと並べているショップで購入してしまうのです。

当然これは古いバイク購入の方法、メンテナンス方法を含め消費者の知識が不足しているからです。

タサキチューニングでは、旧車バイクを欲しい方がおこしやすい間違い、よい旧車ショップを見分ける方法を皆さんに知っていただきたいのです。

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プロが教える!実践的旧車バイク販売優良業者を見分ける方法

店に電話してとりあえず2つ質問してみる

最初ににいきなり来店などせず電話をして2つ質問してください。
だいたい忙しい店であればいきなり来店されても迷惑です。
電話して変な返答が帰ってくればそこで躊躇なく電話を切り他をあたりましょう。

欲しいバイクを直接見てしまうと、ダメなものでも冷静な判断が出来なくて買ってしまう事があるからです。 相手はバイクを売るプロなのですから。

では早速2つの質問を確認していきましょう。

①「そちらのお店で販売しているバイクはどこまでバラして整備しているのですか?」

とても重要な質問です。この質問で即答できない場合、あいまいな返事しかできない場合はほとんどろくに整備していません。
こういう古いバイクを販売する場合、レストアと重整備は避けては通れない道だからです。
新しいバイクとはわけが違います。「あのバイクいくらですか?」ではなくて、
まずは、

「どこぐらいまでバラして整備することが多いですか?」と聞いてください。
あるいはこの様に聞くのがやや言いにくいということであれば、
「普段販売しているバイクはどの部分を整備する事が多いですか?」

この様に聞いてみてください。即答で色々項目がでてくる店は
まともな店(まともな整備士)のことが多いですね。

たとえ車種や年式により整備内容が違っていたとしても、普段からきちんと仕事していれば大まかなところは即答してくれるでしょう。例えばこういう感じで。

「カワサキZ系なら入庫してエンジン、車体まで全バラですね」

あるいは

「エンジンはバラさずオイル交換だけですが、前後足回りと、ブレーキは全部ばらして整備します」

とかです。これはOKです。

仮にこれが

「え~っとどうだったかなぁ~」

なんてあいまいなことを言ってたらNGバイク販売店です。きちんと普段からきちんと作業していればある程度把握しているのが当たり前です。

車種や年式によって違うと言っても、この車種はここまですることが多いというのが解って説明してくれるのが当たり前です。ただし担当者でないと解らないことはあると思います。

とにかく具体的な内容をすぐに返答してくれなければ、とっとと電話を切ってしまいましょう。 きちんとした作業をしているバイク屋さんなら、自分の仕事に誇りがありますから「うちはここまでやっているんだ」としつこいぐらい説明してくれるでしょう。

そして次の質問です。

2.旧車はあまり乗ったことがないのですが乗れますか?

所有したことがあってもこの様に質問してみます。
実際には旧車バイクは運転の仕方でちょっとコツといいますか、注意するところはあります。
例えば1ヶ月に1度くらいは乗った方がよい、クラッチは4本で握ってきちんと切れた状態でシフトアップやシフトダウンする、2000回転など低い回転で乗らないとか簡単ですが。

例えそうであっても、とりあえずこの質問をしたときすぐに

「大丈夫、普通に乗れますよ」

と力強く言ってくれればOKです。
1970年以降の国産バイクであれば。実際に乗れて当たり前ですから。

 

 

まとめ

まとめというほどのことは書いていませんが、最後に一言。

あいまいな返事をする業者は、あいまいな整備をしたバイクしか販売していない

あいまいな整備をしたバイクとは購入者に何の喜びももたらしてくれません。
きちんと走るバイクにするという目標がない者にきちんとしたバイクは製作できません。

まともな整備をするバイク屋さん、車屋さんに質問すれば他店の悪口など、どーでもいい聞きたくもないことではなく、きちんと質問にすぐに答えてくれます。

仮に知らない、解らないことがあっても、それは解らないと言ってくれると思います。 とにかく何質問してもぼやっとした答えしかできない者はプロではないのです。

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