製作模様をなぜ詳しく書くのか

先日から書いているFX750の製作模様について
ですが、なじみのお客さまなどに、
「更新が楽しみだけど、こんなに詳しく
書いていいの?」
みたいなことを言われることがあります。
これについて、私はこう考えます。
ブログやHPを見ている方のが、いろんな判断を
するためネタになればよい。
いろんな知識を得たうえで自分の判断で選択する。
そうなればいいなと考えます。
それがたまたま当社で紹介できるのが、
旧車バイクについてです。
当社のほうでお勧めしている作業をしてもよいし、
しなくてもよい。やや乗りにくいと言っている
車種に挑戦してもよいし、乗りやすい車種に
してもよい。
ただその判断をするのに、実践がなく根拠のない
情報や、公の場所で言うトーク内容をすべて
信じていては自分が望む結果を得られない
ことになります。
悪い部分が解ったうえで買えば、それは失敗では
ありません。
知らないで買えばそれは後悔が残るでしょう。
例えば、
自分が望んでいたものが、街中で乗りやすい、
低中速域で扱いやすいエンジンのZ。
たまたま出会ったZが、程度の良い、価格的にも
納得できるものだけど、低中速ではやや扱いにくく、
高回転域は楽しいもの。
希望のものとは真逆のものであっても、事前に
お店側から説明があって、納得して買っているので
あれば、それは失敗ではないです。
かえって普段の自分なら買わないであろうものを
買い、知らない世界が見れて楽しい出会いとなる
かも知れません。
私のブログのように部分的ではなく多くの部分で
自分で作業をし、作業している本人が内容を
紹介しているものはとても少ないと思います。
また自分が作業していない部分があっても、
その作業内容については理解したうえで
書いています。
自分がしたことのない作業はほとんどありません。
普通、エンジンは誰かが作業し、マフラーは
他社で購入、あるいは注文して自分の会社用として
作ってもらう。あるいはマフラー担当がつくる。
車体はフレーム補強をしてもらったり、
補強キットなるものを買って溶接してもらう。
完成したバイクは製作した人ではなく、
別な人がテストする。
当社はそうではありません。
それぞれの部分をそれぞれの会社、担当で
作業するのが悪いわけではなく、効率が良くなって、
会社が大きくなってくればそれが当たり前で、
社長は現場作業の割合はが少なくなり、経営が
中心になる。
むしろたくさんのユーザーさんにサービスを
届けるなら、そのほうがメリットが多いと思います。
いつでも欲しいものが希望の納期で買えることは
素晴らしいことです。
ですが、会社が小さくすべての作業にかかわるからこそ、
知りえることや、伝えられることがあると思います。
文章のうまい下手はあるにせよ、直接自分で書くことに
意義があると思っています。
良いバイクを作る会社があっても、
実際には会社が大きくなれば殆どの部分を
従業員が作業をすることになり、
部分的には内容紹介できても、なかなか
その人がたくさんの時間を割いて詳しく
書くことは難しい。
またノウハウの部分がたくさんあるのなら、
ここまでは紹介してよい、ここの部分はダメ
という判断が従業員ではしにくく、経営者や、
それに近い人間でないと難しい。
そうなると、どうしてもあたりさわりのない
内容になります。
雑誌などでは載せる文の量自体がとても少なく
もし紹介したい事柄があったとしても、情報量が
大きく制限されています。
またこの文は評論なのか、そうではなく事実を
情報として伝えようとしている文なのか、あるいは
全くのデマなのか、良い部分だけ切り抜いている
広告なのか、自分で判断しなければなりません。
取材されても、取材する側が間違って理解すると
変な情報が出てしまったり、また時間がたってから
発売されると現在のものとはあわない内容に
なってくることもあります。
当社のHPで製作模様を何台か紹介していますが、
その方法はどんどん進化します。
ですから最新のものとは内容が異なってきている
部分もあります。
自分で書いていても、もうひとつ足りないなと
思うことはしょっちゅうなのですが、
できるだけ雑誌などには載らない、どういう
意図があってこうしている、という部分も
これからも紹介していけたらと思います。

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