重要!新メニューのご紹介。

今までと違う価格帯のバイクを新たに販売します。
はっきり書けば、今までより購入しやすいもの、
200万円台から300万円で販売します。

今までのがっちり整備物も継続して
販売しています。

その理由、内容を今回は書きたいと思います。
賛同していただける方がいれば、
是非シェアしていただきたいです。

当社を立ち上げてから約20年近く経っています。
その立ち上げたころに比べ、特にここ数年は
何か目指していた理想とやや違う方向に進んで
いるような気がしていたのです。

私はとても運が良いことに、10代のころから
素晴らしい方達と出会うことができ、
当社のスタートの時点から、
販売数は限られるものの、
ある程度引いた視点で見ても
クオリティの高い物を生み出すことが
できていたと思います。

もちろん天狗にはなっていませんので、
ある程度ということは解っています。

良い物かどうかはお客様が決めることでは
ありますが、立ち上げたころに販売したバイクが
今もほとんど故障もなく普通に走れていることが
その証明になると思います。

現在も以前販売した東北にお住まいの方の、
フルレストアを施して販売した、
53000キロほど走ったFX750が
納車以来初めて入庫していますが、
(遠方のため初めて入庫しました。
今回は足回り変更)
消耗品以外、特に問題となるところがありません。

そのスタートから20年近くたち、さらに経験と
知識を積み上げてきました。

まだこうしたい、ここは良くできるという部分は
もちろんあるものの、今販売しているバイクは
さらに完成度が高く、良いものになっています。

納品したバイクはお客様にも喜ばれ、
オーナーさんから、
新車ですかと声をかけられるのが面倒(笑)、
故障もほとんどない、
納車後年月が過ぎても、好きな時に乗れるから
愛着が増す、
子供もバイクに興味を持ってくれるようになったと、
当社にとっても嬉しい言葉をかけてくださいます。

ですが、どうにもならないのが
金額と、納期です。

もちろんフルレストア車両など、
全てきちんと作業すれば、
金額は高くなってしまいます。

私としては、古いバイクでも調子良く
乗ってもらい、今のバイクや
車とはまた違う愉しさを、
多くの人に知ってもらいたいと
思っているのですが、

ベースに使う程度の良い車両の減少、
人気がある車両が故のベース車両金額の高騰、
必要な部品の高額化と、
欠品部品の増加、(代替え品を探す必要有)
できる技が増えたことによる
作業時間の増加など、
金額が下がる理由が一つもない状況です。

このままいけば、古いバイクは今よりも、
より一層それだけの金額を用意することのできる、
一部の人しか買えない特殊な乗り物と
なってしまいます。

その結果、当社より、一回り低い金額で
(それでも安い金額ではない)
私たちから見れば、明らかに
買ってはいけない物を買っている人が
さらに増えることが予想されます。

まともなバイクでないのに、
さもきちんとした整備やレストア、
チューニングをしているかのように
見せかけ、内容に合わない金額で
売られている。

それについては常々ブログや
フェィスブックで書いてきましたが、
それでもひどいものをつかまされる
人が減ってはいません。

理由は簡単で、その金額でまともな物が
売られていないからです。

私達も、長らく今の仕事をしているうちに
頭が固くなり、最初の気持ちを忘れてきたのか、
そういう物が世の中に出回っているのに、
自分たちの製作する物だけきちんとすればいい、
ダメな物を買うのは自己責任だというかの
ような感じで、悪いものを売るのは良くないと
言っているだけで、何もできていない。

それが本当に自分達の目指していた事なのか。
ピラミッドの頂点を目指すような仕事ばかりで、
本当に好きで欲しい方達がたくさんいるのに
その方達に対して何もしなくて良いのか、

そもそも私達の目指していたことは何なのか。
調子の悪いバイクを買う人たちが増えることに対し、
時間がないからと、何もしなくていいのか。
それについてここ数年は自問自答していたのです。

なにか良い方法はないものか。

でも現実は厳しい。
なるべくたくさんの人が購入しやすい金額で
古いバイクを販売したいものの、
私達が考える、理想の高い品質のものを
納品する
前提であれば、

お客様に注文いただいてから、
程度の良い希望の車両を探し、
必要な部品を用意し、全てに手間(時間)
をかけ作業をするしかなく、
それを何度も言ったり書いたりしてきました。
どこにもマジックはなく費用を抑える方法が
思いつかなかったからです。

クオリティ中心の考えになっていて、
人の方が大切なのに
頭が固くなっていたのです。
これではどうにもなりません。

何とか金額は抑えたい、
ですが品質は確保しなければならない、
でもどうすればいいか方法が思いつかない。
でも欲しい人が何とか頑張れば
買える金額にしたい。

同じようなことを延々とグルグル
ここ数年考えて続けていました。

そんな時、仕事終わりで私の子供の
習い事の迎えに行く時に、その練習を
見ていて(小学生、スポーツです)
ふと頭に浮かびました。

個人競技で、一対一で対戦する競技です。

一度に集まる子供は20~30人くらいで、
曜日により、もっと少ない時もありますが、
指導していただく大人の方達は
仕事の後にわざわざ常に数人、もっと
多めに来ていただいていることもあり、
口だけでなく、体を使って実際に対戦など
しながら熱心に教えていただいています。
しかも一人の子供に教えたら終わりではなく、
連続で教えていきます。

先生方も大変なりに楽しんでおられる様で、
その競技が好きなのが伝わってきます。

ですから、それなりに年齢を重ねた方でも
非常に引き締まったアスリート体型の
方ばかりです。終わってもすぐに走ったり、
腕立てをしたり、私もあきらめず、
まだできることがあるのではないかと
考えさせられました。

教えてもらう子供側も年齢に幅があり、
小学高の低学年から、中学生もいて、
体も大きい子供、とても小さい子供、
実力にも大きく違いがあり、
うろうろしていて、練習しなさいと言われる
子供から海外に試合に行くJAPANマーク
入りのウェアを着たトップレベルの
子供もいます。

この様にいろんな子供がいますから、
見ていると、その子供一人一人に
合わせた指導をしていただいているようです。

その様子を繰り返し見ている時に
ふと頭に浮かびました。

私達が考えるレベルが高い物、
私達販売側の理想ではなく、
お客さんの側からみた理想の物を
販売すれば良いのではないかと。

一人一人個性も考えも違うのに
こちら側の理想ばかり押し付けても
それでは意味がなく価値がないのでは
ないかと。

子供の方が下だという見方では
ありません。
一方的に押し付けた価値など意味がないと
思ったのです。
話合わなくては。

今までお客さんに良いものをと
考えてきましたが、
それは最高の物が必要な方には
良かったかもしれませんが、
そうではない方にも常に
良いもの、良いもの、こうでなければ
ならないと、そして金額が高いのは
仕方がないと、押しつけていたのでは
ないかと思ったのです。

それは私達の理想ではない。

そうではなく最高の物が欲しい方には
それにあった最高の品質のバイクを。

故障少なく雰囲気が良く、
週末にトラブルなく普通に走れたら
それで良いと言う方にはそれにあったバイクを。

買った後に人生を歩みつつ気になった部分に
手を加え自分好みの最高の物に仕上げて
いくのでも良い。

もちろん作る側は技術が高く、
良いものを知っており、
実際にレベルが高いものを作ることが
できなくてはいけない。

ただし、その技術をお客さんの希望の形に
することに使うことが意味のあることで、
最高の品質であっても、
それが必要でなければそれは過剰なもので、
お客様側から見れば金額が高すぎ、
最高に価値のあるものではない。

フルレストアや、常に重整備を
望んでいる方ばかりではない。
その事に気付いたのです。

だから世の中にはダメな物、
買ってはいけないものでも金額だけを
見て買う方がたくさんいる。

ダメな物を買いたいわけではないけれども、
そこまでは必要ないと、
見た目が自分の理想の形に近いと思うもの、
あるいは名前だけのものを、
「エイヤッ」と少し予算オーバーになりながら
気合を入れて買うわけです。
そして外れクジを高い金額で買ってしまう。

とはいえ、
仕入れた古いボロバイクに、へっぽこな
的外れ整備をしてもまともに走るわけはない。
それではその辺のダメショップと同じ事を
しているだけになる。

では実際にどうすればよいのか、
良い結果をもたらすにはどうしたら良いのか、
具体的な案を出し、考え続けました。

そして当社のだした結論は、
ベース車両の状態と価格のバランスを
最重視した上での仕入れを行う。
その車両を元にお客様の意思に沿って
フルオーダーで車両製作をするということ。

フルオーダーと言えば、今まで
フルレストア車を、各部をどのように
自分の好みに仕上げるかに使われた言葉ですが
今回の物は違います。

ベース車両に対して、
メリット、デメリットを知った上で、
何をして
何をしないかを決めることができる
フルオーダーです。

つまり過剰に仕上げることを避け、
できるだけ購入しやすい金額で
できるだけ好みに近い品質の高いものを
販売したいのです。

最高の品質が最高に価値のあるものではなく、
あなたが欲しい品質の物が
最高に価値のあるものです。

具体的には、
車種を限定せずに、当社で空冷物の、
見ても乗っても良いバイクに仕上げられる
旧車バイクを、今まで20年以上フルレストア車や、
チューニング車両を製作した経験から探し、
今の相場などから、程度の良さと価格のバランスを
熟慮し、良いと思われる車両を仕入れます。

この当社で選ぶベース車両が一番の肝に
なります。
基本はベース車両の仕入れ金額が
100万円以下程度。

それを当社で仕様を勝手に決めるのではなく、
とりあえず、その車種の良さが解りやすいように
仮の外装、ホイール、タイヤ、マフラー、
キャブレターなど、ある程度部分的に
少しレストアしたり、部品を交換したりします。
車両のイメージが具体的に思いつく
状態を見ていただくためです。

ですから、マフラー、キャブ、などは
新品でなく中古です。

バイクを見て、実際に自分だったら
ここはこうしたいと、考えてほしいのです。

当社側で、あらかじめ
その仕入れたベース車両はどこをどのように
整備すれば普通に乗れるか、心配せずに
乗れるか、絶対にしなければいけない整備、
乗りながら後々でも良いものを
全て調べて考えておきます。

この仮組の状態まで出来た時に、
皆さんに車両をホームページ、
ブログ、フェイスブックなどで紹介します。

そしてその車両を見ていただいた上で、
自分の理想に近づけることができる
車種で合ったなら、
当社ホームページのフォームから、
あるいは、097-542-3383に
ご連絡をいただきたい。

車両を紹介する時までに、
当社側で、その車両丸ごと1台分の
部品リストを用意します。
部分的なものではありません。
全てです。

そして一つ一つその部品がそのまま再使用で良いか、
変更したいか、変更するなら何を使いたいかを
あなたに全て聞き、記録に残します。

例えば前から順にヘッドライト、
ヘッドライトカバー、ヘッドライトリム、
バルブ、メーター、メーターカバー、
インジケーター、キーシリンダーなど
前から順番に全て聞いていきます。

直接来店できるなら
その方が状態が解りやすいのは言うまでも
ありません。音も聞けます。
遠方の方には写真をメールで送ります。

その相談の際には
ひとつひとつ、そのままで乗れば
どのようなメリット、デメリットがあるかを
全て説明します。
例えば鉄のショート管を使えば
金額が安く、納期も早くなるが、
振動が増え、フロントフェンダーとの隙間は狭く、
出力は当社製よりは落ちる。など。
それで自分はショート管を使いたいという方には
それを選択してもらいます。

最初についている外装、マフラーなどは
仮のものなので、全て変更できます。
エンジンは先に作業していないので、
エンジンの仕様も全て決められます。

外装を変更するからと言って
そのもう1台分の外装分プラスの費用が
生じるわけではありません。
仮の物をつけているだけだからです。
これは都度見積りします。

例えばエンジンも今までは
エンジンフルオーバーホール一式、
中も外もがっちり仕上げる、
130万で決まっていましたが、

エンジン外観は充分に綺麗だと
お客様が判断し、そのままで良いとなれば
エンジン外観は清掃だけで中味はオーバーホールし、
費用をその分低めにできる、
ということも可能にします。

全てが自分の必要と思われる品質で
オーダーでき、過剰に綺麗に仕上げたりせずに、
整備、大事にしたい部分は
がっちり整備やレストアをする、
全てをお客様自身が選び判断していただきます。

もちろん確実に作業しなければいけない部分があれば、
それは提案します。

また上限予算がはっきり決まっている場合は、
優先順位を提案し、その上で判断していただきます。
まずは行動し、チャレンジする。
つまらないまともに走らない
ボロバイクに大金を払っている場合では
ありません。

ただしどの車種もキャブレターだけは
純正は使えません。
これは以前も書きましたが、
納品後の事に責任が持てないからです。

そして実際にこの話は走り始めています。

すでにカワサキ丸タンク系Zを数ヶ月前に
1台仕入れています。
現在国内登録の準備をしており、
以前紹介した外装と、チタンマフラー、
FCRキャブレター、シート、
今日写真を紹介しているホイールを仮組して
後日紹介します。

1台目ということもあり、
段取りがスムーズにいかないかもしれないので
特に優遇した内容とさせていただきます。

購入金額の高い安いでなく、
今までと同じように、
お問い合わせの早い方を優先いたします。

車両はそう遠くない日に紹介予定ですが、
お問い合わせいただければ、
内容をお話いたします。

紹介している写真は販売するZに
仮組するホイール。
ホイールは綺麗でないと様にならないので
これはフルレストアしています。

ダンパーが入る部分も塗装してありますが、
そこはダンパーが滑らないように
薄く吹いています。

行動あるのみです。
まともな空冷丸Zに乗りたい方は
迷わずお問い合わせください。

次に紹介するのは
長く作っていなかった
ナンバープレートホルダーです。

強く購入をご希望の方がいたため今回何年かぶりに
再販する削り出しナンバープレートホルダー。
ナンバーははめ込むタイプになります。

地域により多少ナンバーのサイズが異なるため、
ナンバーの外側を少し削る必要がある場合があります。
送っていただければ加工は当社で無料で
行います。

この写真の物は中古で、今回製作する物は
角の部分や見えなくなる部分の肉抜きは
変更する場合があります。

またナンバー下の部分がない
(ホルダーが縦長になる、
下の部分が嫌いな方向けに、ナンバーと
ほぼ同サイズの、当社の名前と九州のマークが
裏に入る物)も製作予定です。

購入希望の方は当社ホームページ内の
お問い合わせフォームか、電話でお問い合わせください。

金額は製作枚数で変わるため、取りあえず
連絡いただいて金額が確定後に
注文を決めていただいて大丈夫です。
3万円ぐらいかな~。

時々今までも購入希望の方がいたのですが、
なかなか作れずお断りしておりました。
今回強く希望された方がいたため製作しますが
次の製作予定は今のところなく、
作るにしても今回の様にしばらく先に
なる可能性が高いです。

話は変わりますが、
消費税が来年10月に10%に上がる
予定となっています。

当社に影響のあるものとしては、
来年受注の4月以降のもので、
10月までに納品できない物は
(エンジンOHや、マフラー製作、車両の
販売など作業に時間がかかる物)
お国の決まりで消費税が10%での販売と
なります。

まだ消費税自体が100%上がるとは
決まっていないようですが、
もし納期のかかるものの注文をお考えの方は
念のためそれ以前になるようにお願いします。
上がれば何万円も無駄になりますので。

次回からの内容になりますが、
現在納品に向けて組み立て作業に入った
Z1000R2の製作ドキュメントを
完成まで写真の枚数が多いため抜粋には
なりますが、できるだけ紹介したいと思います。

その車両に使用するエンジンの新品ヘッドです。

良いものを知ってるからこそ、
状況判断がきちんとできて
古いものの整備をする時も、レストアする時も
適切に作業が行えるのです。

ではまた。

 

 

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