OHの価格変わります

日記

エンジンオーバーホールの料金を本年5月1日から変更します。

純正部品など、各部品代が年々高くなってきており、また欠品なども増えて入手により費用がかかるようになってきました。その関係で価格の維持が難しくなったため、本年5月1日より5万円から15万円ほど金額が高くなります。

それに伴いチューニング仕様のエンジンも高くなります。ご注文が4月中に入っていれば、現在の価格で注文いただけます。
参考までに、カワサキZ系エンジンオーバーホールの現在の料金は130万円税込みとなっております。

フェイスブックの方に旧車バイクの望むこと(7)ミッション回り編をアップしました。良ければ見てください。
https://www.facebook.com/%E3%82%BF%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-273979683123170

先日「1000Rと1100Rはエンジンの排気量(ピストン径)以外全く同じだと思っていました。」コメントいただいたので。それに関連したことを。

タサキチューニングにZ1100Rは数自体が少なく入庫することがあまりないので、私は1000Rと1100Rの違いの細かいところをあまり覚えていません。ただ車体回りでフロントホイールの径が違います。ノーマルの状態で乗り易いのは1000Rの方です。

エンジンの方は結構違っていて、私の記憶にある部分だけでもざっと書くと、

バルブの径が違う。それに伴って燃焼室形状が大きく違います。
シムがアウターシム式から、インナーシム式に変わっている。
バルブスプリングが違います。
ポートの内径も確か大きくなっています。
カムシャフトが、よりハイカム側に変更になっています。
排気量が違う。
クランクシャフトのコンロッド小端の径が大きくなっています。
クラッチの構造が全く違います。
ミッションに最初からアンダーカット加工が施されています。
点火系が違います。

などと、ざっと思い出すだけでもこれを読んでいただければ解っていただけるようにまるで別物のエンジンと言えます。

ではもし、1000Rではなくこのエンジンが欲しいがために1100Rを探すのが良いのかという話ですが、私はそこまでしなくてよいと思います。

なぜなら1000Rも1100も同じようなメニューでチューニングしたときには、結果的にそれほど違いはなく同等の走りが得られるからです。むしろ街乗りでは1000R系の方が良く走る印象です。もちろん作業する人によってダメエンジンになるか、きちんと結果が出るかは大きく違いますが。

たまたま1100Rを適切な価格で入手できたなどという時以外はわざわざ苦労して探すほどの事ではないという事です。
強いて言うなら、今1000R系のハイカムシャフトは入手が難しいのでそこぐらいでしょうか。

さらにもう一つ1100Rをお勧めしない理由は、今探すとエンジンがボコボコに壊れているものが大変多いこと。これは元々の出力が高いのにピストンは鋳造でへたりやすく、なおかつインナーシム式でバルブクリアランスを調整するたびにカムシャフトを外す必要があり、その時にヘッド回りを壊してしまい、さらに修理で壊すダメカニックが多いからです。

1000R系も入手が難しくなっていますが、さらに上記のような理由でわざわざ苦労して1100Rを探すまでもないと私は思います。

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