価値があるものの値段は下がらない

日記

少し更新があいてしまいました。すいません。

コロナのせいだけとは限りませんが
景気が悪いと言われ時々尋ねられるのが
「値段が安くなったバイク(旧車)はありませんか?」

です。はっきりと書くと残念ながらそれはありません。
それは物の価値が解る人がいるからですね。
解らない人ほど高いとか、車が買えるとかいうわけです。
足に使う車と趣味の旧車バイクは全く別のものですよね。

価値が解る人は価格自体が高くても価値から考えるから
買っていくわけです。

不人気だったバイクも少数でも欲しい方はいるため、
金額が上がってきています。

それとはまた少し違うのですが、Z1000LTD、
かなり金額が上がってきました。それでもまだ
良いものがあればZ1000よりも今はまだお勧め。

よく値段の推移を見ていれば解りますが
あきらかに以前よりも頭の柔軟な方が増えたようで、
LTDもZ1000と同じに出来るのであれば
金額が安くて状態がよければそのほうが良いと
考える方が増えてきているからですね。

名前や車体番号などより、状態の良い方を優先する方も
増えてきたわけです。どちらが正しい、間違っているではなく
それぞれの考え方で自分に合ったものを手に入れる。

ただしLTDもいろいろタイプがありお勧めは
基本的なフレームやエンジンなどの部分が
通常のカワサキZ系と同じタイプの物です。
それをアメリカンタイプから外装や足回りなどを変更し
通常のZ系にするのがおすすめ。

手間がかかりすぎると金額が高くなりメリットが
なくなってしまいますから。

ただし、これもごろごろ良いものが転がっている
わけではないので良いものが出てくればという話。
とても程度の良いものがまともな金額で
出てくることがあるので。

どちらかというとZ900系のエンジンより
Z1000系の方がより程度の良いものがあります。
まあタイミングですが。

メインどころのカワサキZ1やZ1000Mk2などは
確かに高くなっているものの、元々当社でレストアベースに
使えるような程度の良いものは10年前もそれなりに
金額がしたので、
私の感覚的には2倍ほどになったぐらいかな
という感じ。ただしMK2は手に入れにくい。

2倍くらいで収まっているものの、
そうはいっても10年前ですでにそれなりの金額がしたので
良いZ1、Z1000MK2を買うには厳しい金額になっています。

したがって購入できる人は今後さらに少なくなって
いくでしょう。これはローソン系も同じ。
もちろんこれからも金額はジリジリと上がっていきますね。

それに比べ、不人気というわけではなかったものの
価格が安かったバイクが、かなり金額が上がっています。

解りやすいバイクで例を挙げれば、1977年ぐらいの
カワサキZ1000(空冷)、1990以降のGPZ900Rなどですね。
すごいボロなら安くありますがそんなのは使えません。
ほんとにボロですから。まともな状態の前提です。

当社の感覚で40万円ぐらいだったものが100万円オーバーは
当たり前。
60万円~80万ぐらいの感覚のものが150万円だと良いほうで
ひどい時は200万以上だったりします。

Z1000も10年くらい前で運が良ければ30万円ぐらいで
買える時がありました。
当時私が売った方で、かなり安く買えた方がいたのは
そのおかげです。

整備と部分レストアに300万かけても330万円ですから。
当社は昔からベース車両代に利益はのせていませんでした。
だから同じ金額なら品質が良いのは当然。

つまりZ1000なんかは爆上がりです。
ですから当時、当社のおすすめを素直に買われた方は
先見の明があった方で、
大変良い買い物をされたわけです。
みんなZ1と言っていた時にZ1000を買ったわけですから。
そういう感覚を持つ方が増えると良いのですけれど。

では現在、明らかにその価値から考えてお買い得な
旧車バイクは何か。

まずCB750F。
ホンダさんのバイクはスズキやカワサキとは
乗った時の印象が結構違うのでスタイル含め
ゴリゴリしたものでなく、ややさわやかに
いきたい方にお勧め。
カワサキ、スズキばかり乗ってきた方にも
ぜひ乗って欲しい。

750でも、良いピストンとキャブとマフラーで
充分に走るようにできる。

そしてカタナの1100
(これは750などの他の排気量は避けたほうが良い。
主に部品と走りの面から。)
どの車種もそうですが、これもよいピストン
キャブ、マフラーで印象が激変します。
少し大げさに言えば牛が馬になる感じ。

カタナもまだ、まだまともな金額で手に入る時がある。
ただし同じ名前の新しいモデルは
省いてください。あくまで旧車の話です。

そしてCBやカタナのように部分レストアなど
手を加えて乗るのであればGPZ900Rもまだお勧めできます。

ノーマルで極端に低走行なものなどは
馬鹿みたいに高くなってしまったため、
それなりの程度のものに手を加えて乗るのであれば
それに合った価値ものが手に入る。

ただし、純正カムシャフトなど、状態の良い
ヘッド回りの部品が手に入るうちに買うのが良い。
GPZ900Rはヘッド回りにダメージがあるものが多いので。
これが悪いまま乗るのでは、本当の良い思いは
得にくい。

旧車の価格が高くなっていくのはその価値を
認めている人がいるからです。

したがってこの3車種もいわゆる定番のバイクなので
良いものの値段は上がります。
お金は墓場には持っていけません。
若い人も年金が心配なんて、今できることを
めいいっぱいしましょう。
この文章を若い人はそもそも読んでいないですね(笑)

当社の販売したバイクに10年乗り続ければ
そのトラブルの少なさ、時が流れてもその普遍的な
価値が改めて良く解るでしょう。
今売られているバイクでそんなものがありますかね。

トラブルが少ないと気が緩みがち。
そこで勘違いして納車後に当社が遠いから
地元のバイク屋に勧められた、
いらんしなくていい改造を加えてしまう人がいますが、
(簡単なことでいえば合わないオイルを入れるなど)
それでもトラブルがほとんどなく過ごせるのは
最初にきちんと作業しているからですよ。

自分なりに手を加えるのは自由で、
楽しんで欲しいのですが、ぜひ相談してほしい。
それといらんこととしても走ってくれるのは
元々の旧車バイクの懐が広く、マージンが
あるからでもあります。
ですがそれにも限度がありますよ。

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