持込での整備+レストアについて

日記

少し前のことになりますがZ750FXを新車!で購入し、約10年乗り、その後乗っていないというK様から作業依頼を受けました。現在約60歳とのことですがワンオーナーということになります。当社の都合もあり、整備+部分レストアコースでお引き受けしました。

保管状況はあまり良くなかったため傷んでいましたが、フレーム、エンジンなど重要な部分は大丈夫であったため、再生可能であると判断いたしました。

K様自身は、傷んでいるのでこの車両をベースに作業するのではなく、他のZにした方が良いかなどが頭に浮かんでいたようですが、写真では判断が難しいのでとりあえず車両を送って下さいという事にして現車確認した結果です。

年齢については、私は今49歳なのですが、先日お話しさせていただいた私の尊敬する経営者の方が(おそらく65くらいだと思う)バイクの自社車両のテストはバリバリご自身で行われており、私より馬力があるぐらいなので、体と事故などに気を付ければあのようになれると思っています。

その時の話では、マイナーな車種ではありますがCBX750Fのコンプリート車両が乗ってとにかく面白かったと言っていました。この車種はとにかくすべてに手を入れないとダメとのこと。ダメなところが足を引っ張ってしまうからでしょう。

話がそれてしまいましたが、最近このような持ち込みの車両の整備や、レストアが増えてきています。当社としましては苦労してベース車両を探さなくてよい為、これは大歓迎ですし、大変良い傾向だと思います。

ましてや、今回のように新車から持っていたとなれば、オーナーさんのその思いが違うでしょう。

新車からでなくても、今は乗っていなくても長く所有してきた、大切な友人、親から譲り受けたものなどあるでしょう。

FXのように世間的に見ても車両自体が高くなって価値が上がってきたものもありますが、そういう事だけでなく、自分の持っているもの、気に入っているものをきちんとした状態にし、走れる状態にする。そういうこと自体に価値があると思います。しかも元々の走りよりも確実に良く走るようにできる。
もちろん傷んでいたり、変わった車種であれば費用は高くなってしまいますが。

先程CBではなくCBX750Fのことを書きましたが、今走っているところをほぼ見かけないこの車両を扱うきっかけは、オーナーさんがこのバイクを気に入っており、一生乗りたいと言っていたからだという事です。受ける側の人間がでかい。採算面から見たら簡単にGOとは言えません。

当社では今後、部品、品質の確保などを考え、取り扱い車種はある程度絞っていかざるを得ないなという感じになっています。簡単にはまねできません。

今回のFX750のようにオーナーさんから見れば傷んでいるものも、当社の技術、ノウハウも20年前から考えると高くなっているので、以前なら難しい物でも再生できるようになったものもあります。もちろん品質が落ちることなく。

またフレーム、エンジンなど、主要な箇所が大丈夫であれば良いのですが、そこの判断は一般の方は難しいので、ご自身で判断せず私たちにまかせていただく方が良いです。ダメと思われていたものが今回のように再生できるという事もありますので。

なお、取り扱い車種ですが、今後はカワサキZ系、ニンジャ、J系(ローソン系)ホンダCB750Fが中心になります。ZRX1200は販売しています。

今回、写真で紹介しているスズキ、当社で今持っているカタナ、GS系などは納車後の整備はもちろんできますが、車両販売、エンジンオーバーホールなどの大掛かりな整備は今後作業をうけられなくなる可能性がかなりあります。これは部品の保持、確保が難しいからです。

デタラメな人のように売るだけなら何でもできますが、当社はあくまで整備済みのきちんとした車両しか売りませんので。それができない場合は取り扱い中止にするしかありません。

もしエンジンオーバーホールなどお考えの方は早急にご相談ください。

ホンダCBX1000などは今お受けしている物以外は取り扱いを辞めることにしました。スズキ、CBX1000など状況が改善すれば復活できる可能性はありますが、今お約束はできません。

また車検ですが、諸事情により値上げいたします。状態によりますが今までと同内容の作業で1万から3万円ほどは上がると思います。

もしお近くで車検をとりあえず通せる場合はそちらで通していただき、整備、点検はこちらという事でも構いません。その場合の整備料金などは今まで通り時間工賃です。

整備の中で、納車から3年を超えたものはタイヤ交換の工賃を値上げいたします。これは乗り方、取り扱い状態により作業時間が大きく変わってくるためです。

車検につきましては今すでに入庫している車両、予約を受けている車両、有料会員様、複数台購入いただいているお客様、また遠方から送っていただく車両(引取りではなく)につきましてはなるべく配慮いたしますが申し訳ありません。

車検の値上げ理由につきましてはきちんと説明したいので、都度お問い合わせいただくごとに説明をいたします。

文章とは関係ありませんが、GSX750Eのエンジン写真です。この車両も取り扱い終了となります。カタナのエンジンによく似ていますが、結構違う箇所が多く頑丈なエンジンではありませんね。年式によっても違うと思われます。

今回、シルバーの塗装をより自然に仕上げることができるようになりました。なんでも色を塗っていればいいってもんじゃない。

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