自分だけのものにしておくのはもったいない

日記

今の仕事をしていて、実は一番必要な能力は、
良いバイクに出会ったときに素直に感動、
すごいと思えることなのではないかと思います。

もちろんこれは他社で製作したバイク、
自社はもちろん、メーカー、年式問わずです。

実際に良いバイク、面白いバイクに
出会ったとき、
私はそれを素直に喜んで
それを多くの人にも知ってもらいたいと
思っています。

自分だけのものにしておくのは
もったいないというのはその意味で、

バイクが完成すると皆様に見ていただきたいと思い、
完成写真と、乗っての感想を文章にするのは
難しいのですがその印象をなるべく紹介したいと、
できる範囲ではありますが発信しています。

バイクは人それぞれ好みがあり、
乗った時の印象や見た目、それぞれ
好みに違いがあります。

例えば、サーキットを全開で1周しかもたない
エンジンがあったとして、
それでも最高に速くて自分の思うように走ってくれ、
レーサーに近い外観で1周、一度でも
味わってみたいという方には
それこそが一番と言えますし、
逆に10年間トラブルなく走れるエンジンで、
外観もスタンダードに近い物に乗りたい
ということであれば
そのバイクが一番になります。

それぞれに完成度が高い(これが大切)
バイクであればそれぞれにその違いを
認め合うことができるといいですね。

その好みとは今まで重ねてきた人生、
生き方によって得られたもので
どれか一つが正解ではなく、
人それぞれどれも正解だと思うのです。

今、当社の販売するバイクは、
私自身が今まで積み重ねた結果、
製作したバイクです。

サーキットを走るためのバイクでもないし、
フルノーマルでもない。

タサキチューニングを立ち上げた最初の頃は、
私がビトーR&Dさんの出身ですから、
その影響を大きく受けたバイクを作っていました。

それから約20年以上の月日がたち、
販売するバイクも
内容が結構変わってきました。

以前に比べれば、削り出し部品の数が減り、
純正の部品を使う割合が増え、
よりスタンダードの雰囲気を残すバイクが
増えてきています。
そして実際に触れた時の質感は日々の訓練で
より向上していると思います。

また取り扱い車種は多くはないものの、
カワサキZ系一辺倒ではなく、依頼があって
私も興味があるバイクであれば作業することも
増えました。

写真は実例のGSX750Eになります。
全部ばらして、重整備、部分レストアコースで
作業しています。

これらの理由は、車体もエンジンも全てばらして
徹底して整備、必要な部分の改良を施すと、
ノーマルに近い形状のバイクでも予想よりも
楽しく、良く走るバイクが数多くあることが
解ったからです。

オーナーさんと、作業し実際に運転した
私達だけがそのバイクの本当の魅力を
知ることができる感じとでもいいますか。

当社のお客様が、
2台目3台目を購入していただける方が
とても多いのには、そういう部分を感じとって
いただけている結果だと思います。
私が特別愛想がいいとか、営業トークが
できるわけではないので。

同じことを続けているのは楽ではあるのですが、
私たち自身が面白くない。進歩もない。
変更することは面倒でもあるし、手間もかかる。
ですが日々どんどん変更する。

当社でいえばマフラーはその典型で、
外観はそれほど違いはないようですが、
小変更を常に続けています。
それにより、初期の物とは乗った印象が
大きく違います。

ただ、お客様にこうしてああしてと言われて
何でも受けるようなことはしません。

私が極端に頑固だというわけではなく、
なるべく希望に沿いたいとは考えています。

ただ何でもするのであれば、当社のノウハウを
捨て、わざわざダメなバイクにしてしまうことが
多くあるからです。

お客さんから見れば、小さな違いでも
私たちから見れば絶対にしてはいけない
改悪だったりすることが数多くあります。
それはしてはいけないことなのです。
何でも言われて通りにしていては、
結果お客様自身が困ることになる。

あきらかにまともに走れなくなる
改造はしません。
一日走って無事に帰ってくる。
これが最も重要なことだと考えるからです。

それとは別に、残念ながら最近では整備に
必要な部品の入手ができないものは
お断りすることは増えました。

私は古いバイクだからこそ、
納品時には綺麗できちんと走るバイクに
こだわりたい。
一台一台に手間、時間、部品、人が必要で
大変なことではありますが
そこは揺るぎません。

話は変わって2点お伝えしたいことがあります。

カワサキ純正部品の入手が今までとは
異なる方法でしか入手できなくなるようで、
すでになりつつあります。

簡単に言えば、部品購入価格は高くなり、
入手経路も限定され面倒になる可能性が
高いです。
部品注文される側も専業でなければ
面倒でしょうね。

これに伴い今後受注のものは
その分金額は高くなることになります。
先送りや、いつか買おうの貯金よりも
旧車バイクの値段、部品購入価格も
どんどん上がっています。

なおかつこれらの変化が大きく、
予測は不可能です。
のんびり待つより、今の行動が吉です。

今回の最後に。
先日販売したGPZ900Rなのですが、
購入される方が決まり、
売買契約書などを送った後返信なく、
ご連絡が一切取れなくなってしまいました。

このようなことは、当社のお客様は
まともな方ばかりですのでほぼないのですが、
急におきた健康の問題などで動けないなど、
きちんとした理由がある場合がほとんどです。

かといって、状況が解らないまま
このままずっと待ち続けることはできません。
大分出身で、現在大阪の方、大○○様です。

弟さんがおられるとの話で、
その方もバイクに乗っていると
言われていました。
もしこのブログを読んでいらっしゃったら
当社までお手数ですがご連絡ください。

申し訳ありませんが、
日数がそれなりにたっていますので、
このままですと、書類など送った後、
キャンセルとさせていただきます。




















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