特別なバイクに乗る!

日記

現状維持は楽です。
昨日と同じ今日であれば不安少なく楽に
すごせます。

ですが、進歩していこうと思えば、
常に変化していかなければなりません。

私は、それでこそ新しい価値を
生み出すことができると信じています。

当社のように古いバイク中心の、
しかもある程度車種を絞った仕事をしていると、
いつの間にか回りからあの店はこんな店だと
レッテルを貼られます。

確かに専門店であるという自負はあるので、
ある程度このような店と思われるのは
解りやすくて良い。

ですが、逆にそれによって型にはめられ、
回りの反応を気にしていると成長が
止まってしまいます。
それでは価値あるものが生み出せなくなる。

もう長く自身の手と頭を使い、
古いバイクかかわる仕事をしています。

その中で、きちんと整備、レストア、
チューニングした古いバイクの素晴らしさを
実際に体感してきました。

ですがそれとは別に、近年古いバイクに
対して一度冷静に外から見ることも
必要なのではないかと思っていました。

自分が好きだという事で悪い部分が見えておらず
目がくらんでいないかという事です。
新しい物を知れば古いものの良さを
より理解できる。そう思ったわけです。

当社はお客様が全国におられ、今のところ
完成時の納車は殆ど私たちが持って行っています。

そうすると地元大分の良い所、悪い所、
他県の良い所、悪い所をすごく感じます。

特に今まで当たり前と思っていた所が
実はとても素晴らしいことだったと
あらためて気付けたりします。
マスクなしで生活できていたことが
とても素晴らしいことのような。

そこで今回あらためて古いバイクを
外から知るために手に入れたのは
カワサキのH2です。
フルノーマルで2015年式です。

車体番号も、なんか縁起がよさそうな
数字でした。
メーカーの意図が一番出やすいのは
最初の方の年式ですので、多少乗りにくくても
良いという事でこれを選びました。
乗りにくくはなかったですが。

H2を選んだ大きな理由は3つ。

カワサキZ1~GPZ900Rの
流れを汲むフラッグシップであるからと、
大きな力を持ったエンジンなのにパイプを
使ったフレーム形状であること、
そして速いエンジンであることです。
デザインもらしくていいと思いますが。

現在は販売されていないので今のバイクとは
言えないかもしれませんね。

届いてすぐ、乗ってみたかったので、
ゆっくりですがチョイ乗りしてみました。
(タイヤの空気を入れただけで何も
していないので)

久々の前傾ポジションなので、
そこが日頃取り扱う旧車バイクたちとは
違いますが、乗ってすぐにホンダさんでも
スズキさんでもない、まぎれもなく
カワサキのバイクそのものだと感じました。

目をつぶっても解りそう。
ミッションはガチャコン!といって入ります。

もちろん少し開けただけでもその速さは
体感できるのですが、
一番感じたのは日頃取り扱う旧車バイクの
素晴らしさです。

ある意味、運転はできませんが
H2は飛行機など別の乗り物のような印象で、
私の旧車を見る眼は好きだからと言って
くらんではいないようです。

私の並みの腕、整備士の視点での
使い方のイメージははっきり浮かんできます。

短い距離でガツンと刺激を受けたい時に
乗るバイクH2。

そして長い距離をどんどん走り、
存分に走って寄り道や、食事なんかも楽しい
旧車バイク、という感じです。

もちろん乗り易いのは当社の古いバイクたち。

当社のお客様にもH2をすでに持っている方も
いることが判明しました。納得。

最初に特別なバイクに乗る!
と書きました。

私の考える特別なバイクとは
簡単にその辺で手に入らないもので、
代わりがきかない物です。

基本趣味で、好きで乗っているわけですから
誰でも乗っているようなもの、手に入るものは
好きではありません。
古いバイクは最初は特別なバイクでなくても
手に入れてから、特別なバイクに仕上げることも
できます。

古いバイクすべてが特別なものかと
言われれば、私はまともに走らない
程度の悪い状態のものは、
特別なバイクとは思っていません。

古いバイクであってもきちんと整備がしてあり、
本来の状態、あるいはそれ以上に良く走る。
そして綺麗であればその方がよいと思っています。

古いものがレストアされていなくても
オリジナルで状態が良ければ、
それも特別なバイクです。

当社でぜひに乗ってもらいたいのは
特別なバイクです。これで仕事が頑張れます。

趣味で、かぎりある命なのですから、
難しいことを考えすぎず、できるだけ楽しみ
たいものです。

H2の方は任意保険を掛けたり、
乗れるように準備しています。

2週間ぐらいで条件は付きますが
乗れるようになり試乗車にします。

古いバイクの良さを再確認できますし、
現代の特別なバイクの魅力も知ることが
できます。その時はまたご連絡します。

なお、今回はバイク屋さんから普通に、
普通の値段で買っています。
この経緯や、その時に感じたことを
次回書きたいと思います。

簡単に言えば、雑、レストア屋から言わせればね。
接客してくれた人の言葉は丁寧なんだけど、
バイクが主役ですから。
H2、サイレンサーだけはオリジナルで作ろうと
思ってます。音も性能のうち。


















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