家族とは何か。

日記

写真と文章は関係ありません。
低走行のCB、あの頃2台手に入りましたが、
その後は全くないんですよね。
2台とも売約済みですが、
旧車購入はまさにタイミングが命です。
後であのバイクが良かったなんて言われても、
どうにもなりません。

人によっては今回書いていることは
違うかなと思う方もいるかもしれません。
人それぞれの考えがあって当然ですので。

当社のバイクを購入したいという方の中で、
予算も確保できるめどがある程度ついていても
買うことができないお客様がいます。

またすでにバイクを持っているのですが、
バイクを降りる決断をされる方もいます。

両方とも同じ理由です。

それは家族の反対。

本当に残念だなと感じます。
長く仕事をしていると、それも一人二人では
ないですね。
他人でなく、自分の人生なのに。

逆に自分の意志で物事を決められる方も
多くいます。

自分で買える金額だと思えば
自分の意志で即断でバイクを買うことができる。

これが普段から当たり前の状況であれば、
その方は何も感じないかもしれませんが、
私を含めこれは恵まれているのかもしれません。
中には家族の方が、購入を後押ししてくれる
場合もあります。

先日感動したのは、
来店されたお客様ですが、
お父さんに子供がバイクをプレゼント
してくれたなんて話もありました。


逆に悲しい、買えなかった例をあげると
ある程度一般の会社でいえば
定年が近いような年齢ですが
(その方は自営の方)
買えるだけの予算はある。

で、当社でホンダのバイクが
売りに出された時、良いバイクが欲しいと
ご連絡をいただきました。
今考えてもとても条件の良いバイクです。

ですが、やり取りを具体的にしている時に、
家族の反対があって買えなくなってしまった。


別の方。
当社でカワサキのバイクが売りに出て、
本人は購入したい。
すぐに行動をおこし、来店してくれました。

すでにバイクは持っているが、
売ればそのバイクのローンは返済は終わる。
今度のバイクも一括での購入は無理だが、
金融機関に相談済みでローンは通りそう。
そこまで準備ができて家族に
相談すると却下。


次にバイクを手放さなくてはいけなくなった例。

普段本命のバイク
(カワサキZ系、当社のフルレストア車)
と別のバイクを所有していた。
本命でないものはチョイ乗り用。

良くある話なのですが、
そのちょい乗り用のバイクで事故を起こした。
その時、家族からの危ないから
バイクは辞めてと反対が起きた。
それに抗うことはできず、
Zは手放すことになった。


こういう話を聞くたびに
家族とは何なのかと感じます。

事故を起こしてバイクを降りた方も
もしそれが危ないと感じ、
自分の意志なら問題ない。

でも本人が乗りたい意思があり、
(ほとんどがそうだ)
でも辞めなくてはいけない。

だいたいこういう家族からの反対が
ある時は、家族の稼ぎが一輪車であったり、
あるいは経営者であっても
理由があり自由にふるまえていない方が多い。

つまり購入したい、乗り続けたいという
本人の意思、本人の為、夫の為、
本人の人生を豊かにするという感じではなく
何かあれば家族が暮らしていけなくなるから、
生活が苦しくなるから辞めて、
なのだと思う。

そりゃ無茶な運転するような人なら
言われてもしょうがないですが、
殆どの方はそうでもない。
リスクをゼロにしようとする考えには
私は反対、一度の人生、できる範囲で
楽しむのが優先だ。


当社ももう立ち上げてから
25年くらいになります。

そうなると初期の頃からのお客様とは
共に年齢を重ねることになり、
いろんな話を聞きます。

初めて来店された時が
30歳くらいなら、今は50代。

子供が大きくなってくると
いろいろお金もかかってきて、
複数台持っておられた方が
手放したりしてという事もあります。

こういう時は自分の判断、意志で
手放されることが多いですが、
大体1台、一番大切なバイクは
手元に残されることが多い。
こういう時、1台は絶対に残した方がよい。
ハリがなくなると一気に老ける。

ボケたり体力がなくなってしまっては
お金を残しても意味がない。

当社に来店されるお客様の中で
子供さんがまだ小さく、
手間はかかるが大学にいったりする時に
比べればお金はそれほどはかからない、
というタイミングの方がいます。

その時ですら、
バイクすら買ってはいけないと
家族に反対される方もいる。
それほど旦那さんの未来に期待できないのか。

いや、子供がもっと大きくなれば
もっと費用はかかりますから、
いま買えないのなら
もう子供が社会人になるまで乗れませんね。
車も家族のためのミニバンですか。
どこでストレスを解消すればいいの?

なんてこと友人には言っても
お客様には私は言いませんが、
長くこの仕事をしていると、
そう言うのは想像できます。

古いバイクをまともな状態で乗ろうと
思えば、それなりの金額がします。
その時に家族の反対がある中で、
必ずZ1やMK2、絶対的な人気のある
車種でなければ乗りたくない、
この考え方どうでしょうか。

今、旧車バイクが高くなってしまった
時にこういうバイクが選べるのは
家族の反対なく、金銭的にも自由がきく
恵まれたごく一部の人たちです。

なぜニンジャや、ZRX、GSX-R
あるいはもっと違うバイクはだめなのか。
頭の切り替えは絶対にできないのか、
今ですら反対されているのに
ない物ねだりをしていても
しかたがありません。


家族とはなんなのか。
やっぱり本人の思うようにできることが
一番の幸せなのではないかと
私は考えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました