時間

時間は大切です。
考え方が似ている人が一人でもいれば
嬉しいのですが。

新車で販売されてから間もないバイクには
たいした整備は必要ありません。
したがって整備の時間もかからない。

それが走行距離が少なめで丁寧に
扱われていた車両であればなおさらで、
一般でいう車検整備一式位を施せば充分に
安心して納品できるぐらいです。

先日売れた程度の良いニンジャH2なんかは
その典型です。原価で売りました。
このバイクはそういうつもりで手に入れたので。
自分いうのもなんですが、
相当お買い得車だったと思います。

このバイクは高出力モデルなので、
ガンガン走ればその傷み具合は半端ないと
思いますが、おとなしく走っていたものに
ついてはその程度で充分。
マージンも充分にとられていますから。

ただ、足回りの調整や、レバー類の調整が
でたらめな事が多いので、
きちんと乗ってその辺の確認、調整は
ある程度行っておくことが大切です。

それとは違い、
当社で主に扱う70年代~90年代ぐらいの
バイクとなるとそうもいきません。
どんなに程度の良いものでも。

またどれ位整備が必要になるかは
年代だけでなく、車種によっても
大きく変わります。

同じ空冷エンジンでも、
スズキの刀やGSと油冷と言われる
エンジンが積まれたモデルでは
大きく整備内容が異なります。

仮に走行距離が同じ2万キロだったとしても
簡単に言えば油冷モデルの方が
整備する量、時間は少なくて済むことが
多くなります。設計が違いますから。

結局、どんなに整備士にやる気と技術が
あったとしても
その整備する時間が確保できなくては
良い車両を提供できません。

1日は24時間しかありませんから
無駄な電話などしなくてよいことはしない、
作業してはいけないタイミングで
作業はしない、
必要なところに時間を使う、
これを徹底していないと整備するための時間は
あっという間になくなってしまいます。

例えば1回5分の電話であっても
1日10人から掛かってくれば50分、
また頭が切り替わる時間も必要ですから
実際に必要な時間はそれどころでは
ありません。

これが1日10時間働くうちの、
1時間であればどれだけ大きいことか。
10日で1日分の時間を使ったことになります。
同じ品質のものを納める前提であれば
その分納期が下がりますし、
デタラメな店で、納車日が決まっていれば
手を抜く店(人)が多くなるでしょう。

納車や引取りもできるだけお客様に
お願いしています。
これに対しては大変申し訳なく思っています。
ただ、当社は運送業者さんではなく
運んでいくらの仕事ではないので、
あくまで作業時間確保のためです。

ただし、1日で往復するのが難しい距離に
お住いの方はこちらで持っていくので
無理はしないで欲しい。
疲れて事故などあってはいけないので。

逆に1日で無理なく往復できる距離、
例えば200キロ位であれば、
天気が良ければ良いツーリングだと
思うのですが。

先日注文から数年待っていただいて
完成したZ1000Jの納車日が
たまたま天気が怪しく、
取りに来てくれる予定で段取りを組み、
お客さんも家を出た後だったのですが
急遽当社で提案してトランポに積んで
持っていくことにしました。
大体1日ぐらい必要な距離です。

ただ、こういうことにこそ、
大事な時間を使いたい。
完成したら、こちらとしてもすぐに
届けたい。
そういう気持ちはすごくあります。

日頃から無駄に時間を使うのではなく
大事に使うからこういう時に対応できます。

当社もお客さんが雨の中走って
転倒の心配をしなくて済みますし、
仕上がったばかりのバイクを
綺麗な状態で納品したかったので。


当社の作業場は表通りにあったりせず、
また場所を表記する看板もなし。
人が急に立ち寄ったりすることはありません。

電話はできるだけ
使用しないようにしています。

また本当に必要な時以外は、お客様にも
メールなどにしてもらうようにしています。
時間がとれる時や、朝、夜などしっかり
考えて返信します。

お客様からの問い合わせも、
殆ど急を要することはないので、
大体メールで大丈夫です。
お客様とのラインは一切していません。
作業に集中できなくなるので。

ただし、急ぐときなどはもちろん
いつでも電話など連絡いただいて
構いませんし、
文章では内容が伝わらない時、
解りにくい時、細かいことなどは
事前にある程度お互いの時間がとれるときに
電話で話します。

遠方のお客様も多いので、来店して
話すことは少ないですね。
ご購入時、メンテナンスで来店時くらい
でしょうか。

お客様にもこちらからの電話をなるべく
しないようにしています。
電話をかけられては迷惑なタイミング、
時間がとられるのが嫌という方も多く
いると思うからです。

ただし早急に打ち合わせが必要な時、
車両に心配な点ができた時などはすぐに
電話で話します。

電話を頻繁にお互いにかけてという時代は
それ以外に連絡手段がない時の話しで、
ロスが多すぎて過去のものだと思います。


逆に、お客様に対してでなく、
こちらから業者さんに仕事を依頼する
などの時も、急がない時はメールで行い、
ちょっとした連絡などはラインを使います。
これもお互いの時間を減らさないためです。
ラインでも急いで即返信をもらう必要は
ありません。

ラインであたりを付けておいて、
詳しく打合せすることがあれば
そこは電話や、合ったりして話します。

これでなくてはいけない
という事ではなく、
その時その時でなるべく時間を無駄に
することなく、
お互いに時間を有効活用して必要なことに
時間が回せる状態にしておくことこそが
大切だと考えます。

ただのバイク屋ですが、
したいことが毎日沢山あるので。











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