11月15日のブログに入庫予定と
紹介したZ1は、2週間ぐらいのうちには
紹介できるのではないかと考えています。
こういう入庫物にも不思議と流れがあり、
入ってくるときは、たまたまなぜか連続で
入ってくることが多いので、
普通にお金を出せばいつでも買える感があるかも
知れませんが、そうではありません。
ない時は年単位で全く入ってきませんので。
それは今までのブログでも解ると思います。
ちなみに仕様変更は時間をいただければ
可能です。
話は変わって、
先日オークションで販売した、
増井のZ1なのですが、
先日、オークション販売なのに
乗った感想が送られてきたそうです。
ありがたいことです。
引き取りに来られた時は2人で
来たそうで、親子だったらしく、
今回は買った本人さん(父親)ではなく、
息子さん(30代)が乗って感想をくれたとのこと。
ざっくり聞いた内容は、
「いつものツーリングコースを100キロほど走り、
不満なく気持ちよく走れ、
本当に良いバイクにめぐり合わせてもらい
ありがとうございます」
のような感じだったと。
また、良く走るとの感想も持ったようです。
今までZを知らなかった方が、
今回のように父親様きっかけであっても
Zの魅力の一部でも知っていただけたのは
良かったかなと思っています。
でも本当のZ1の実力は
そんなものではありません。
いつか本当のオーバーホールした
エンジンなど、知ってもらえる機会が
あるといいかなと思います。
アクセルを開けた時のキック力、
はぎれの良い音も全然違いますし、
そして車体はもっと美しく扱いやすいです。
ですので乗っていての気持ちよさ、
楽しさが全然違ってきます。
そして耐久性も高い。
当社で正規で販売しているものと比べ
金額が倍ほども違うので当たり前と言えば
当たり前ですが。
話は少し関連するのですが、
部品の購入について書きます。
例えば当社、あるA社、
あるいは個人で部品を購入する。
購入するのは同じメーカーの
同一商品。そして同じ金額を
お客さんは支払う。
その場合手にできる商品の品質は
同じでしょうか。
同じメーカーに頼んで、
同じ支払いなら大体同じだろう。
そう考えるのが普通ですね。
当社、あるいはあるA社で購入、
個人で購入では手にできるものの品質が
実は結構違います。
というか、違う場合がでてくることが多い。
という言い方が正しい。
運が良ければ違いは少ない。
それはなぜか。
納品されるバイクの部品自体に商品の良い、
悪いというばらつきが結構あるからです。
また商品によってばらつきに差がでやすい
商品と、出にくい商品があります。
簡単にいえば人の手が介入する割合が
大きいものほど基本ばらつきが
大きくなります。
例えばホイールのような商品は、
人間の手による作業より、
機械そのものの作業割合が多い。
これはばらつきが小さい。
ではライディングステップキット。
いわゆる純正ステップに対し、
昔でいえばバックステップという
商品ですね。
これは部品点数が多く、人が組みたてる
箇所が多い。
また部品の一つ一つが小さい。
こういう商品は、ばらつきが結構あります。
また、一つの部品ができ上がるまでに
作業工数が多いものと少ないものでも、
結構差がでます。
工数が多いものはばらつきが大きく、
少ないものはばらつきがでにくい傾向があります。
では部品販売店、あるいは個人で
買うかということになった場合はどうか。
はっきりいって当社で購入の場合の方が
A社で購入や、個人で買うより
同じ商品でもまともなものが
手に入る。なぜか。
コネが効いて、特別良いものが
当社だけに入るのか。
そうではありません。標準の品質の物か、
運良く平均より、良いものが手に入ったりします。
でも悪いと解ったものは販売しない。
当社にも一定の確率で悪いものは
入ってきます。
また購入先の会社の状況でも
変わります。それにより悪いものが入ってくる
割合は増えたりします。
会社が大きくなり人が増えた、
人が辞めて忙しくなった、
担当がやめて、別の人が引き継いだ直後。
こういうのはどこの会社にもあることなので
仕方がないことで避けられません。
各メーカーの標準、あるいはそれよりいくらか
良いものを販売できる理由。
答えは簡単です。
まず、今までの経験から、
各取扱メーカーの標準的な
品質を知っている。
ゆえにそれ以下の物は、
返品交換。
当社で手直し。
再購入。
などして標準以上の物だけ
販売、または使うようにしているから。
名前の通った一流ブランドの商品でも、
悪いものは来るし、梱包が悪かったりして、
傷ついてきたりします。
時にはクレームが効かない時もあります。
これはメーカーによってもその幅が違います。
いつも良心的に対応してくれる会社もあれば、
認められない場合もあります。
その場合は手出し、つまり当社負担です。
つまり売らなかった方が良いということになります。
でもこういう場合でも、
一度そういうことがあれば、
次に注文する場合には
あらかじめメーカー側に
注意してもらうように
意見を言うことはできます。
そしてあらかじめ言っておけば
そういう商品が来た時には
返品、交換してもらえる。
それをしてもらえない商品は
取り扱いをやめる。
そうしてきました。
純正部品の場合などでも、
傷が入っている場合もあります。
解りやすいのはフェンダーなどの
クロームメッキ部品。
多少なりとも小さいすり傷などは
あるものですがそれがひどい場合なども
ありました。
こういう場合でも一度目は自腹で
もう1セット購入。
そして次からは、あらかじめ間に入る
部品販売店に傷の大きいものは
ダメだと言っておけば、
それは避けてくれます。
こういう積み重ねで、入口はダメでも
中で品質を適正にし、お客さんに
出荷するときには標準以上の品質を確保する。
だから、それでも、
もしお客さんからここはこういうものですか?
と質問されても、
はっきり答えることができます。
その商品はそれが平均的なものなので、
交換してもかえって良くならないばかりか
悪くなる場合があります。と。
またメーターなどでは
かしめてある部分があり、
一度組み立てると大きな問題でなければ
分解しない方が良い場合もあります。
そういうことすべてを含め、
良く考えバイクの部品を入手し、
それらすべてを使い
一台の旧車を仕上げます。
同じ金額を払っても、
同じ品質の物を手にできるわけではない。
せっかく一流品を買ったのに、
品質は悪い方。そんな損をしていませんか。
そして一台のレストアした旧車バイクを
製作するのなら、
バイクは部品の集合体です。
きちんと組みあげるのも難しいことですが、
まず部品が悪ければどんなメカニックも
お手上げ状態です。
良い旧車バイクは良い部品から、です。
話は変わって下の写真数枚は
組み始めて数日たっていますが、
Y様Mk2のエンジンです。
今日ヘッドまでのせました。
これはカバー類、ボルトなども黒の、
ブラックエンジン仕様になります。
エンジンもチューニング仕様です。
黒色のメッキボルトは悪い部分が
目につきやすいので、
このエンジンにM6mmのタイプの
ボルトは3種類用意し、
一番良いものを使いました。
新品ボルトに再メッキ。
在庫で持っていたボルトに再メッキ。
最初から黒のメッキタイプの新品。
余分に大量に用意しました。
この中で一番良いものを
選んで使っています。
マフラーはメガホンタイプ。
エンジンの外観がMK2では
初めてのタイプなので見た感じも
違ったものになると思います。
完成が楽しみです。
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