Z1000MK2完成写真集2日目

MK2の完成写真集2日目です。
1日目を見ていない方はそちらも見てください。

部分的に丁寧に仕上げるのは簡単ですし、
部分的に整備するのも簡単、
そうやって一部作業をしたうえで、
他社さんの作業の悪い部分をいちいち探し出して
けなすのも簡単。誰でもできる。
私にそんな余裕なし。

ですが全体を、
走りも含め、納車後の整備、維持のしやすさまで
考えて製作するのは相当な覚悟が要ります。

作業内容も「ここまで公開していいの」
とお客さんに言われます。

これについては全然平気です。
当社のしていることは、
あまりにも手間がかかり過ぎて一部はマネできても
全体をマネする人はいません。
やってみて、こりゃ無理だと解るでしょう。
ものすご大変ですから。
自動で出来上がる部分がまるでなく、
自分で考えて行動しなくては作業は進まない。

一部分のマネではこの写真集で紹介しているような
仕上げにもならず、気持ちよくも走れない。
長持ちもしない。

この写真集からもそういうものが伝わればと
思います。判断するのは私ではなく、皆様です。

このMK2は納車済みで、
この写真を撮った後200キロ弱ほど、
一般道と高速道路でテスト走行してから納車しました。

いま次のMK2の作業を行っています。
スイングアームのメインの部分の溶接が終わりました。

その作業をメインにしつつ、Z1-Rの組み立て準備を行います。
何台作ってもびしっと作れば空冷4発はカッコイイのです。
まさに簡単には手に入らない、一生ものです。

事情があって手放した元オーナーさんに会うと
よく言われます。「後悔している」

先日59歳と、人生の先輩の方からGPZ1100Fの
エンジンオーバーホールと、その他がっちり整備の
作業依頼を受けました。

昔から好きだったこのバイクを手に入れ、
当社に注文していただけたとのこと。
光栄です。

10代のころからバイクに乗り続けているとのことで、
とても若々しく、私どもも元気をいただき、
見習わなくては。とつくづく感じました。

30~40代の方で気持ちが後ろ向き、守りに入っている方。
老けこむのはまだ早すぎますぞ。

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