2015年に行ったお客様のZ1で実際に行った
エンジンオーバーホール作業を、
20回に分け、写真、コメント付きで詳しく
紹介いたします。
なおこの情報はすでにかなり前のもので、
作業手順、方法、使用部品が現在のものと
異なることがあります。予めご了承ください。
どのお客様のエンジンオーバーホール作業も
毎回このように撮影、データを残し持ち主の方に
お渡ししています。
組み立て作業は全て私(田﨑)が行っています。
作業の模様を紹介しているエンジンはフルレストアした
こちらのZ1のエンジンです。
第1回は主にバリ取りとめん出しの加工について
ご紹介しておりますが、バリ取りは走行中
エンジン内にバリが落ちてオイルと共にそのバリが回り
エンジン内を傷つけたりするのを防ぐ作業で、
カバー類のめん出し加工はオイル漏れ、
オイルにじみを減らすのに手間はかかりますが
オイル漏れに対して効果があります。
こちらで紹介しているZ1で全てのカバーの面だしを
行っていますが、今現在は全ての面だしを行うのではなく、
効果的なヘッドカバー、フロントスプロケットカバー内の
ギヤシフトアームが入るカバーなど、効果がある部分、
その他傷んでいる部分があれば行うように変更しています。
- このエンジンをオーバーホールします。
- 分解したヘッドとシリンダー。
- ガスケットを綺麗に落としてからバリ取りを行います。丁寧に行わないと他の部分を傷つけたり、バリが残ってしまったりしますので、慎重に行います。
- バリ取り後。
- こういう感じで必要な部分は全てとっておきます。
- ヘッドのバリとりが終わりました。
- プラグの穴の清掃。
- 清掃後。こちらの面のバリ取りはこのあと修正面研を施しますのでまだ作業していません。
- 清掃後。上から見た写真。傷んでいる場合はタイムサートやヘリサートなどその時、その時で良い方法を選んで修理します。これは大丈夫。上の方が少し痛んでいる程度ならそのままにする方が良いです。
- クランクケース下側のバリ取りをしています。
- こちら側が終わりました。
- オイルパン側
- このように結構バリがあります。
- オイルパン回り終了。
- 今度はクランクケース上側。
- バリ取り前。
- バリ取り後。
- クランクケースのボーリング加工を行うのでこれからスタッドボルトを抜いています。
- 抜いたあと。1番2番の間と、3番4番の間のスタッドボルトは固着して抜けにくくなっていることがあります。その場合には抜きとるのにコツがいります。カワサキZ系のオーバーホールの際にはこのスタッド交換は必須です。スタッドボルトからのオイル漏れも止めることができます。
- オイル漏れや、にじみを減らすのにカバー類のめん出しはとても効果があります。とても時間がかかります。
- 面出し前。以前はできなかったのでしていませんでしたが、今は大きめのペーパーを作ってくれる会社があり、できるようになりました。
- めん出し前。
- 面出し前。
- オイルパンのめん出し後のバリ取り。
- めん出し加工終了後。これによりオイルにじみがとても少なくなります。小さいものはそうでもないですが、大きいものはコツがいり、時間もかかります。
- ここからすべてめん出し加工後。
- ヘッドカバーは歪みやすく、めん出しはオイルにじみを減らすのにとても効果があります。こういう部品は工作機械での修正面研が基本できないためです。
- 綺麗に面が出ているのがわかると思います.
カワサキZ1エンジンオーバーホール2に続きます。
エンジンオーバーホール2はこちらをクリック
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