カワサキZ1エンジンフルオーバーホール作業15 未分類 Facebook LINE コピー 2018.04.07 2018.02.26 カワサキZ1エンジンフルオーバーホール15です。 エンジン本体にヘッドを組み付けます。 カムチェーンのテンショナー。このエンジンはオーバーホール仕様ですが、その際は純正のテンショナーを使います。チューニング仕様の場合は別の物を使います。 アイドラー、純正で、とても高いですが普通に入手できるのはありがたいことです。 アイドラーが入るシャフト。このシャフトも使えないものはほとんどないですが、これがはまるシリンダー側には形が悪いものがあり、上手く入らないものがあります。その場合斜めにしか入らない、奥まで入らないこともあります。その場合はシリンダー側をあらかじめ修整するのですが、これはメーカーの出荷時からなっているもので途中で壊れてそうなっているわけではありません。 アイドラーにシャフトとダンパーを組み付けたところ。 これはテンショナー側。カムチェーンを強く張れば良いと思っている人がいますが、強く張りすぎるとこの部品の消耗が早くなり、場合によっては壊れます。 シリンダーにアイドラーまわりを組み付け真ん中のオーリングも組み付けました。このオーリングも純正品を使います。 シリンダーとヘッドの間のノックピン、組み付けずみです。左右とも忘れないように早めに入れておきます。 使用するヘッドガスケット。 ヘッドガスケットを組み付けました。 ヘッドナット、各ワッシャはあらかじめ用意し、摩擦調整材を塗ってできる範囲とはなりますがなるべく締め付けトルクが一定になるように事前に準備しておきます。 先に準備していたヘッドを組み付けました。 エンジン左側カバーのDOHCのまわりを黒に塗ります。ここをシンナーなどすぐに色落ちしてしまう塗料で塗っているものを見かけますが、当然それはまずいので当社では硬化するもので塗ってます。 塗りました。 同じく右側のカバー。 ベース部のシールを交換。このシールは、飛ばした時にエンジンの内圧が上がって抜けてしまうことがあるので、抜けにくいように組みます。当然その方が入れるときには入りにくくなります。 バフの仕上がり具合はこんな感じ。 シールを入れたところ。当社では冶具を使って入れています。その方が斜めになったりせずに、しかも早いので。 この部分のボルトの長さは22mmです。この部分は強い力がかかるわけではないので、多少違っても問題ありませんが、純正と同じこの長さが一番良いです。この中途半端な長さはその辺では売っておらず、また1本当たりの値段も断然高くなりますが、こういうボルトも取引先が増え、普通に入手できるようになったのでここ数年はこういう部分もより、よくなるように考えて作業しています。組んでしまえば解らないところですが。 エンジン内につながっていたりして、オイルにじみのでる恐れが部分には液体パッキン+ネジロックをして組み付けたところ。クランクとシールの接する部分が問題ないかチェックします。 ヘッドまですでに載せているので、通常はそのままカムシャフトを組み付けするのですが、今回はキックシャフトのメクラなどその他を先に組み付けします。 オーリングを入れ終わったところ。 キックシャフトのメクラを入れ終わりました。 エンジン側。キックシャフト回りは結構部品が重いので、できれば外したいところ。この辺は好みですが。 クランクケース上下の境目に液体パッキンを少し塗り(写真では見えません)ガスケットをつけます。 組み終わったところ。ガスケットがどうしても少しはみ出てきますが、軽く中に押し込んで組みます。それだけでも見た目がよく見えます。(と思う) オイルのキャップ。こういう部分を雑に扱って傷だらけにするダメカニック(プライヤーなどで握って)がいますが、こういう綺麗なものを簡単に傷つける理由が解りません。これは純正新品がまだ出るのでそれをさらにバフが毛して使用します。 オーリング組み付け後。こういう物も純正を使います。 エンジンに付けるとこんな感じ。 カワサキZ1エンジンオーバーホール16に続きます。 エンジンオーバーホール16はこちらをクリック
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