緊急のご連絡と走行テストについて

来週、本州に納車に行きます。

その関係で大阪、愛知などそちら方面で
引き取りの希望の方がいれば有料になりますが
通常より金額が低めで引き取りが可能です。

今回関東方面は時間の関係で行くことはできません。

納車が近づいていますので、
ご希望の方はすぐにご連絡お願いします。

引き取り希望の方は、
電話 097-542-3383か
当社ホームページのフォームから
ご連絡をお願いします。

Z1-R用のメガホンマフラーがほぼ形になっています。
内部のバッフルもとても手間がかかるのですが、
完成しています。

この写真はチタンのメガホンサイレンサーが
バフ仕上げ状態の物です。
バフタイプもなかなか良いです。

IMG_8298

 

この後オーナーさんの希望でサイレンサーは
梨地仕上げにし、
サイレンサー固定部のカラーとボルトを変更します。
写真のボルトとカラーは治具です。

梨地仕上げにする際に一度バフ状態にしてから
梨地にする方が美しく仕上がるため、
面倒なのですが一度むらのないバフ状態にしています。

余りに手間がかかるので、
専門の業者に頼もうとしましたが、
ここまでするのはできないことはないが
毎回希望どうりにすることは難しいということで、
いい返事がもらえなかったため
結局自社で行っています。

塗装でも何でもそうですが、
下地の状態が大切です。
IMG_8299

見えているスイングアームは
この車両が持ち込みされた時に元々
ついていたものです。

これをこの後レストアし、
今回は黒の半つやで仕上げる予定です。
スイングアーム取り付けのシャフト、
ボルトなども今は仮の物ですが、
再メッキしたものに変更します。
IMG_8297

車体の方もこれから作業して完成させます。
来月のうちに大体形になるまで進む予定ですが、
そのあと走行テストします。

当社ではエンジンフルオーバーホールや、
このZ1-R等のフルのレストア車両は、完成後に
200キロ走ります。

ただし地元の大分の人であれば、
エンジンオーバーホールだけであれば
50キロ程度で納車します。
しばらく走ってから持ってきてもらって、
確認できるからです。

今回のオーナーさんは九州ですが遠いので
当社で納車前に約200キロ走ってテストします。

他社さんで作業したものは使っている部品や、
組み方も違うので一概には言えないのですが、
当社の場合は20キロとか、100キロ、
150キロなどでは不十分であることが
解っています。

150キロぐらいで、まし締めしたり
調整した方がいい部分がでたりすることが
よくあったりするのです。

ですからまず完成したらまず私が
近場で20キロくらい走ってテスト。

一度会社に戻って、チェックし整備。

そのあと日を改めて、増井君が朝から走り
180キロぐらいまで走ります。

そのあと帰ってきて整備し、最終確認で
私が20キロほど走ってそのあと整備し、
掃除して納品となります。
この時は慣らし中でもなるべく負担に
ならないように注意しながら高回転まで
まわします。

そうでないと解らない部分もあるからです。

何度か確認が必要なら、もっと距離が
伸びることもありますし、
一発で決まれば200キロ弱で完成と
なる場合もあります。

何とも面倒ですし、走りますから、
事故などのリスクもあります。
燃料代や、下道だけでなく高速も走るので
その費用もかかります。

できれば避けたい仕事なのですが、
そのメリットの方がはるかに大きいので
毎回行います。

当社から高速入口まではやや離れているので、
フルレストアを行い、完成後始めて
高速を走るときはリスクを減らすため
2人でトランポに工具とバイクを積んで
持って行って、高速を走行後
また積んで帰ります。

ここまでする必要があるのかと
時に自分でも思うのですが、
この最終テストのおかげで
細かい部分の修正箇所に気付くことが多く、
いつも最後はきちんとテストして良かったと
強く思うのです。また完成車の品質に
自信も持てるのです。

ですので、納品後すぐにエンジンの調子が
悪いと言われても、問題になる様な
ことはほとんどなく、ほとんどガス欠です。

オーナーさんも仕上がったばかりでまだ
慣れず緊張しているので、当たり前のことに
気付かなかったりすることもあるのです。

実際に納品後に一番多いトラブルは
メーターです。

メーター内整備は自社で行えないため
専門のメーター屋さんに依頼しています。
外部のレストアは当社で行います。

付き合いも長く対応も良いのですが、
メーター自体が繊細な部品なので、
時に具合が悪くなることもあります。
手を抜いているわけではないので、
メーター屋さんに文句を言うことは
りません。
こういうことは大体5年に1度か2度
くらいはあります。

当社は1年間の保証をつけているので
この場合は保証で治します。

200キロのテストを2人で行うのにも
意味があります。

それは増井君も出来上がった、
いわゆる新車状態の物に乗ることにより
良い物が体で解るようになります。

また使用する部品での乗り味の違いも
解ってくるようになります。
10キロ走っても解らないかもしれませんが
160キロ走れば、一回ツーリングに
行くようなもので、いろんなことが
感じれるようになり、自然に成長します。

とにかくいい物が体感として解らなければ、
他の古いバイクが整備で入庫した時も、
どこに問題があるのか解るようにはならない。
これは間違いのないことです。

走行テストは大切です。

 

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