仕事はじめ

日記

本日から仕事をしています。よろしくお願いします。
バイクの趣味はあまりコロナの影響を受けませんが、
こういう時だからこそ、今楽しめることは楽しんでおかないと。
仕事を含め今やれることはしておかないと。という気持ちです。

フェイスブックの方に正月休みの間考えていたネタをアップしましたので、そちらも良ければどうぞ。キャブレターの口径選びについてです。根拠もなくでたらめなことを言う人が多いので、根っこになることを書きました。

今の仕事をしていて私の一番の楽しみはお客さんのバイクが仕上がったのを見て、乗ることです。塗装屋さんの外装の仕上がりが遅れて2020年中に完成するはずだったGPZ900Rは外装待ちの状態ですが、実はこのバイクの完成をとても楽しみにしています。

エンジンは鍛造ピストンを使ったオーバーホールにポート研磨を加えたもの。ホイールやサスペンションも交換し、当社製のこの世に1本しかないアンダーカウル内に収まるマフラーを取り付けたものになります。
このマフラーは一括集合ではなく、一般的な集合マフラーの音にならないので、ノーマルのエンジンに取り付け、アクセルをあおるとドバン、ドバンと言った感じの音になります。ですが今回のエンジンに取り付け始動確認したところ、音が良いほうに変化していました。

実際の音は乗ってみないと本当のところは解らないのですが、こういう乗っての音や走りを体験できるのも楽しみですし、外観の仕上がりも楽しみです。どのバイクも出来上がってきちんと走る状態に仕上げたものはどれも誇らしく思いますし、乗り味もそれぞれ違いがあり面白いです。

本調子ではない旧車バイクを右から左に売るだけではこういう体験は一生できません。
殆どの方の旧車バイクが本来の調子でなく、私のような経験ができないのを残念に思います。ちょっとした覚悟と、最初に書いた今楽しむのかどうかという事だけだと思うのですが。1年後のことも解らないのですから、ましてや20年後の心配なんて。

フェイスブックの方でキャブレターの口径について書いたので簡単にキャブ関連のことを。

それはアイドリングの回転についてです。
これを純正の回転を守ろうとやたらと低くする人がいますが、これはエンジンに使用する部品や、マフラー、キャブなどが変われば違ってきて当たり前で、それにこだわってはいけません。エンジンの負担が増すばかりです。

例えば純正ピストンから、社外鍛造ピストンに変更したり、ハイカムを組んだりキャブレターが変わったりすればアイドリングの回転はやや高めになります。
低すぎるアイドリングだと、エンジンが正常でもガラガラ異音が出たり、回転が不安定になったりします。大体空冷4気筒だと1000回転から1500回転弱ぐらいの間になります。
これを無理して純正に近い1000回転に近く抑えようとする人がいますがそれは間違っています。そこにこだわらず、回転がある程度安定して、エンジンから異音が出ず、走行中アクセルを閉じた時、エンジンブレーキが自然にかかる状態にしましょう。

タサキチューニングのエンジンは大体1250~1400回転位になることが多いです。

旧車空冷4気筒エンジンでクラッチやクランク周辺でガラガラ音が出ている時はアイドリングが引くすぎで、また空ぶかししたときに回転落ちが悪い、走行中にエンジンブレーキが明らかにかかりにくい時はアイドリングが高すぎです。クランクケースに減圧バルブなどを付けていてもそれなりにエンジンブレーキがかかるはずです。

FCRの話が出たついでにもう一つ書くと、FCRキャブレターは運転の良い悪いがとても解りやすいキャブレターです。運転がまずいとアイドリング近辺のボデイー内部本体に段付き摩耗が出やすく、運転が上手だとその段付きの摩耗はほとんど出ません。これは使用年数や、走行距離が多くなっても殆ど段付きがない人もいるのに対し、数か月でボディ内部に段付きが出る人もいます。

運転している時のアクセルの開度が小さすぎることが関連しているのは間違いありませんが、まずい運転で解りやすいのはシフトアップするタイミングが早すぎる傾向にある人です。
昔のバイクは調子が悪いことが多かったのである程度回転を上げ気味で、アクセル開度も大きめに開けて運転していることが多かったので、私より上の世代の方はFCRキャブの段付き摩耗が生じる方は殆どいません。
結果その運転の仕方が古いバイクや車に合った運転だったわけです。

私より下の年齢の方は、アクセルから手を離すとエンジンが止まるような調子の悪いエンジンに乗った経験のある方が少なくなったので、調子の悪いエンジンに乗る時のように引っ張ってシフトするのとは逆に、早め早めにシフトする人が増えたのでしょう。
以前にもブログに書きましたが基本古いバイクはややエンジンは少し回し気味で乗るのが本来の設計に合った乗り方です。そうなれば自然と9000回転位がレッドゾーンであれば3000回転~7000回転位をよく使う運転になります。

それぐらいの回転をよく使うようになれば自然とエンジンの燃焼室内の温度も上がり、余計なカーボンも溜まらず、ガソリンのオイルの稀釈も減り、キャブも傷みにくい。
当社のエンジンは調子が良いので低い回転でも結構走れます。それが逆にまずい運転につながっている人もいます。調子の悪いエンジンほど回さずには乗られないですから。

やみくもに飛ばせといっているのではなく、適切な運転をすれば傷まず、長持ちし、トラブル少なく結果修理費用がかからない。そうなればその浮いたお金でもう一台好きなバイクが買える?かな。





コメント

タイトルとURLをコピーしました