チタンパイプの砂詰め

日記

先日マフラーを製作するためパイプに砂をパンパンに詰めて栓をする、砂詰めという作業をしました。実際には栓をしてから圧をかけてパンパンにするのですが。

作業を経験したことがある方がいれば解ると思いますが、写真で見ると何てことなさそうですが、はっきり言って肉体労働です。

結構きつい作業なので、ほんらいなら20代の方にお願いしたいところです。
勤め人の時は、3人ほど詰める当時若手がいましたが、はっきり言って私以外の人間は何かと理由を付けて、命令がないと自分からはしたがらないようでした。私は独立してマフラーも作るつもりでいましたから、在庫が減っていると気づいたら率先してしていましたが。その経験が今おおいに役立っています。

当然うちにはそんな若い人はおらず、また結構当社で使っているチタンパイプは詰めにくい材料なので今も私が砂詰めを行っています。

もう50歳目前なので、作業中はそれなりにきついのですが、ある意味今の体力のバロメーターとなっています。20代の時のように1日に数十本も一度に本数を詰めるのは厳しいですが、今のところそれなりの本数ならまだ平気です。

直接見たことはないのですが、今では砂詰めマシーン(笑)があるらしいです。うらやましい。

とはいってもうちは、自社で販売するバイク分だけ年に数セット作る程度ですからそんなもん購入したところで金額面で合うはずもありません。ですので注文分だけ手作業となります。

この砂詰め作業、上手くいっていないと後でバーナーで炙って曲げる時に上手く曲がらなくなります。

使用するチタンパイプによって詰める作業の難しさは結構変わります。柔らかめだったり、薄い材料だとこの作業は難しくなります。パイプが頑丈であれば力ずくでできれば誰でも詰めることができると言っても良い作業なのですが、当社のように薄い材料を使う時はそれなりに技術もいります。

そして材料が高い。一本もしくじりたくはありません。

この作業をするとその日は他の仕事ができなくなるので、(手が言うことをきかなくなる)段取りを決め砂詰めが終わると、その日の仕事は上がり、となります。

という事で、先日エンジンが完成したGPZ1100のチタンメガホンマフラーを、その砂詰めをしたパイプでこれから作ります。すでに曲げは終わっています。

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