フェイスブックの方で先日エンジンオーバーホールなどをしたニンジャを紹介しています。https://www.facebook.com/%E3%82%BF%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-273979683123170/photos/pcb.1324600488061079/1324553901399071/
リンク先の方にバイクについては詳しく書いていますが、試乗テストの印象がとても良かった。改めてニンジャはいいなと思いました。カタナの次はニンジャを仕入れようと思ってしまいました。
空冷車はもちろん、どのバイクも日々の積み重ねで新たに発展するところがあると、さらにそのバイクの良い所を引き出せたりして、見た目ももちろんですが試乗すると新たな発見があります。このバイクはスタイルは旧車のままで、まだこんなに良くなるんだ、進化するんだと、そこがこの仕事の一番の面白い所なんです。
今回のものは77mmコスワースピストン、クランクはロングストロークものに交換せず、ポート研磨はしてあり、見た目は殆ど変わりませんが、集合部とサイレンサーの方を少し変更してあります。点火系はノーマルです。
今うちのマフラーを使っている方が、エンジンそのままで今回の新たに作ったマフラーに換えても、違いの解らない方もいると思うのですが、当然私にはその違いが分かっており、今回の変更もこうなって欲しいという方向に上手くいきました。元々ニンジャのこのタイプのマフラーは良い音がしますが、副産物でさらに音まで良くなった。
こういうことができるのも小ロットで、小さなことでもすぐに変更できる自社制作ならではの事なのですが。
ヘッド回りも純正カムシャフトを筆頭に大量に新品の部品を投入し、それにポート加工なんかも効いて(手間がかかり、しかもきついので作業している時は修行のようなもの)実にいい感じで楽しくいい音で走ってくれます。
今空冷GPZ1100も組み立てておりますが、これこそニンジャの前のバイクですからその血筋も感じつつ作業しています。電気回りの変更で四苦八苦しておりますが。この頃のバイクはリバースライティングデバイスなんていう余計なものがついていたりするので、それを使わない仕様にするとややこしいわけです。(ライトが明るくなったりもします)
GPZ1100にしてもニンジャにしてもモノサスの走り初めの頃で、ノーマルだとまだ技術的に未熟なところが沢山ありますから、そのままだとどうしても乗りにくく走りもいまいち。どこか一か所に手を入れても全然よくならない。
そこの部分をここと、ここと、なんてそれぞれの関係性を見ながら上手に手を加えるとじつに乗り易く楽しいバイクになります。今何台かニンジャの作業はご注文いただいていますが、それぞれの好みの意見を取り入れつつ、してはいけないことはしないというスタンスで取り組んでいます。
お客様の希望ももちろん大切、ですが私たちのノウハウを捨てるようなことをしていてはよく走るものもダメになってしまい、当社に依頼する意味がなくなってしまう。何でもするわけでもなく、何でも断るわけでもない。お互いの頭を柔らかくし、話し合うことが大切です。
今回のニンジャのオーナーさんにも当社の意見を多く取り入れていただきました。結果良いものが出来上がったと思います。
次回はZ1000R2を納車したお客様から感想をいただいたのでそれを紹介したいと思います。
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