新年のご挨拶

日記

新年おめでとうございます。

1年の最初の文なので希望のある話が良いかと。

古いバイクと日々向き合い、整備やレストア、チューニングなどが終わり完成テスト走行を行うと、予想を上回る良いバイク、面白いバイクに仕上がる時がよくあります。大切なことは見た目だけでなく乗ってこそ本来の魅力が解るという事です。

今のバイクと違い手を加えやすく、伸びしろが結構あることがその理由の一つです。

私が良く取り扱うバイクは1970年代~1990年ぐらいの日本車、メーカーはカワサキが一番多く、以前は次にスズキ、次にホンダでしたが最近はカワサキに次いでホンダの方が多くなっています。

それらのバイクはネットの情報でも、私達のように実際日々取り扱っているプロであっても、このバイクはこうだと決めつけてしまうことがとても多いように思います。

ですが頭を固くし、こうだと決めつけてしまうのは損な考え方です。

理由は古いバイクが現役で走っていた時には無かった部品や技術、また同じ部品でもその組み合わせ、セッティングでも走りが大きく変わり、前回作ったものよりさらに楽しさレベルが上がった、なんてことが当たり前だからです。

さらに古いバイクのものだからといって、売れ続けている部品をそのままにせず、少しずつでも改良されているものもあるということもその理由の一つです。

例えばマグホイールはその典型的な部品の一つですし、マフラーも一見同じような物でも内部や、寸法が少しづつ変化しているものもあります。当社のマフラーも結構変わっています。以前のものより確実に良くなっています。

また以前は最高速は何キロ出た、何馬力だというスペックがもてはやされ、私自身もそこに振り回されている時代がありましたが、今ではそれらのものは選択肢の中のひとつにすぎなくなっていると思います。

現代のバイクや、車は驚くほどの高出力モデルがあり、古いバイクで頑張ったところでそこの部分では及ばないからです。

そうなったとき、古いバイクは魅力がなくなってしまうのかといえばそうではありません。そのスタイルや音、エンジンの主張があり日常使いでは十分以上にパワーもトルクもあり、普通に走っているだけなのに運転しての楽しさが伝わってくることなど、あらためてその良さが見直されていると思います。

もちろんそれは古いバイクで間違っている部分や、販売価格の縛りがあってコストがかけられていない箇所のグレードアップ、壊れている部分をきちんと整備したうえでの話にはなりますが。

見た目の美しさも大切ですが、乗って面白いバイクに仕上げることこそが私の仕事の面白さです。あらためてご注文いただいている皆様、この文章を読んでいただいている皆様に感謝します。本年もよろしくお願いします。

販売予定情報です。
油冷エンジンGSF1200の当社でエンジン作業を行った車両が入庫予定です。

ポートにも手を加えており、ハイカムST-1も組み込まれています。当社製マフラー、FCRキャブレター、オイルクーラー付き。

足回りはマグタン、強度の高いスイングアーム、オーリンズ製リヤショックなど組み込み済み。外装は黒ですが、当社がいつもお願いしている塗装屋さんで再塗装されています。

通常取り扱う車種より新しめになりますので、旧車バイクほど作業をせず販売可能です。

最低限の整備で刺激を求めて空冷旧車バイクのセカンドバイクにするもよし、再オーバーホールなど相談後に整備を施して乗るもよしです。

今までかなり費用はかけられている車両ですが、通常販売している旧車バイクより安価で手に入れやすい価格のバイクですので、興味がある方は当社ホームページの問い合わせフォームからご連絡ください。

フロントブレーキマスターシリンダー、リヤのブレーキディスクなど、変更したほうが良い所はあらかじめ変更してからの納品となります。

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