完成まで時間はかかりましたが先日納品した空冷GPZ1100です。
エンジン始動などの動画はこちらです。
写真は下で紹介しています。
https://youtu.be/8gBIH2uCJAY
車両は持ち込みで、全てばらしてから部分レストア+整備コースで作業しました。製作模様を記録した写真は約1200枚にもなりました。
ノーマルのGPZ1100は乗って重く、エンジンも発表されているトルク、パワーは空冷最強なのですが、実際には全く期待外れで走らず、しかも扱いにくい印象です。
今回製作したこのGPZ1100はノーマルとは全く違い、乗って軽く、トルク、パワー共に本来の力が発揮できるように製作してあります。
ノーマルを知っていればその乗っての違いに誰もが驚くことになると思いますが、全く別のバイクのように扱い易く、気持ちの良い加速をし、新たに製作したバッフルを付けたメガホンマフラーからは、よりよい音が聞けます。
GPZ1100の後、カワサキはGPZ900Rを製作しますが、ハンドリングは少し似ているところもあります。
ただこのバイクはGPZ900Rよりも乗って車体前半が軽い印象で、一般道でより軽快に走ることができ、またUターンなどもしやすく、車体の取り回しも軽く感じます。
予想よりも良かったところは直進での安定感で、これはツーリングで強い味方になると思います。それなのに曲がりにくいことは全くありません。
GPZ1100自体はすれ違うことの少ない珍しいバイクと言っていいバイクだと思いますが、このバイクの良さを知っている人は殆どいないと思います。
旧車自体はどれも価格が上がってしまっており誰でも簡単に買えるものではなくなっていますが、現状でベース車両は200万円ぐらいでまだ買えるぐらいですね。
製作面では電気回りなど大変面倒なところがあるのですが、これ以上価格が上がる前に、また部品が手に入るうちに欲しい方は入手をお勧めします。
CBX1000のようにその良さが広まれば価格は急激に上がっていくことが予想されます。
今回、外装の色、ホイールデザイン、ステップ、マフラーの見た目、クラッチレバーASSYなどはオーナーさんの指定で、ミラーは元々ついていたものを再使用、その他は大体タサキチューニングにお任せいただいております。
外装色の緑の部分はZRXの純正色をまねて作っていますが、とても良く似合っていると思います。
いつも思いますが、今回のようにある程度任せていただく方が走りも外観も良い結果が出ます。
スクリーンは持ち込んでいただいた使用予定のスクリーンが使えず、とりあえずオーナーさんが持っておられた真っ黒のものを使っていますが、後日もっと薄い色のものに変更される予定です。私もその方が良いと思います。
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