自分主体かバイク主体か?

日記

750cc以上の高性能バイクを持っているのに
400cc以下のバイクも持たれている方も多く
見受けられられます。

意識なく両方好きだからと所有されている方が
殆どだと思いますが、私にはその理由が
なんとなく納得できます。

それは750cc以上の比較的排気量の大きい
高性能車は運転が上手くてもバイクに合わせて
操作をしなければならないという部分が多くあり、
400cc以下のバイクには自分にバイクを合わせた
運転ができるという違いです。

どちらが良いというわけではなく
バイクに対して真逆の接し方で、
どちらにもそれぞれ面白みがあります。

よく大きい排気量の高性能車を借りてチョイ乗りして
ただ速いだけで大して面白くないと言われる方がいますが、
それはそのバイク特有の能力を引き出すリズム、
操作のタイミング、アクセルの開け方、曲げ方が
できていない場合が殆どです。
250キロの車重に200ps、簡単に扱えるわけが
ありません。尊敬の念をもって接するべきです。

自分ができるかといえば並みの腕ですから
もちろんできませんが、
バイクに合わせて操作をする必要があるバイクは
乗ればすぐに解ります。
これを無理やり自分に合わせていこうとすると
バイクが故障がちになったり、転倒したり
事故が多くなります。
もちろん乗っていても面白くない。
大排気量高性能車を自分に完全服従されることは
難しいのです。

中には高出力なだけで全くコミュニケーションが
取れないタイプのバイクもありますから、
それは買わないほうが良いですね。
最近新車で売られているバイクは技術が進んで
そういうコミュニケーションが全く取れない
バイクは少なくなっていると思います。
人間が操れてなんぼですから。

では排気量の小さいバイクはどうかといえば
これは自分主体で操ることができます。
イメージは極端な方が解りやすいので
50ccなどの小さいバイクであれば自分の思うように
振り回せますよね。なんせ持ち上げて
移動できるほど軽く、エンジンも大して力がありません。

したがって自分でアクセルを全開に振り絞って
車体を振り回し、ブレーキを思い切りかけて
言い方が悪いですがバイクを従わせることができるのが
400ccぐらいまでのバイクです。
気負わずに乗れるわけですね。

小さなバイクでも事故は起きますが、
気楽に乗りすぎ、油断からというのも多いと
思います。

それとは逆に排気量1300ccクラスのバイクを
思い浮かべた時、自由に振り回せるイメージが
湧くでしょうか。
殆どの方は少し気合を入れて接することになると
思います。
もし低速でUターンでもしている時にエンストし、
ぐらっと来たらこかさずに支えることは難しいですね。

ましてやスピードが出ている時はバイク主体、
バイクに合わせていかないと危険です。

以前に比べ多様性が認められる部分も多くなっています。
大型の免許も簡単にとれ、大きな排気量に乗っていれば
偉いというような見栄の部分が減ってきて、
自分の好きなバイクに乗り易くなってきているように
思います。速さが第一ではないのです。

そうはいっても小さなバイクでもしっかり加速し、
曲がって止まる部分が良くなければ楽しくありません。
整備は大きな排気量のバイク同様必要です。

当社は排気量の小さいバイクは殆ど
取り扱っていません。
ですが1980年代、毎年のように新型車が発表された時代、
個性あふれるバイクが街中を走っていました。

当時400cc以下のバイクは大変力を入れ製作されており、
このようなバイクに目を向けるのも楽しいと思います。
すごいものに触れるというのももちろん魅力的ですが、
自分で思うように乗れるバイクもまた面白いものです。

先日話していた400ガンマは購入を断念しました。
また良いタイミングで良い状態のものが
現れれば考えたいと思います。

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