もうずいぶん前のことで、正確な時期はいつだったか
忘れているぐらいなのですが、
神奈川県の横浜市にあるキャステルオートさんという
主に古いフェラーリ、ランボルギーニなど
スーパーカーのレストア、販売をする車屋さんに行きました。
そこの代表の鞍さんはこの私より年齢も上の方で
オリジナルの状態を良く知るこの世界の第一人者です。
http://www.castel-dino.com/
当社もレストアの仕事をしている関係で
一度直接行ってどのような仕事をされているか
直接体験してみる必要があると思ったからです。
どちらかというと他社さんのバイクのレストアには
逆に解りすぎているのであまり興味がなく、
車の方がいろいろと勉強になります。
実際に行ってみると内装、エンジン作業する部屋、
そして車体の組み立てスペースおよそ2台分があり
完成車のGT40と組み立て中のフェラーリのディノがありました。
社屋は大きくはなくこじんまりとした印象です。
GT40の運転席に座りあれこれ確認し
ディノの方はエンジンが載っていない状態、
うまがかけられホイールなど外していたので、
それこそ中から外、下回りまで隅から隅まで
見ることができました。
事前に連絡してから行ったのですが、
最初はメールで連絡、その後のやり取りは電話で行いました。
その時には乗りたい車はありますかと逆に
質問されたので、当時販売車両でキャステルオートに
あった車でフェラーリ512BBiとデトマソパンテーラと
伝えました。
店についてしばらく話したあと車庫まで移動、
すぐに乗られるように準備をしていただていたようで
すぐにパンテーラと512BBiに連続して乗ることが
できました。もちろん助手席ですが。
実際に乗ったパンテーラと512BBiはこちら。
私が行った時には試乗会ではなかったので有料では
ありませんでした。
http://castelauto.blog.fc2.com/blog-entry-681.html
私が買える価格帯の車ではないのですが、
鞍さんにはかなり長い時間を対応していただきました。
そして実際に運転してくれどちらの車に乗った時も、
高価な車なのにはね石など気にしないかのように
しっかりと踏んでくれていたのをとても良く覚えています。
パンテーラのトルクある豪快な加速、走行中はスムーズな
印象なのにアイドリングはビリビリ車体が震えていましたね。
エンジンはチューニング仕様とのことです。
512の方は乗り心地が良く、視界が良く、音は思ったよりも
抑えられていてまさに後期型という印象でした。
この辺りはバイクの世界と同じで後期モデルほど、
快適、振動少なくという風になっていきますね。
インジェクションという事で目を三角にして飛ばす
という事ではなく、気兼ねなくエンジン始動出来て
運転も動かすだけなら難しくない。
適度に運転自体を楽しめ、乗り心地も良く、
前方の見晴らしも良くて、綺麗にレストアされており
このスタイルを楽しめる。
365の方をチョイスされる方とはまた違う感覚だと
思います。あちらは後期モデルに比べ軽いとの
事でしたので。まさにZ1とMK2ですね。
ある程度走って広い車で止められるところまで行くと
それぞれにカパッとカウルを開けエンジンルーム、
そして内装、外装とゆっくり見させていただき、
どのような作業なのかしっかり見ることが
出来ました。
パンテーラの方はレストア車ではありませんが
充分に程度はよい物でした。
一般的なパンテーラに比べハデハデでもなく
いい感じで、もちろん512に比べ価格も現実的です。
運転中にいろいろ話しましたが、
その2台の試乗が終わり、九州から来たからか
明日ならミウラに乗れるけど乗る?
とお声かけいただきました。
白いレストア済みのミウラでした。
低っという感じです。
残念ながら仕事の段取りでその日中に
帰る必要があったため丁寧にお断りし帰路に
つきました。
この時に感じたのは、リスクがあるにせよ
試乗できることがうらやましいという事です。
当社も、もうずいぶんと前になりますが
試乗車や、販売車両は乗っていただいていました。
しかし近年では回りで悪質な盗難などもあり、
簡単に換えも効かない商品ですので
(バイクの場合は一人で試乗しないと意味がないですから)
誰にでも試乗をお勧めする状況ではありません。
本当は運転してこそ、そのバイクの良さが解る。
良いバイクや、楽しいバイクは少し運転するだけでも
その70%ぐらいは解るものです。
当社も今お付き合いが続いているお客様には
車検が残っていたり、すぐ走れるものについては
整備前になることも多いですが乗っていただいています。
最近では、GPZ750、ドゥカティ900ss、
CBR1000RR、GPZ900R、
ニンジャH2、どのバイクも乗った方は
頭で思っていたものと実際に乗って感じたものは
違う部分があるようで、やっぱり乗ると楽しいと。
私が言う楽しいバイクとは?どんなに説明しても
実体験にはかなわない。
実際にエンジンをかけ、バイクにまたがり
加速して見なければ解らないですよね。
ただ当社のお客様は遠方の方が多い。
そう簡単には乗ってもらう機会はないのです。
キャステルオートも遠く横浜ですが、
それでもやっぱり直接出向いて
写真や動画だけではなく実際に直接触れ、
リアルを体験できることこそが一番良いと
思いました。
本当は全ての人に一度運転してもらいたいと
思っているのです。
今はまたがってエンジンかけるぐらいしかできませんが、
気になるものがある時は遠慮なく見に来てください。
ただし、事前に連絡は下さいね。
ばらしていることが多いので。
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