何度も今まで繰り返し言っていますが
当社で仕入れるバイクは全て
当社で判断した程度の良いもののみ仕入れ、
それをベースに必要な整備やレストアをして
納品しています。
もちろん現状販売車は除きます。

こちらのカワサキZ1000MK2はこの状態で仕入れ、
この後フルレストアして納品しました。
ここまで状態良いものをさらに仕上げるわけです。
今在庫に持っているカタナ750は
これと同等の品質ですし、
持ち込みでレストア依頼をいただいた
カタナ1100はこれよりも状態が上です。
なお、このMK2の完成時の写真等は
お客様の都合で公開していません。
素晴らしい仕上がりになりました。
ボロをベースにして本気で大掛かりな
レストアして販売なんてのは
希少な車種で入手が難しく選択肢が
ない時や特別に高く販売できる
特殊な車両だけだと思います。
簡単に言えば皆さんが
「これいい!」という車種は皆さん
欲しがる車種なので値段が高いわけです。
例えばランボルギーニミウラが
今、錆び上がった状態でも発見されれば
そこから何年もかけて
フルレストアしても採算が合うわけです。
もちろん誰でもできるような作業ではないですし
売れるまでお金と時間はかかり続けるので
それに対しての大きなリスクがあります。
その大きなリスク分も販売価格に
のせられて当然です。
今は億の値段が付くこの車も
以前は大分安い時がありましたね。
きっと安い時代には低品質ミウラの
割合も多かったのではないでしょうか。
つまり安い時代にはレストアや整備で
手間をかけても高く売れないから、
本気のレストアなどせずに軽く上っ面
化粧をしてとっとと売ってしまう方が
よいという店が必ず出てきます。
私の記憶ではどこかの店が徹底的な
レストアを施し、それをきっかけに
多くの人がこの車の価値を認め、
金額が大幅に上がっていったような。
今販売されている古いバイクを
検索してみてください。
高く売れない車種で上っ面化粧した、
あるいはそれすらしていないバイクが
整備レストア済みと言いつつ販売されています。
つまり整備、レストアが難しい車種は
それなりに値段が高くなる方が
本気レストア車が増えてくるという
車側から見ればメリットもあるわけです。
当社の様に古いバイクに関わる
仕事を長くしていれば当たり前のことですが
出来るだけレストアや整備が少なく済めば
作業時間や必要な部品が少なくでき、
納期も早くなって販売価格も安くできます。
程度の悪い車両は部品入手できないところが
壊されていたりするのは当たり前、
ボロベース車をまともな状態で納品しようとすると
程度の良いものをベースにしてレストアを
するよりかえって金額が高くなってしまいます。
私は長年の経験があるので
数枚の写真を見れば
これを仕入れてはいけない
という古いバイクはすぐに解ります。
仕入れるかどうかを決める時には
詳しい情報が必要ですが
仕入れてはいけない物は秒で解ると
いうことですね。
どんなに頑張ってもボロベースですと
元々程度の良いものにレストアと整備を
加えたものより確実に品質が劣ります。
したがってボロベースで古いバイクや
車をレストアする理由などなくなります。
かといって程度が良いものでも
仕入れ価格が高すぎれば
それをベースに必要な整備をすること
自体は変わらないので、
たとえそれが最小限で済んだとしても
販売価格が高くなりすぎ売れなかったり
品質に対して適正価格でも
購入できる人がいなくなってしまいます。
よく当社では仕入れして何もしていない状態で
皆さんに公開しています。
これはこのまま売りますよ的なことを
言いたいのではなく
何もしていないにもかかわらず
先程のMK2の様にここまで状態が良いと
いうことを知っていただきたいからです。
また良い状態で仕入れられたものは
作業前であれば予算によって仕様変更出来て
多少融通がきき、買うお客さんにとって
過剰な部分が減らせとてもメリットがあります。
エンジン全バラの整備レストアをするのか
しないのか、フレーム単体まで
ばらしてレストアをするのかしないのか、
それによってまるで販売価格が違ってくるからです。
一旦すべての整備レストアが終われば
販売価格を下げることは出来なくなります。
こういうこともあり、仕入れの段階で
出来るだけ紹介するようにしています。
後は想像力です。
すべてを紹介していませんが過去の車両を
見て完成時の状態を想像してください。
良い古いものを買う時には目の前に
出てきたものを買うというタイミングでは
時すでに遅しということが多いですね。
完全にレストア整備が完成したものを
直接見てしか買えない人は
古いものではなく新しめのバイクを買った
方がよいと思います。
古いバイクはそういう方には
むいてないと思いますし、
レストア整備の大変さが解らず
大幅に予算が低すぎる方ばかりです。
そういう方に限って変な角度からの
質問がとても多いのですぐ解ります。
古いバイクは数が増えることはありません。
欲しいバイクが今は目の前にあったとしても
来年もあるかは解らないわけで
そうなると今の予算では全て希望通りの
作業メニューが出来ないとしても、
先に入手しておくという選択もあり得ます。
予算によっては出来ることと
できないことがあり、
仕入れの段階であればその調整ができる
場合もあるということですね。
それでも普通に乗れるようにするための
最低限整備のための予算は必ず必要になります。
お金は今の相場ほどは払いたくない、
でも良いものが欲しいなんてのは
単なるわがまま、取りあってる暇など
ありません。
私は話のわかる方のために
全力を尽くします。
DUCATI900ssの販売車両は近いうちに
再掲載します。
こちらもも入庫してほぼそのままの状態です。
900ssもおかげさまで今まで入庫した分は
全て売約済みとなっています。
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