CB750F入庫とエンジン整備経験は1機2機では意味なし

日記

来年の初めぐらいにホンダCB750Fが入庫します。
走行距離約15000キロ、前期モデルのFBタイプです。

当社の扱うバイクは今のバイクたちとは違い、
遠くからでも一目見て何の車種か解る
クリーンなデザインと運転してのアナログ感、

今のバイクでは味わえないアナログ感を
存分に味わえるように足回りから
必要に応じてエンジンまで整備してから
納品します。時間は必用になります。

興味がある方はお問い合わせを
お待ちしております。
問合せはフォームからお願いします。
休日中も返信いたします。

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【全国対応】長期保証付き。カワサキZ系、J系、GPZ900R、スズキカタナを中心にお客さまのご希望のバイクを探し出しオーダーメイドでレストア+オーバーホール済みで販売。チューニングも可能です。

当社の取り扱う古いバイクは
まず部品手配から大変です。

どのバイクもエンジンが絡む整備を
する時には部品の手配だけで丸2日、
あるいはそれ以上3日4日とかかる時もあります。
ストレスが溜まりますが、
横とのつながりの大切さがあらためて
解る仕事です。

部品手配中に新たな欠品が
見つかったりすることもよくあります。

その代替品を見つけたり、あるいは
部品がないのであれば今ついている部品を
どのようにレストアして使えるように
するかなどもその時にある程度
決めておく必要があります。
一つの部品だけで数時間かかってしまうことも
ありますね。

部品の手配は、欠品や、在庫なしと
なる前になるべく入手しておく必要がある為
(後で部品がないとなるとその入手の
ために費用が大きく余分にかかったり
時間も多く必要になる)
注文が確定した時や、売れていなくても
仕様がある程度決まった時すぐに
なるべくまとめて行う必要があります。
5000円で買えていた部品が50000円に
なってしまったり、代替品がない、
なんてのはざらですので。

先日、CB1100FとDUCATI900ss、
カタナ750の純正部品を中心に手配を
行いました。
スズキカタナ750は販売中です。
こちらは外観は1100と似ていますが
エンジンの構造が異なりまた違う味わいが
あります。良いものはほぼない車種です。
お問い合わせお待ちしています。

特にDUCATI900ssは注文のやり取りは
国産車に比べると何かと面倒です。

前回部品をまとめて手配した
約1年前に比べ
なんとざっくり20%ぐらいは
純正部品の価格が上がっていました。
痛いですね。

DUCATI関連の部品は少ない個数で
売ってくれない物もあり
純正オイルフィルターなんかは10個単位、
しかも1個当たりの金額も高いので
商売になりません。

こういうこともあるので、
専門店以外はまともに整備せずに
売られたりすることが多く、
この車種の間違った悪い評判に
つながったりするわけですね。

当社で購入されたお客様で、
自分で900ssのオイル交換をする方は
在庫を持っている時は1個で販売します。
必用な方は言ってください。

91年くらいからss900にモデルチェンジする前の
900ssは形も走りも私がとても好きなバイクなので
唯一国産車でなくても取り扱っています。
今は全て売れて在庫なしになっていますが
今も探し続けています。
国産4気筒車をお持ちの方にもぜひ
乗ってもらいたいバイクですね。

古いバイク関連の仕事を始めて
もう25年以上経っています。
あっという間です。

今になって考えれば
エンジン1機オーバーホールしたとて
たいしたことではないですね。

古いバイクのエンジンオーバーホールや
全分解の整備は、エンジンごとの
状態のばらつきがとても大きいため
その一台一台に合わせた作業の調整が
必要になってきます。

このエンジンごとの必要な作業を
教えてくれ、私を育ててくれたのは
まさにカワサキZ系のエンジンです。

カワサキZ系のエンジンは他メーカーや
他の車種に比べ、
入庫した時点ですでに分解され、
素人に触られてしまっているものが多く、
あちこち壊されていたり改造されて
いるものが多くありました。
それは時として想像を超えていきます。
素人ってのはすごいので何でも
考えなしにしてくれます。

それらを結果的にはまともなものに
仕上げていかなくてはならない。
この時の経験が、結果的に仕入れるバイクは
程度の良いものでなくてはならない、
という結論につながるわけです。

その方が結果安く販売できて
出来上がるものの品質も良くなる。

1機2機とエンジンの作業をした程度で
そのエンジンは何の作業をするのが
適切なのか、という判断は出来ませんね。
正しい経験がないからです。

こういう仕事をしているので
時々全く縁のない方から質問が来ます。

自分でエンジンオーバーホールした、
あるいはあるお店にエンジンオーバーホールの
依頼をして返ってきた。
でも調子が悪くて、何と何をしてあるのだが
どうしたらいいのかという質問です。

当社では1度だけその質問に答え
2回目以降は有料ですと質問にこたえつつ
返信します。
2回目以降質問してくる人はいませんし
ひどい時は店の人間であるのに
何の返信もないこともあります。
そんな店がまともな整備なんてできるわけは
ありませんわね。

2回目から有料の理由は
返信にはかなり時間が必要で
一つの質問に1時間かかるなんてのは
よくあることだからです。
間違いのないように考えて返信をしているので。

時間がかかるのは整備作業をしているのと
同じですからね。時間の価値は同じですよ。
そもそも一度目でも無料というのは
サービスしすぎだと思っているのですが
自分も素人時代があったので、
あまりむ無下にするのも気が引けるのです。

大体調子が悪い時に行われている作業は
しなくていいことをして
しなくてはいけないことはしていない、
交換すべき部品は交換せず
交換しなくてよい部品を換えてある。
加工しなくてよい所を加工し
加工すべきところはそのまま
そう言う感じです。

エンジンに関連する、キャブ、マフラー
点火系、クラッチ回り、スロットル系の
作業はきちんと行われず
あいまいである、なども。

全てはエンジンの作業を軽く考えて
実力以上に大きくやりすぎるからですね。

もし自分で作業するなら
分解して、余計なことをしないで
組み上げるだけにすることです。

もし結果を出すなら
エンジンの一つ一つのパート、
例えばヘッドの作業がきちんとできるようにする、
シリンダー回りの作業ができるようにする
クランクケース回り、
セルモーター回り、
など部分ごとにきちんと何度も経験して
都度結果を出している経験のある人に
教えてもらいつつ作業できるようにしていくことです。

結局できる人に教えてもらい経験を
積まないことには古いバイクの整備は
できるようにはならないということですね。

つまり最初に書いた
1機2機エンジンのオーバーホールした
所でたいしたことではない、
というところにつながるわけです。

このカワサキの経験が、
造りの似ているスズキ車もできるようにつながり
そしてそれらの経験を得て、
造りがややこしくて独創的なホンダも
作業可能と繋がっていくわけです。

つまりいきなり最初からできるわけではなく
一つ一つ階段を上がってできるようになる
わけですね。
当社の取り扱うDUCATI900ssは
国産車とはまた考え方が違い
構造はそれほど複雑ではありませんが
また難しいところがあります。
ですので好きな車種のみに絞っています。
何でもできるわけではありませんので。

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