先日話していた、在庫にするベース車両用のMK2が入荷しました。
国内登録はされていませんが、ガソリンを入れてセルを回すと
すぐにエンジンがかかります。
写真はこちら。
今はお客様の作業が詰まっているので、
大事なフレームやエンジンの状態だけ確認し、
後日登録の作業を外注さんに頼んでしてもらいます。
良い買い物をしました。
話は変わってマフラー製作の続きです。
曲げたテールパイプを溶接
上の写真のように一度かりづけして、スプリングフックの位置に
印を付けスプリングフックを溶接します。
サイレンサーはいま、出口部分を取り付けていないのでこんな感じ。
このFX750用に手曲げして作っておいた出口部分。
実際にあてがってみて良いかどうか見ます。
機能的には変わりありませんが、この部分は見た目を重視します。
今回は左のものが良さそうな感じです。
左側の出口を削り出しチタンキャップにはめてみたところ
先ほどのキャップASSYを治具のサイレンサーにはめて確認します。
良い感じです。
出口部分を溶接し、後ろからみて内部見えるように写真を撮ったもの。
昔からこうして見たときに、バッフル部分が奥まったところになく、
出口ギリギリになっているものがほとんどです。
これが私は好きではなく、すごく手間がかかるのですが出口内部から、
バッフルにつながる部分もテーパーにして、やや奥まった位置に絞り部分が
見えるようにしています。意味がわかりにくいと思いますが。
サイレンサーが完成したので、エンブレムをつけます。
エンブレムの位置をあらかじめ決めておいて、サイレンサー単品で
つければ手間がかからないのですが、バイクにサイレンサーを組んでおいて位置を決めると
そうしたものより良く見えるので、毎回こうしています。これは付ける前。
治具のエンブレムを両面テープでかりづけします。
こうして少しずつ位置をずらして、前後左右、近くや、
離れて見たりして位置を決めます。
印を付け、
片側穴あけしてから、位置をもう一度確認。
右側の穴も開けたところ。
穴に漏れ止めの液体パッキンを塗って、(白く見えています)
取り付け。
写真のように見る位置によってエンブレム位置が違って見えます。
サイレンサーバンドの位置でも印象が大きく変わります。
前の上の方からみると、エンブレムの位置はやや後ろにあるように見え、
後ろの上の方から見ると中間ぐらいにあるように見えます。
ですのでせっかくつけるのであれば、実際にかりづけして確認し、
だいたいどこから見てもいい位置ぐらいにつけたいのです。
どーでもいいといえば、どーでもいいことなのですけど。
でも間違いなくこういうことの積み重ねが、車体全体が完成し
直接見たときにバイクの印象が締まって見えるか、
だらしなく見えるかの違いになると思います。
ですので、今ではマフラーは直接車体持ち込みでないと作っていないのです。
性能には関係ありませんが、せっかく作るならその人のバイクが、
一番よく見えるように、あわせて作りたいのです。
コメント
今日、生でFX750を拝見させてもらいました。
こだわりも増え、色々な苦労も聞きましたが・・・とにかくカッコイイ!
ブラスト仕上げのエンジンには見とれてしまいました。
部分的に見ても丁寧できれいで。
どーでもいい事を妥協しない積み重ねが、性能はもちろんあの造形美を生むんだろなと本当に感動しました。