はやりより、自分だけの一台を選ぶということ

日記

古いバイクは需要と供給で値段が大きく
変動します。
そんな中、好みと予算で車種選びをするのは
誰でもそうだと思います。

定番の人気車種、
カワサキZ1やZ1000MK2などの
相場はある程度高止まり状態ですが、
元々私はいつもには人よりも
少し早めのタイミングで人と違うものが
欲しくなるタイプです。

その私が古いバイクを始めて所有したのは
Z1000MK2なのですが、
当時古いバイクは今ほどは人気がなく
価格はそれほど高くありませんでした。

もちろん地域によってタイミングは
異なると思いますが
旧車バイクを欲しがる方は少なめ、
当時メーカーからは新しいモデルがどんどん
販売され、殆どの人達はそちらを
買っていました。

そして新しいモデルが発表されると
それに買い換えるような。

そんなタイミングで
人と少し違うバイクが欲しくなり
約30年前整備士なりたての私が選んだのが
カワサキZ1000MK2です。

新しいモデルが販売され
それにどんどん乗り換えるような感じも
なんとなく好きではなく、
当時は若かった私は、はやりすたりではなく
長くつきあっていける本当の意味での
自分だけのバイクが欲しかったの
かもしれません。

その時私の住んでいる大分では、
古いバイクに乗っている方はとても少なく
人気などにかかわらず本当に好きな方が
持ってはいるが、それ程走っていないと
いう感じでした。

それでもその時に人気があるのは
Z1で、まだZ2はただみたいな金額でした。

私が買った角タンクのZ1000MK2は
輸入モデルということで数が少ないため
多少値段がついていましたが
それでもZ1と同じくらいの価格です。

どんな時代もそうですが、
先んじて手に入れればそれほど高い金額を
支払わなくても手に入れることが可能です。

回りがいいと言い出す前に
出来るだけ情報をたくさん仕入れて
その中で自分で考え、選択することが
唯一の答えだと思います。

もちろん失敗することもありますが
その中でだんだんと上手い買い物が
出来るようになるのではないでしょうか。

私の買ったMK2は今考えても程度は
とても良かったのですが、
今現在どこにでも売られているような
一般のバイク屋さんが言う
「ばっちり整備済み!」という状態でしたが
本来の調子で走ってはいませんでしたね。

エンジンは力なく途中でボコつき、
出先では止まってくれました。

ただこの時に自分で散々触って作業した
加速ポンプ付き純正キャブレターは
いろんな経験面でプラスに立っています。

先程少し違うと書きましたが、
古いバイクが好きだからって
何でもできるわけではありませんから
普段取り扱っていない車種に関連した
ものでなければ、
ほとんどの場合断っています。

それでもエンジンについては
同じ形式のものがいろんな車種に
積まれていたりします。
油冷エンジンなどはその典型ですね。

そういうものであれば、
事前に部品がある程度でるか調べ、
整備して販売することもあります。

そんな中、普段取り扱うことがない
GSX750Eです。
もちろん売り物ではありませんが
次回から以前行った作業の模様を
紹介したいと考えています。

普段見ることがない車種こそ
ベース車両の程度の良さが大切に
なってきます。

少し前の事なので購入経緯の部分は
うろ覚えですが、
このバイクは当社ですでにZ900を
購入していただいたお客様から、
GSX750Eに乗りたいと言われたのが
きっかけだったと思います。

最初はエンジン部品の面から考え
1100の方をお勧めしていたような記憶ですが
しばらくしてからベース車両で
750の素晴らしく程度が良いものが見つかって
それをベースに製作しました。

結果的には完成して乗ってみれば
750で正解、お客様が正しかったですね。

そのベース車両も当社で見つけたか
お客様自身がご自分で見つけたのか
記憶はあいまいです。


そのGSX750Eは一度ノーマルピストン
を使ってのエンジンを全てばらして整備と
レストアを施し、
車体の方もフレーム単体まで
ばらしてのレストアと整備を行い
納品しました。

そして納品して数年後に再度預かっての
鍛造ピストンの組み込み、
腰下のミッションのギヤ抜け対策、
そして当社でワンオフマフラーの製作を
行いました。
その時にハンドルをより位置の高いものに変え、
フロントブレーキのマスターシリンダーを
変更しています。

このGSX750Eはカタナの前身タイプの
エンジンですが
車体の方も凝った造りの箇所があり
その部分を皆さんにも知ってもらいたいと
思っています。

皆さんの中にも長く所有されているバイクが
あるかもしれません。

そうなるとすべてそのバイクのことを
知っているような気になるものです。
でも実は全て解っているようで、
そのバイクの一部の事しか解っていないかも
知れません。

なぜなら、私自身でさえ、
散々扱ってきた車種でも
エンジン、車体部品の組み合わせや
セッティングの変更などで
日々新しい側面を発見して
驚くことがあるのです。

長く付き合って、本来の調子ではない所や
扱いにくい部分、足を引っ張っている
箇所を改良すれば別の面をきっと見ることが
出来ると思います。

全てオリジナルで残していくべき
車両もあると思いますが、
乗り易く改善し、自分だけのバイクに
仕上げることもとても楽しいものです。

今回のGSX750Eも大きな変化は
先程書いた鍛造ピストン組み込み、
マフラーの変更が大きな変更ですが
実際に運転してみると実に大きな変化でした。

少し時間が空くかもしれませんが
後日整備レストア模様を紹介します。


先日ハーフカウル900ssとGPZ750が
入庫してきました。

900ssも貴重な走行距離少なめの車両で
ほぼオリジナル。
全体に程度良く今一番の買い、
の車種だと思います。

GPZ750はタイヤなどから判断しても
30年以上は動かさずにいた車両で
一部欠品がありますがレストアを施せば
素晴らしい車両になると思います。

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