カワサキZ1エンジンフルオーバーホール作業2 カワサキZ1エンジンオーバーホール Facebook LINE コピー 2024.05.18 2018.02.24 カワサキZ1エンジンオーバーホール2です。 今回は主にヘッドのガイド交換です。 クランクシャフトです。今回はオーナーさんのご要望でZ1のクランクシャフトを使わずZ1000系の物を使い、さらにベアリングも交換し組みこみます。これは作業後の写真です。(ベアリング交換は追加費用が生じます)Z1000系クランクは高回転時のレスポンスはゆっくりとしたものになりますが、低、中速回転での振動が減りツーリングなどでフィーリングが良くなります。 ヘッドのガイド交換を行います。 ガイド交換はZ1系は行うことが多く、MK2やZ1000などはしなくて良い場合もあります。これはEX側。抜きとる時に傷がヘッド側につかないようにポート内にでている部分を削っておきます IN側 全体をバーナーで温めます。炙り具会は経験を積んでいるので勘です。このあと写真にはありませんが叩いて抜きます。 むらなく均等に温めなくてはいけません。 ガイドを抜き取りました。 IN側。 EX側。 ヘッドを常温まで戻してからガイド穴の内径を測定。一つのガイドの穴に対し6箇所測定します。結構バラつきがあり、ヘッドの下側(ポート側)と縦方向(バイクに乗った時)が大きくなっていることが多いです。またIN側とEX側ではEX側の方が大きくなっています。 これが入れるバルブガイド。多めに数種類の外径のガイドを購入して、適切なサイズのものを選びます。 バルブガイドはJB製。数種類用意していてもそのままでは使えないことも多く、外径をさらに加工、微調整してして使うことが多いです。純正品は外径が小さく種類も1種類しかないのでオーバーホール時には使えません。 数字が外径の数値。マイクロメーターで測定します。この中からヘッドの内径に合うものを選びます。ガイドに溝が切られているのはオイル下がりを減らすための液体パッキンを塗る溝になってます。 それぞれの決められた位置にガイドを置いておきます。 抜く時のように再度ヘッドを暖め圧入し終わったところ。ガイドが大きすぎるとガイドにひびがはいったり、ヘッドにひびが入ったりします。 また常温まで戻して、リーマ通し終わったところ。リーマと書いている部分が終わったところです。リーマーをキチンを通さないとバルブとガイドが走行時に焼きつくことがあります。 このようにガイド交換もきちんと行えば、とても手間がかかります。 カワサキZ1エンジンオーバーホール3に続きます。 エンジンオーバーホール3はこちらをクリック
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