FX750製作模様1

今回から、昨年納車いたしましたFX750の製作模様を、
時々脱線しながら紹介していきます。既に今まで納車、あるいは製作中の
皆様にお渡しした写真データの中に、同じようなようなものがあると思います。
説明自体は似ているものが多いので、参考になると思います。
完成写真はこのバイクになります。
DSC02378(2).jpg
製作の順序、使用部品、作業方法は注文ごとに毎回少しずつ
レベルアップし、変わりますので、現在ご注文いただいた場合とは
多少異なることとなります。
今回紹介するFX750はお客様がすでに所有したものを、
持ち込んでいただきました。
間違った方法で既にフレーム補強などもされ、
その他の部分も足回りも改造されており困難が予想されましたが、
私がその状態で試乗し、作業をきちんといちからやり直せば
問題なくきちんとできるようにできると判断し、
作業を行うことにしました。
なおエンジン本体はノーマルのままでした。救いです。
ではここから製作模様を説明していきます。
写真は1000枚以上撮影してあり、全てではないですが
なるべく詳しくご紹介していきたいと思います。
この写真は納車時、お客様に渡しているものです。
旧車を良い状態にするには、きちんと一つ一つ丁寧に作業し、
それを積み上げていくしか方法はないということを
知ってもらえたらと思います。近道はありません。
バイクを、ばらす前の写真があればよかったのですが、
それは写真を撮り忘れました。すいません。
なので、いきなりばらしたところからスタートとなります。
エンジンは今回オーバーホール仕様です。
DSC01030.JPG
エンジンを分解、洗浄し、クランクケースボーリングを行うため、
クランクケース上半分の、シリンダースタッドボルトを外す前の状態。
エンジン外観はさほど綺麗ではありませんが、外観のレストアを後で行うので、
悪い部分が解る程度、後の作業がしやすいようになっていれば充分です。
DSC01032.JPG
スタッドボルトを外した状態。
ピストンの位置で言うと左から1番と2番、2番と3番の間のスタッドボルト、
それぞれ2本ずつが、緩みにくいことが多いです。
その場合クランクケースを暖めておいてゆるめてとります。
乱暴に外して、貴重なクランクケースを痛めてしまっては、
何のためのオーバーホールか解らないので、痛めないように、
丁寧に時間をかけ外します。
DSC01051.JPG
シリンダーです。ノーマルです。
DSC01058.JPG
シリンダー下側から撮ったところです。
上面、下面ともに、やや傷んでいますが、
後で修正など行いますので問題ありません。
このバイクは大丈夫でしたが、過去のダメな整備の分解作業などで
面の部分に深く傷が入っているものが多くあります。
古いバイクのガスケットをはぐのはガスケットが硬化しており、
時間がかかる作業ですが、時間がかかるからといって乱暴に
していいものではありません。
機能的に問題なければ良いのですが、雑に作業するぐらいなら触るな!
と言いたくなります。
今日はここまで。

コメント

タイトルとURLをコピーしました