現在製作中の完成間近のMK2。
オーダーでブラックエンジン仕様になってます。
- 時々紹介しているMK2、マフラーもエンブレムを残すのみとなってます。エンジンの始動確認も行いました。FCRキャブレターの加速ポンプから燃料を出してセル一発始動でした。
- オイルクーラーのホースの位置決めをして外装やシートをつけ、細かい部分のチェックをします。
Z1製作ドキュメントの続きです。
- クランクケースのボルトです。M6
- これはM8
- このボルトは純正の状態が良い物を再メッキした物です。特に長いボルトは本数が少なく痛んでいる物があれば代わりの物がない場合もありますから、現代の物で強度のあるものに交換する場合があります。クランクケース上下を締め付けるボルトは(カバー類は大丈夫)ステンレスボルトなどは使わない方が良いです。
あらかじめクランクケースをすぐに組めるように、
必要なものを準備しておきます。
当社ではクランクケース上下の組み付け時には
程度の良い純正のボルトを再メッキして
使用します。
クランプは少し長く、ゴムつきの方が
機能的に良いので現在の物です。
こういうボルト類をどうするかはその店によって
違って当然で、その店の考え方が
でるところだと思います。
またこの辺の再メッキは、
どのメッキ屋さんにだしても綺麗に
仕上がるものではなく、
またメッキに出したものすべてが
全て綺麗に仕上がるわけでもなく、
色見も出すごとに多少違うのが当たり前ですので、
必ず多めにメッキに出します。
当社でお願いしているメッキ屋さんは
小ロットでも丁寧にしかも納期をきちんと
してくれるのでとても感謝しています。
こういうことですから、
純正のボルトを日頃からあらかじめ多めに
在庫しておく必要があります。
クランクケース組み付け時には、
当然液体パッキンをクランクケースの合わせ面に
塗る必要がありますが、
塗ってから固まる前に組み付けてしまわないと
いけないので、あらかじめすぐに組み付けられるように
およそでいいのでボルトを準備し、並べておきます。
またボルトの摩擦の具合が適切になるように
事前に準備しておきます。
締め付け時に
「ギッ、ギッ」
とひっかかっているようではダメです。
またボルトにもネジロックや液体パッキンを
塗る部分が数本ありますが、
あらかじめ脱脂してすぐに作業できるように
準備します。
また液体パッキンは、同じ商品でも
色によって硬化の時間が違ったり、
硬化後に場所によって使い分けしないと、
オイル漏れが組んですぐにはでなくても
早めに漏れだしたりしますので、
注意が必要です。
クランクケース上下の組みけ後の写真を
取り忘れているので、このまま次の工程に
進みます。
後の工程でクランクケースの写真は
でてくると思います。
- エンジンの左側、発電関連と、スタータークラッチまわりの部品がつきます。
- クランクシャフト左側のアップ。このクランクはレスポンスよりフィーリングを重視してZ1000のクランクシャフトをオーバーホールしたものを使用しているので、溝はありません。テーパー部分に著しく傷があれば問題ですが、要はジェネレーターのローターがきちんと組みつけられれば良いので少しの傷であれば修正して組み付けても大丈夫です。なんでもワーワー言うのはかえって恥ずかしいことです。このクランクはとても綺麗です。
- エンジン側を組み付けます。面取りされている方を中側にして組み付けます。
- このようになります。
- ジェネレーターのローター。鉄とアルミで一体の部品ですが、状態が悪いものはその境目にガタがでています。その場合エンジンからコンコンコンとかカンカンカンのような音がでます。解りやすいのはアイドリング時です。悪い場合は交換となります。当然これは大丈夫。ローターはクランクシャフトの変更に合わせ、溝なしに変更しています。
- プレートを装着。空冷GPZ1100などの最終型にはついていません。
- スタータークラッチ、純正の新品を加工してあります。加工しても著しく寿命が延びるわけではありませんが、しないよりはした方が寿命がいくらかのびます。これにより振動が増えたりすることはありません。
- スタータークラッチを固定するボルト。状態が良いので再使用です。ネジロックを塗って規定トルクで締めつけます。
- 先ほどのボルトと一緒に組み付けるワッシャ。元々ついていない年式の物がありますが、いまでる純正のスタータークラッチに組み付ける場合は座繰りの深さが違うので、組み付けます。
- スタータークラッチをローターに組み付けたところ。ボルトは程度が良いので今回は再使用。傷んでいるものも多いです。ネジロックを塗ってトルクレンチを使って締め付け。エンジンの掛け方が悪かったり、バッテリーが悪かったり、セルモーターが悪かったりすると、このクラッチとギヤが(後で紹介します)傷みます。交換すると部品が高いので結構な出費となります。
- スタータークラッチの内部部品。セルを回した時にしょっちゅう空回りする。という時にこの部品だけ換えてオーバーホールしたと言う人がいますがそれでは治りません。給油してスタークラッチ本体に組み付けます。
- スターターのローラー、ピン、スプリングを組み付け終わりました。組み付け時にはオイルを丁寧に塗ってから組み付けしています。
- スターターギヤ。この部分に筋が深く入ってきたら要交換。これは綺麗な状態。ほんの少し筋が部分的に入っている程度なら再使用可能。
- スターターギヤの裏側。
- ギヤの裏側に組みつけるダンパー。厚さに種類があり、適切なものを選んで組みつけますが、その他の部品との兼ね合いで加工する場合もあります。この部品は厚さが適切で、この写真のように状態がよければ交換の必要なし。
- ダンパーにグリスを塗ってスターターギヤに組み付けたところ。
- ニードルベアリングをグリスを塗って組み付けたところ。
- ワッシャ。程度が良い場合は再使用で大丈夫。この写真の物は交換の必要なし。
- 先ほどのワッシャを組み付け。
- ローターを締め付けるボルトとワッシャ。クランクシャフトを変更した関係でボルトとワッシャは当社で用意したもの。
- ネジ部はクランクもボルトも脱脂しておいてネジロックをつけて締め付け。
- シリンダー、クランクケース間のノックピンが入るところ。
- シリンダーのベースガスケット。液体パッキンを塗る必要はありません。もし塗るとしたら修理の難しいところに傷が入っている、という時にそこの部分だけにチョンと塗る程度です。もし面でたくさん塗った形跡がある(たくさんはみ出ている)のならそのエンジンの作業をした会社、人は技術的に怪しいです。またもし液体パッキンをどうしても塗らないといけない状況の時は、硬化するまでの時間が長いものを使用しなければなりません。この後、シリンダー、ヘッドまで組み付けてから初めてこのガスケットが締め付けられるので、その前に固まってしまうからです。
- ベースガスケットのノックピンがはまるところ。
- 一度クランクケースに仮組みしたら、ガスケット側の位置が少しずれていたので、左右とも少し削ります。
- ノックピンの位置が少しずれていたのでほんの少しだけ加工してあります。ほとんど解らないぐらい少しです。たぶんそのまま何もしないで組んでも問題はないと思いますが念のため。
- ノックピンを取り付け、ベースガスケットをクランクケースに確認のため仮組しました。
当社の場合一度ここまできたらシリンダーの
ベースガスケットを一度はずし、ピストンを
組み付けてから再度ベースガスケットを
組み付けます。
単純にピストンにはオイルが塗ってあるため、
それが垂れてベースガスケットにつくのが
好きでないからです。
- 今回使用するピストン。JB製、鍛造品です。過去のブログで紹介しておりますが、あらかじめシリンダーとのクリアランスは測定し、ピストンリングは組み付けずみです。
- 組み付けるピストン。
- ピストンピン。
- この辺の組み付けが一番ホコリがつきやすいのでのんびりせずに組み付けます。写真が少ないのは写真を撮っている場合ではないから。一気にシリンダーまで組み付けます。
- すべて組み付けました。
- カムチェーンのローラー純正新品です。
- ローラーのシャフトは再使用です。悪くなっていることはとても少ないです。
- ローラーにシャフトとダンパーを組み付けたところ。
- クランクケースに組み込みました。
- ガスケットを再度組み付け。ガスケットは圧縮比が高くなり過ぎないように厚めの物を使用しています。
- シリンダーを再度掃除して、オイルを塗ってからシリンダーを組み付けました。特に冶具などなく手で入れます。間の写真がないのは先ほど書いたようにホコリの侵入を減らすためできるだけ短い時間で組み付けるためです。
- カムチェーンのテンショナー。このエンジンはオーバーホール仕様ですが、その際は純正のテンショナーを使います。チューニング仕様の場合は別の物を使います。
- アイドラー、純正で、とても高いですが普通に入手できるのはありがたいことです。
- アイドラーが入るシャフト。このシャフトも使えないものはほとんどないですが、これがはまるシリンダー側には形が悪いものがあり、上手く入らないものがあります。その場合斜めにしか入らない、奥まで入らないこともあります。その場合はシリンダー側をあらかじめ修整するのですが、これはメーカーの出荷時からなっているもので途中で壊れてそうなっているわけではありません。
- アイドラーにシャフトとダンパーを組み付けたところ。
- シリンダーに組み付けたところ。このようになればよいのですが、これが先ほど書いたようにきちんと入らない場合があります。ですのでシリンダー単体の時に上手くはまるかチェックしておく方が良いです。
- これはテンショナー側。カムチェーンを強く張れば良いと思っている人がいますが、強く張りすぎるとこの部品の消耗が早くなり、場合によっては壊れます。
- シリンダーにアイドラーまわりを組み付け真ん中のオーリングも組み付けました。このオーリングも純正品を使います。
- シリンダーとヘッドの間のノックピン、組み付けずみです。左右とも忘れないように早めに入れておきます。
- 使用するヘッドガスケット。
- ヘッドガスケットを組み付けました。
- ヘッドナット、各ワッシャはあらかじめ用意し、摩擦調整材を塗ってできる範囲とはなりますがなるべく締め付けトルクが一定になるように事前に準備しておきます。
- 先に準備していたヘッドを組み付けました。
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