前回のブログに書いたZ900のコメントは、
HPの在庫車についての方にコメントを
移しております。
Zに関しては今回のブログで紹介するような
フルに手を加えるものも良し、
ノーマルに近いものも良し、
(必要な部分には手を加えて)
というバイクです。
要は全体のバランスを考え、
一つだけ浮いてしまうような部分を、
乗っても、見た目の部分でも避けることが
大切です。
予算が全く足りないのに、
いつまでもフルチューンの物を
夢見ていても、全く前にすすめません。
まずは最初の1歩目が大切です。
本当に調子の良いZに乗ってみて下さい。
今までのこだわりは何だったんだと、
きっと思うはずです。
と言いながら、
先日関東にお住まいの吉田様の
Z1000MK2のフルコンプリートが完成し
納車いたしました。
この車両は関東にお住まいの
吉田様が7年ほど前に
ノーマルで購入し国内未登録状態で
所有されていたものです。
それを当社でお預かりし、
すべてばらしてのレストア+チューニングの
作業をさせていただきました。
では完成写真をご紹介します。
- 今回はブラックエンジン+メガホンマフラーのオーダーです。
- 当社でたまたま持っていた、販売終了となっているAPロッキード製4ポッドキャリパー(新品)。一度分解し再グリスアップして組み付け。
- ホースクランプ。別車種の物をクロームメッキして使用。固定のボルトは、頭の部分を旋盤で削ってバフ仕上げしたもの。
- エンジン腰上の仕様は、JBピストン+ポート拡大研磨+ビッグバルブ、強化バルブスプリング+ヨシムラST-1カムシャフト+インナーシム。
- オイルクーラーは16段。ホースはタンク下まわしタイプ。
- エンジンに合わせて作っている、当社製のチタンマフラー。
- ウインカーは純正。
- 分岐をつける方がホースが綺麗なラインになるのでここ数年は全て取り付けています。ブレーキホースのフィッテングは美しくて耐久性も高いステンレスタイプを使用。
- こういう部分も美しく。ナットはフォークに付属しているアルミの物。シャフトは純正の再メッキ品。
- マフラー集合部。ここ数年作っているものは、排気干渉が少ないタイプで、振動が少なくなり乗った感じもスムーズです。材料が薄くてとても作りにくいので、製作には時間がかかってしまいます。
- Mk2では初めて製作した当社製メガホンマフラー。テールパイプから後ろの部分は車体に合わせ、1本1本製作します。マフラーによって乗った時の印象は大きく変わるので、エンジンとの相性はとても大切です。エンジンはどこで作ってマフラーはどこで、などと見た目で決めることの多いマフラーですが、エンジンを製作した人に相性の良いものを聞くのが良いと思います。
- アルミのカラーと、ボルトはボタンキャップタイプの表面を少し磨いたもの。ワッシャは普通の物を組み付けると見た目がいまいちだったためステンレスで削りだしで製作。
- リヤウインカーも高いですが純正。
- テールランプは純正が欠品なので、純正の中古をレストアしたもの。この年代の物はクラックが入りやすいので完璧とはいきませんが、手に入る中でなるべく良いものを使います。
- JBライディングステップキットの高さは低いタイプ。乗りやすいです。
- エンジンはオーダーでブラックタイプ。
- 全部同じ色で黒にするとメリハリにかけて感じとなるので、今回はカバー類はつやがあるものにしました。黒色のボルトは3種類の物を用意してその中で一番良いものを使いました。
- ガソリンタンクは今回オーダーでアルミタンクを使用したため、エンブレムの取り付けボルトはありません。エンブレムにも取り付けボルト穴のないタイプで良いものが見つからなかったため、今回はさんざん考えた挙句ゴム系の物でメくらをすることにしました。簡単そうですが、綺麗に仕上げるのが難しかったです。またエンブレムを張る位置も悩み、なるべく自然な位置になるように考えて張りました。
- オイルプレッシャースイッチは考えがあって純正から変更してあります。オイルの温度が100度をこえたあたりからアイドリング時に点灯することありますが、これで正常です。
- キャブレターはFCR35mmのブラックタイプ。通常の物より2万円ほど金額は高くなります。
- 素晴らしい作りのハンドルスイッチ左。
- 右。
- ブレンボのラジアルポンプタイプのマスターシリンダー。とても扱いやすいです。ブレンボの可倒式で可変レシオの物もありますが、見た目が好きでないので、今のところこれを使っています。ブレーキスイッチ回りの製作がとても面倒です。リザーブタンクは機能面からもう少し容量が大きめの方がいいのですが、これもあまり大きいとかっこ悪いのでこの大きさにしています。パッドが減って油面が下がる程度なら足せばいいので。
- 純正のクラッチレバーASSY。これもとても使いやすいです
- シートは元々ついていたものの程度がよかったので破れていた部分を修理して、その後レストアしています。破れていたところを治す場合は完全には綺麗になるわけではないのですが、表皮の程度がよい場合はそれを生かす方が上策です。なんでも換えれば良いというものではなく、その都度考え最善策をとります。
- シートのベルトの金具は純正品の再メッキと、一部当社で製作したもの。簡単に形の悪い社外品に換えるのではなく、こういう部分にもこだわります。
- メーターもレストア済み。これはメーター屋さんにお願いします。
- メーター屋さんに一度分解してもらって部品を送り返してもらい、外側の黒色の部分と、カシメのリング(シルバーの部分)を当社でレストアしてメーター屋さんに送り、組み立て、内部をオーバーホールしてもらいます。ガラスはZ系のメーターは製作可能なので新品に換えてもらうことが多いです。今回はリングの方は状態が良かったのでレストアして再使用ですが、当社でもリングの新品は製作したものを持っておりそれの厚さを加工、外観を仕上げして使用する場合もあります。
- メーターが帰ってきたら、メーター屋さんがリングをかしめる際にどうしても多少黒色の部分にすり傷を入れてしまうので、再研磨します。メーターまわりはメーター屋さんに任せるだけなら難しくありませんが、当社の場合はあきれるほどに手間がかかっています。これも品質確保のためです。
- サイドスタンド。ステップを換える場合はスプリングがペダルを踏んだ際に干渉するので、サイドスタンドの下側に位置を変更しています。
- 純正のミラー。以前は(結構前の話)純正のミラーがでるのを知らなかったため社外品でしたが、今は純正品を使います。値段は高いですが、断然こちらの方がよく見えます。長さはロングタイプでは長すぎ、ショートタイプでは短すぎなので、当社でミドルタイプに加工しています。これも口で言うのは簡単ですが、とても加工に時間がかかります。
- シートを開けたところ。このMK2はステッカーの状態がとてもよかったので、時間をかけてはぎ取り、その後ステッカーのクリアの部分のみをはぎ取り、クリアのステッカを当社で製作してもう一度ステッカーの上に張って、そのうえでバイクに張ります。これは技術的にとても難しくとても手間がかかります。まさにボランティア状態。今回この写真のステッカーをもとに当社でもステッカーを作りました。きちんと作ったので高かった。(泣)
- 今回点火系はウオタニ製。なんでも点火系を換えれば良いと言うものではなく、使い方や、オーナーさんの旧車の扱いに慣れているかなどトータルで考えたうえでどうするか決めた方が良いです。解らない場合は任せていただく方が良いです。写真にはないですが、この後ETCも取り付けました。
- シート裏側、今回はシートそのものがとても程度がよかったのでこの部分は掃除のみで対応しています。ですので、通常この部分のステッカーは張っていません。ステッカー製作にはとてもお金がかかるので、時々、コツコツと程度の良い元になるステッカーが手に入った時に製作しています。
- シートが開きすぎないようにするためのロック機構。違うタイプのものもあり、一見何もついていないように見えるものもあります。再メッキしており、こういう部分も当然綺麗にしてます。
- マフラーのステー。厚いものを一枚で作るより、薄いものを数枚重ねて溶接する方がより車体に合わせてひねりなどを正確につけられるので、現在はこのようにしています。当社は一品物ばかりなので。
- マフラー出口部分。この部分は板で平らのままだ直接見た時に印象が悪いので、現在はほんの少しだけプレスして角度をつけています。言っていることが解り難いですね。メガホンタイプはバッフルを上手く作らないとドロドロ系の品のない音になるので、考えて製作する必要があり、サイレンサータイプよりもかなり作りにくいです。
- プラグキャップは黒でも赤でもこの写真のような樹脂のタイプが断然使いやすいです。プラグにひっつくことがないので。
- ステップ左側。ギヤチェンジ側ですが、JB製ステップに換えるとギヤチェンジがとてもスムーズに行えるようになります。(クラッチの調整が適切な場合)慣らし終了後はスコスコ入ります。
- 燃料コックはタンク製作時に5mm後ろにさげています。
- MFDステッカー。これも状態がよかったので一度はいで、クリアの部分をはり換えて再使用。
- フレーム補強。少ない外から見える部分。
- ブレーキホースのクランプ。これも右側同様再メッキ、ボルト加工など行っています。
- メーターギヤも綺麗にしてます。
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