普通に走れて当たり前と、組立中Z1

最初に、時々聞かれるビトーR&Dさんとの違いに
ついて簡単にですが答えます。

それは当社ではよりレストアに力を入れている
ところだと思います。

下にも書いていますが古いバイクであっても、
走れてなんぼだと思っていますので、
牛のような走りのフルオリジナルを
目指す気持ちは全くありません。

ですが、それぞれの旧車バイクの持つ雰囲気を
壊したくありません。

ですので、自分の感覚ではありますが、
再生に手間もお金もかかるステッカーや、
ボルト類、使う部品、各部の仕上げなど、
なんでも適当に換えたりメッキしたりするのではなく
きちんと走るプラス、さらに旧車のレストアの部分に
力を入れています。

またチューニング車両のレストアと、
オリジナルの雰囲気を多く残すレストアでは
方法が違うのが当然なので、都度選択します。

これは機械でできる部分でなく、
アナログな人間の手で行う部分がほとんどですので
とても根気がいり、方向性を同じにするために
多くの人数で作業することはできません。

都度選択すると作業工程が異なり、
作業効率がとても悪くなります。
時間がかかるのです。

ですがこの部分を大切にすることにより、
一見、同じようなバイクであっても、
直接見れば自分だけの一台となるのです。
それは旧車に乗る上でとても大切なことです。

「俺のと、お前のは違う」

ですので当社で納品した車両は、
見事にそれぞれが違っています。

きちんと走った上で、旧車らしさもより大切に
レストアする。こういうことです。
古いものの独特の優しい雰囲気が好きなもんですから。
私自身は特別優しくもなく、愛想も普通ですが。

当社のホームページに極端に
表示が重くなってもアップの写真が多いのは、
そういう部分がなるべく伝わるようにと
思っているからです。

では表題の内容になります。
先日当社で製作したR2で、
ツーリングに行かれたお客様から
写真を送っていただきました。

荷物満載のR2がとてもかっこよく見えます。

旧車であっても、
走って愉しめるのが当たり前。

外観だけでなく、
エンジンもフルチューニング仕様ですが
普通に乗れます。

それともう1台、
当社まで700kmぐらいはあると
思うのですが、先日車検で走って持ってきて
いただいた当社で数年前に制作のZ2のお客様。

以前は1200キロほど走って東京の方まで
行かれたそうです。
現在1万キロほどオドメーターは刻んでおりましたが、
かなり綺麗です。

古いバイクであっても普通に使えます。

時々ロングツーリングすれば、
ますますスカッとエンジンが回るようになり、
断然気持ちよく走れるようになるでしょう。

見た目も大事ですが、走りも大事。
欲張って両方手に入れましょう。
飾り物ではありません。
調子よく動いてなんぼ。

免許取り立てでも普通に乗れます。
実際に販売の実績が当社にはありますが、
普通に乗っておられます。

ましてや、小型、中型のバイクを
所有したことがある方なら、
何も心配する必要はありません。

もしこのブログを見ている方で、
旧車はトラブルが心配。うまく乗れるか心配。
維持が難しくないか。

そんな心配は無駄なこと。

70年代以降のものであれば、
古いバイクであっても普通に乗れるのが当たり前。

もし回りに調子の悪い旧車乗りがいるなら、
それはそのバイクの整備の仕方が悪い、
すべきことをしていない、その技術がない。
それだけのことです。お金はたくさん取られていても。

つい最近四国から来ていただいた方も、
当社にはじめて連絡をするのには迷ったそうです。

遠かろうがなんだろうが、
一度ご連絡いただくことをおすすめします。
心にある、もやっとしたものがスッキリするでしょう。

調子の悪いものにはきちんと説明出来る理由があり、
調子が良いものにも理由がある。

要は、いかに最初にきちんと作業された旧車バイクを
手に入れるかにあるのです。

当然きちんとした旧車バイクを納品することは、
誰にでもできることではありませんが。

話は変わって下の写真は、今組立中のZ1。
写真はイマイチですが、
いままで何台作っても直接見るとそのかっこよさに
ほれぼれします。

特に伝わりにくのはブラスト仕上げのエンジンです。
直接見るとその質感がたまりません。

遅れているのでゴールデンウィークは2日休みのみで
今日から開いています。
電話にでられないときはありますが。

 

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