情報を知る

先日、行政書士さんに名義変更を依頼しました。
当社の場合、他県のお客様も多いので、
書類関係は各地の行政書士さんによく依頼します。

何度も今までに依頼した経験から、
だいたいの相場というものを知っています。

今回は初めての県だったため、
その県で行政書士さんにお願いしたことなく
新しく依頼できるところを探します。

そして今回最初に問い合わせしたところの
金額を聞いてびっくりしました。
とりあえず1万円などと言っています。
通常の倍以上の金額。
アホかと思いました。
何がとりあえずですか。

しかも電話での話の内容もアバウトな感じで
全く信用できない感じでした。
当社もご注文前の見積りは概算ですが、
本当に注文になる可能性がでてくれば
きちんと金額をだします。

当然そこに依頼するのは辞め、
他の行政書士さんを別のところから
紹介してもらい、そちらにしました。

金額は先ほどの半額以下です。
話の内容もまともです。

バイクの名義変更はとても簡単で、
それにかかる時間の費用を払うような
感じです。技術的な難しさはないわけですから。

つまり誰にでもできることで、
費用はだいたい平均ぐらいでないと、
頼む気にはなりません。

では古いバイクの場合はどうか。

これは程度の判断が何よりも重要で、
それが解らなければその金額が
高いか安いかなどとは判断できません。

同じ車種の200万円と、100万円の
中古バイクが売られていたとします。
単純に金額を比べれば、200万円の方が
高いです。

その200万円の物が購入後3年間、
修理代に1円もかからなかったとして、
100万円の物が購入後3年間で200万円の
修理代がかかったとすれば、
当たり前の話ですが200万円で
売っていた物がはるかに
安かったということになります。

少し内容が飛びますが、
私は以前スマホを使い、そして今は使っていない
変わり者ですが、
そういうものを拒否しているわけではなく、
当時は子供が小さかったため、電話で話すことが
とても多かったのです。

今は電話ではほとんど話さないため、
今度変える時は元に戻すだろうと
思います。時代とあまりずれているのも
問題なので。

ただ電話会社に行き、時間がとられるのが
嫌なので、しばらく行きそうにありません。

そんな私と違い、
ほとんど方はすでにスマホを持っており、
情報にいつでもアクセスできます。

そういうどんどん回りが変わっていく中で、
事実を知ることを拒否する、
もちろん知りたくないこともあるとは思うのですが、
バイクや、車など、趣味の場合は良い物を知る
チャンスを拒否すれば自分が損をします。

先ほどの行政書士さんの話では
私たちは元々経験から名義変更を
依頼した時の、だいたいの費用を知って
いました。

ですがたとえ知っていなくても
最初にその金額を知った時高いと思えば、
調べればいいだけです。

特にその状態に大きく差がある古いバイクや、
古い車、古くなくても中古のバイク、
車はきちんと情報を知る努力を惜しまないことが
重要です。

今までの付き合いだけで
回りの友達と同じ選択をすることが
良いことにつながるとは思えません。
古い時代の判断方法だけでは損をします。

先日車両購入の見積りを
お問い合わせいただいた方にメールで
返信したのですが、いつも私が書いているように、
古いバイクは整備しなくてはいけない部分を
必ず整備する必要があります。

神様ではないですから、
外から見ていて治れと言えばそこが治る。
なんてことはありません。

古いバイクを販売する店に、
買う側にその整備内容を選択させる
会社があります。
松竹梅の様に、価格に上中下があり、
どこまですればいくらみたいな。

もちろん私を含め、皆さんにこれぐらいまでで
買いたいという予算があると思います。

では古いバイクを購入する時に、
古いバイクのプロではないお客様に、
おそらく予算が考えの中心になる
整備内容を選択してもらって
いいのでしょうか。

私はそうは思いません。

その仕入れた古いバイクには
新しいオーナーさんが安心して乗っていくために
必ず必要な整備があります。
タイヤが古ければタイヤの交換が
必須、というようなことです。

ここまではは必ずした方が良い、
どこまで整備するべきかは、
プロが見極め、提案するべきです。

もし、その整備を行うための予算が
たりないと言うのなら、

例えば、
同じ車種でも価格の低い年式に変更する。
車種そのものを変更する。
良い物がでてきた時にベース車両のみ先に
購入し、整備費用を用意できるまで
乗らないで持っておく。

整備費用は現金で払って、車体はローンで払う。
(その方が金利が安いので)

買うのを先に延ばす。
古いバイクを買う場合、私はこれをあまり
薦めません。
なぜなら古いバイクは時として、
急激に高くなる場合があり、
また程度の良いバイクは年が経つとともに
確実に減っていきます。

それにともないボロはそうでもないですが、
良い物はこれまた金額が高くなっていくからで、
貯金した分が無駄になることが多いからです。
特にある程度人気のある車種では
その傾向が強いです。

古いバイクは、仕入れたバイクの状態により
整備内容が決まります。

エンジンのオーバーホールや、キャブレターの交換
タイヤなど消耗品の交換、
メインハーネスや、イグニッションコイルの交換
などの電気回りの整備。

バイクを仕入れた時の金額に
必ずした方が良い整備するための金額を足した
金額が販売金額です。

そしてその金額を払っても良いという方、
その価値が解る方が買っていきます。

したがって整備内容をお客様に選んでもらうなど
古いバイクをまともな状態にして納品したいと
思っている側としては笑うところで、
売る側の責任をお客様に転化してしている
様なものです。

あなたが整備メニューを選んだのだから、
納品後トラブル連発になってもそれは
売った側の責任ではない。
その選択をさせているのです。
皆さんはどう思いますか?

だいたい全体の整備をしない時の、
部分ごとの整備メニューがあらかじめ
決まっていること自体?です。
中古は状態がバラバラなので、
そのバイクごとに必要なメニューを考え
整備しなくては安心して乗れるバイクには
ならないはずです。

店頭で販売している金額が
200万円でも300万円でも
そのうちに整備の費用はどれだけ
費やされているのか、
その証拠、裏付けはあるのか、
スマホでも何でも良いのでできるだけ
調べましょう。

今は世界中がつながっています。
ベース車両の金額も極端には
国内、国外でも変わりません。
海外の物でも、日本にもって来て、
登録をすれば費用がかかります。

時々いつもより安めで買えることは
確かにあるのですが、それでも
極端には変わりません。

つまり元々の古いバイク仕入れ価格は
今の時代どこでもそれほど大きく変わらず、
あとはその車種が人気があるか、
程度が良いのか悪いのかで決まります。

ということは、仕入れの金額はそれほど
違わない、つまり販売価格から
バイクの仕入れ価格を引いた残りの
金額で何をしているか、
適切な整備をどれだけしているかのか、
全部業者の懐に入っていないか調べることが
重要で、なおかつ整備しているというのなら
その証拠、根拠、同じ名前の作業でも
誰がしているかも大切。

その証拠がなくただ金額が高いのであれば
それはすべて店側の利益になっているわけで
あなたのプラスには1円分もなっていないのです。
情報を得る努力をしましょう。

たまに500万円で買った
1000万円で買ったなど、高い物を
買ったことを自慢している人がいますが、
中味のない(程度の悪い)ただ高い
古いバイクや車などを買った
中味のないそんな人の話はほっといて、
私たちが稼いだ大切なお金は
自分の望む結果が得られるものに
使いましょう。

今回写真で紹介しているのは、
中古のコスワース製のZ1用ピストンです。
新品ではありません。中古です。

このピストンが組まれていたZ1は
約10年前に当社が販売したもので、
その際にフルレストア、エンジンは
フルチューン仕様でした。

そのエンジン製作時に組んだもので、
以前2人のオーナーさんが大切に
されていたため、(現オーナーさんで3人め)
納品後8000キロしか走っていませんが、
それにしてもピストンは新品の様です。
もちろん分解してカーボンを落として、
すぐに組めるようにトップを軽く
いつものように磨いていますが、
スカート部分や、裏側を見れば状態の良さが
解ると思います。

いい物は長持ちするのです。

今回は3人目のオーナーさんの納車整備で
全部ばらして、外観をブラスト仕上げから、
黒塗装タイプに変え、内部も重整備してから
納品します。

まだ納品はしばらく先にはなるのですが、
先にご注文いただいた方が先になりますので。

皆さん情報を得ましょう。
多すぎて時に解らなくなることもありますが、
いい物はやっぱりいいのです。

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