部品にはばらつきがある

日記

部品は車両制作などで一気にまとめて購入することが多いため、当社では部品単品の販売をすることがほとんどなく、ものがたくさん売れていたとしてもあまり関係がなかったりするのですが、先日あるバイク部品メーカーの代表の方とお話しさせていただいたの時の話ですと、バイクの部品はとても多く売れているそうです。直近の11月は昨年の2倍くらいの売り上げがあったとのことで大変忙しく、納期が遅れているとのことでした。

当社も完成が近いニンジャの部品をオーダーしたところ、在庫確認の電話をしたときには在庫があったのですが、お客さんに見積りを確認してもらい、いざ注文するときにはすでに全部売れてしまったとのこと。こういうことはあまり今までなかったことです。

その部品は他のところで在庫を持っていた所があり問題なく入手できたのですが、とにかくバイク関連の部品は売れているようです。バイクは一人で乗れるしコロナの影響は小さめな趣味ですから。

で部品にはばらつきがある、の話です。

これは部品の品質にばらつきがあるの意味です。純正部品でもばらつきはあるのですが、やはり社外品の方が品質のばらつきは大きくなります。いぜんにも少し書きましたが。

具体的には人間の介入が多い物ほどばらつきが大きくなります。例えば部品点数が多いライディングステップキット。昔はバックステップと言われていた商品です。今のライディングステップは部品点数が多く一つ一つ部位品が小さめ、それを組みたてますから、どうしても品質のばらつきが大きめになります。ただエンジンのように大きな問題にはなりにくいですし、比べないと解らないので気づいていない人が多いでしょう。うちではチェックしています。

スイングアームなどはそれぞれ部品を作って溶接して組みたてますが、溶接したときに寸法をきちんと出すにはノウハウが要りますし、材料、形状により溶接のしやすさが大きく異なります。
それらは数をこなせばうまくなるので問題ないのですが、溶接が終わった後に、見た目の品質を上げるための外観の仕上げは、仕上げ作業をする人のやる気と、センスにより結構状態が変わってきます。


逆にばらつきが少なめなものはステムキット。ハンドル回りの大きい部品です。
これはアルミの材料を機械加工で削り出して製作し、それをアルマイト処理などした後に組みたてるのですが、一つ一つの部品が多きめで、部品点数も少ない。

またピストンキットなどもばらつきが小さい。

要は同じような部品を機械で加工して人の手作業があまり入らないものはばらつきが小さく、人の手作業が多く入るもの、または組み立てにコツがいるものはばらつきが大きくなります。

バイクは多くの部品が集まってできたもの。
その部品の出来次第で、大きく出来上がったバイクの仕上がりが変わります。

エンジンオーバーホール。旧車バイクの車体のフルレストアなんてのは人間の介入が多い典型的な仕事です。しかも部品点数はめちゃくちゃ多い。その一つ一つの部品の見極めも大切。
ですので同じお金を払っても、それを作業するバイク屋、結局は担当する人の技術と意識とやる気で出来上がりが全く違ってきます。理屈です。

また今回のように部品がたくさん売れると、キャブレターのようにメーカーが作り、普段は品質が一定に保たれているものもばらつきが出たりします。要は普段作業しない人も急遽お手伝いしたりなど、数が売れることにより普段と状況が違ってくるからなんですね。こういう場合、良心的な販売代理店さんなんかであればわざわざ大変な手間をかけ、それを再チェックして出荷していたりします。
わざわざチェックしてくれているのに、それを早く早くなんていってもいいことは一つもない。かえって人のやる気を削ぐことになります。

数が売れるなら人を増やせばよいなんて簡単に言う人もいますが、人は急にできるようになりません。
私の知る限り、ある程度品質を保って良いものをだそうという会社は、とても頑張られていると思います。
同じような商品でもそういう意識のない会社の商品は、はっきり言ってどれもダメです。そしてよい物はそれなりの金額がします。最近も他店でエンジン作業をされてからそれほど走っていない、あるZに乗りましたがこりゃダメだと思いました。完成時ですでに終わってはいないもののご苦労さんです。

こういう物をお持ちの方でまともなものを手にしたい方は、思い切って悪い流れを断ち切る強い意志を持つことです。20万円かかる作業が10万円で手に入るなんてことはありません。そりゃ都合が良すぎる。












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