知っている人もいるかと思いますがニスモの方でR32 GT-Rのレストアが行われ、オークション方式で販売されるとのこと。ぜひ読んでいただきたい。
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以前マツダさんでもロードスターNA型のレストアを行うなど、(今もしているのかな?)メーカー自体がレストアを行うという事でしたが、私はとても良いことだと思います。
これから先、電気自動車になっていくとしても過去があって今があるわけですから、自社が生産した名車をきちんとした状態で残していく努力が必要だと思うわけです。日産の整備士だった時に、GT-Rのほぼ新車は乗ったことがありますが、ノーマルのGT-Rは当時すごいと思いましたが、ノーマルで面白いとは思いませんでした。
時間の関係でこのGT-Rの記事もサラッと読んだ程度ですが、私が特に注目し、「やっぱりそうなるよな」という部分があります。
それは製作期間3年と、予想ではありますが4500万円~5500万円という落札予想価格、それに写真付きで全部品の状況が解るメンテナンスシートがつくという事。結局部品が集まって車になるわけですから。
ここで思いだしたのが、神様も地上に降りればという文章です。詳しく覚えてはいないのですが、昔車関連の何かの記事で読んだ文にそのような文章が書かれていたのが印象的で覚えていたのです。
何が言いたいかと言えば、ここでいう神はメーカーであり、今回であればニスモですね。メーカーさんは、車でもバイクでも頂点の存在であり、私達から見れば神様みたいな存在です。
その神ですら、いざ本気でレストアをするとなれば3年の時間と、販売価格も高くなってくると。そうでなければ慈善事業ではないですから、やっていられないという事です。そしてその証拠を詳しく写真で残してあると。当社が遥か前からしていたことですが、メーカーさんでも結局同じところに行きつくわけですね。
神のような存在でもレストアをするとなれば、結局私達と同じところまで一度降りてきて、良いベース車両を用意して、必要な部品も準備、各部をレストアし、手間(時間)かけて作業しなければ良いレストア車にはならない。その証明みたいなものです。
神様でも結局同じところに行きつく。もちろん2台目3台目となればより効率よくできる所もあって納期などは改善されたりするものですが、1台目より2台目とあれもやりたいこれもしたい。それと買う側の意見なども入ってきて、結局思うほどには数がこなせない。そうなると思います。もちろん価格は高くなる。
ではその辺に売っているレストア済み旧車バイクとは何なのか、たくさんゴロゴロある整備済みと言って売られている旧車バイクとは何なのか。
皆さんよく一度考えてみてください。神様でさえたくさんの時間と費用が必要になるのです。それを小さな店で神をしのぐほどに数をこなし、低価格で販売できるのか。
それは絶対にできないことですね。旧車バイクも良いものは、絶対に他よりも金額が高く、製作時間もかなり必要になる。これは神様を見れば明らかなことです。
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