旧車の値段が相変わらず高い。
同じような商売をしている方たちを話すと
商売がやりにくいと、同じことを言います。
整備の費用までお金が回らないお客様が多く
店側もまともなものを売ろうとすれば
販売価格が高くなり売りにくくなるからですね。
ただし売りにくいと言っているのは
手間をかけて、ある程度良いものを
売っている人だけです。
それでも相場的に値段が高くなって
いってしまうのは、程度が悪く、
ただ高いだけの古いバイクを見抜くことができず
買う人達が沢山いるからですね。
Z1を仕入れるとして、
10年前100万円で仕入れられていたものが
今だったら200万円なんてのは当たり前。
しかも年々古くなっていって、
数も少なくなっているので、程度は悪くなっていく。
物が悪くなっているのに値段は高くなる、悪循環。
約50年の前のただの古いバイクが入庫して
それが200万円であれば、それの車両を元に
エンジンオーバーホールして
キャブ、マフラーの交換で約200万円。
これで消費税がつけば販売価格が440万円になります。
と言ってもエンジン回りだけ良くなっても
50年前のバイクですから、
車体回りも問題あるところだらけ。
エンジンだけ良くてもまともには走らない。
仮に美しく仕上げることは後回しにして、
ベアリングやケーブル、タイヤ、メーター、
電気系統など機能面だけまともにするだけでも
かなり費用がかかります。
そうはいっても、スタイルが命の旧車バイク、
ある程度走れてもエンジンだけ綺麗で
後はボロだときついですね。
これが現実です。
購入価格をできるだけ抑えたいとなれば
ベース車両を仕入れゼロから製作するのではなく
あらかじめきちんと整備されたものを手に入れ、
部分的に手直しして手に入れるのがよい。
ゼロからフルレストアするのに比べ
美しさなどは当然劣りますが
金額と、納期の面では一番の方法。
実際今当社ですぐに販売できるものなどは
そういう物だけです。
ですが実際にはそうは甘くなくて、
そんなものはほとんど入庫してこない。
当社で今すぐに販売できる旧車バイクは、
過去に当社で販売したバイクで、
大掛かりなレストア、整備を実施したものだけ。
どのような作業をしたものかが解っており、
だからまともな価格で、良いものを
売ることができる。
古いバイクの整備は、
過去の間違った作業ででたらめに
壊されてしまっているものが
とても多い。
本当に整備のレベルが下がっていますね。
きちんと腕の立つ整備士より、
楽に同様のお金を稼げる仕事がありますし、
好きでないとわざわざこういう仕事は
しませんよね。
エンジンオーバーホールに限らず
電気回り、ベアリング交換など、
過去の整備がダメで、
手に入れてからはそこは省いてもよい、
という事にはならず、
再度整備をしなくてはいけないことになる。
エンジンはコンプレッションが低く
ひどい状態だだったり、
電気回りはボロボロ、まともに火が飛ばず、
充電も調子が悪い。
消耗品の寿命がきていたり、
下手が塗った外装の再塗装など、
これだったら、
ベース車両を仕入れて、それベースで
レストアするほうが安上がりという事もある。
だから古いバイクを購入価格を
一般のバイク並みに抑えて、なんてのは無理です。
そんなおいしい話があるわけない。
最初に書いたZ1、仕入れで200万、
エンジン回りだけで200万これは本当の話です。
ですので、古いバイクは高くて買えないからと、
当社の方も以前とは違う形で
お問い合わせいただくことも増えました。
ゼファーはどうか、なんて形で。
ゼファーに関して実はここ最近でも
数人問い合わせがあったのですが
調べてみるとこれまた高い。
適切な価格であれば
750なんかは良いバイクなので
すすめることができるのですが、
高かったらそこまで無理して買わずに
他のものを買った方がよい。
高い金額を払うのであれば、
もうひと頑張りして、Z系などを買うのを
お勧めします。
あくまで高すぎず、ある程度
まともな状態のものを買ってこそ、
メリットのある話ですから。
話は変わりますが、トランポを
ハイエースからキャラバンに換えます。
今までのものはワイドボディのハイルーフ
ロングボディの(一番でかいサイズです)
その辺でよく走っている小さいサイズの
ものに換えることにしました。
理由は納車に言ったときに、
大きすぎて意外と止め場所に気を使うことが
多く、道も狭かったりしてここ数年
けっこう困ることが多くなったからです。
キャラバンは近いうちに納品されます。
納品されたらハイエースは売りますから
大きいサイズが欲しい方がいれば
お問い合わせ下されば売ります。
販売価格は何社か買取店に金額は聞いていますので、
その価格で。
普通に店で買うより安いと思います。
新車で購入、色は白、8万キロ弱走行、
平成26年式、ガソリン2700cc。
殆どが納車時の高速道路での走行ですので、
機関的には傷みは少ないと思います。
整備は近くのディーラーの対応が
ミスが多かったので、知り合いの日産の
店でずっとしてもらっていました。
なお連休が近づいてきていますが、
日頃一度もチェックしていない方は
バッテリーの点検、空気圧の点検、
ネジが緩んでいないかなどと
特に車載工具のチェックをお願いします。
当社で販売するバイクで、
ここ数年販売したものについては
車載工具を積んで納品しています。
通常の店で販売されているバイクには
車載工具がなぜかとられてなくなって
しまっているものがとても多く、
何も工具が載せられていないというものが
とても多いですね。
当社もさすがに何も積んでいないのは
どうかという事であくまでサービス(無料)で
ここ数年は積むようにしています。
ただ車載工具につきましては運転する方の
整備の技量、また使い方、走らせ方により
ご自身で用意していただくのが当たり前だと
考えています。
しっかりしたバイクを納品していますので。
そして車載工具で足りないものについては
足していただく、
また必要ないものについては降ろして
ご自身の使い方に合わせて入れ替えてください。
またフルレストア車や部分整備車両など、
価格によっても工具類は違って当たり前だと
思います。
フルレストア車を購入いいただいた方と、
なるべく安く、それでも車両整備に最大限配慮しつつ
良いものを提供しようとして製作したものでは
同じ内容のものをつけたりはしていません。
また同じであってはいけないとも思っています。
これはホテルに泊まるであっても、
飛行機に乗る、試合を見るであっても
皆同じ的な考えには賛同できません。
高い金額をお支払いの方には相応の
違いがあるべきだと考えます。
また当社では現状販売ではなく
整備後の販売車両につきましては、
この金額でこれ以上できないというところまで
常に行っています。
あくまで車載工具は、臨時対応のための工具で、
日頃の整備に使うようなものではありません。
バイク、使用状況に合わせてご用意をお願いします。
次回は販売車両の整備について
続きを書きます。今回はすいません。
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