販売車両ニンジャの製作模様の続きです。
まずはスイングアーム、リヤショックを外し、
フレーム側の掃除をします。
ここら辺はこういう整備時にしかきちんと
した掃除、チェックなどはできないので。
写真は掃除後ですが、状態が悪いものは
こういうところが錆びだらけだったり
誰が見ても解るような傷み方をしています。
ニンジャの前の空冷バイク、
GPZ1100は初の一本サスで、
リヤサス取り付け部のが脆弱な感じが
満載でしたが、
GPZ900Rになった時に剛性の面で大きく
改良されています。
ついでにスイングアームを外して写真が撮りやすく
なったフューズボックス裏の写真。
ご覧のようにきれいです。極上整備車の証。
スイングアームを外し、フレーム側の掃除や
チェックなどをしている間に、
外したスイングアームの整備、レストアを
施します。
これは作業後の写真で、
スイングアームや、リンク回りはブラスト処理し、
塗装、乾燥しました。
写真ではあっという間ですが、かなり手間が
かかります。
その間車体は動かせなくなるので
一気に作業する必要があり、
中々普段はできない作業です。
一度レストアすると、純正の塗装より耐久性が
高いので長く綺麗なまま使用できます。
掃除して確認したところ、
今回ベアリングは状態が良く交換の必要は
ありませんでした。
ご覧のようにリンクに入れるブッシュも状態が良く
再使用。通常、ブッシュが良い時はベアリングも
良いものが多いです。
新品のダストシールを組付け、
ブッシュを入れて完成。
こういうリンク回りの
チェックもリヤサスが本来のスムーズな
動きをするために大切な点です。
一回整備してあれば、
納品後はよっぽど距離を走らない限りは、
再度整備の必要はなく、良い状態で長く走れます。
全てではありませんが、リンク回りの
再メッキしたボルトを持っていたので
それに交換しました。
交換しなかったものも程度はよかった。
こういうボルト類はトルクレンチを使用して
締め付けます。
チェーンスライダーを取り付けたところ。
こういう部分もきちんと整備します。
ニンジャのスライダーは割れているものが
多いです。
黄色く変色し、見た目がボロくなってしまう、
リヤブレーキキャリパーのキャリパーサポートも
チェックし、レストアしました。
カワサキ特有のエキセントリックもレストア済み。
完成して組付けたときの写真です。
ここがきれいだと断然仕上がりレベルが上がります。
こういうところが綺麗なGPZ900Rは
殆どみたことがありません。
オーリンズのサスペンションは
単品での写真を取り忘れたのですが、
少し前にフルオーバーホールしてあります。
フルアジャスタブルタイプで、
オーバーホール後の方が新品の時より
オイル漏れなどは少なく、動きも良い印象です。
アクスルシャフトやボルトも新品に交換するか、
再メッキして組付け。
あらかじめ段取りして、組付け時に
間に合うようにするのが難しいです。
綺麗さもバランスがとれていないとみっともないので。
極上ニンジャ整備車両を作る(7)へ続きます。
こちらで作業模様を紹介している
販売車両兼試乗車はこちらになります。
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