古いバイクへの誤解と正しい評価の重要性

日記

間違った情報にはいい加減うんざりさせられる。
また自分のことは棚に置いて、批判ばかりのものにも。

よく古いバイクの車種説明を
名前が良く知られているメディア、
会社などで紹介されていることがあります。

その車種について興味がある方が検索した時に
情報が得られるようにということなのかもしれませんが、
間違った素人記事にうんざりされられることも
多くあります。

間違った情報なら、むしろないほうがいいですね。

例えばこの年式のものはここが変更になった、
とか事実のみを調べて掲載すればよい。
一般の方には正しいのか間違っているのかが
解らない。

個人の方が趣味などでSNSなどで書いている
ことなら間違っている前提で考えていればいいので
それでもある程度良いと思いますが、

名前が知られているところで
このバイクはこういう特徴があり
こういうトラブルが心配だ。
みたいなことが書かれていると、
殆どの本当のことを知らない多くの方は
信じてしまいますよね。

それだけで乗りたいと思うバイクに
チャレンジできなくなる。
1970年以降の古いバイクであれば
免許取れれば誰でも運転できますよ。
維持費もそんなにかからない。

でも実際にはどうかと言えば、
上っ面記事で間違いがとても多い。

切り取って間違いを使われると嫌なので
車種は書きませんが、
あるメディアでカワサキのある人気の車種は
電装系が弱くて注意が必要である、
と書かれていた。

嘘ばっかりです。
あまりに裏付けのない文章であきれる。
こういう文章を書く人は
浅い知識や、ろくすっぽきちんと調べもしないで
書いているだけで
それを多くの人に見られる記事として
紹介するのはよろしくないと思います。

同じような意見をまともな整備を
コツコツしているバイク屋さんや、
整備の仕事をしている人なら感じていると
思いますね。

そんなことねーよ、と。

と言ってもこのようなことは日常で
当たり前のように行われていますね。

ここで普通であれば、日頃私が言っているように
古いバイクには整備が必要ってな話になるのですが
少し違う方向から話を。

古い車の話で、例えば1970年以降ぐらいの車など、
バイクでいったらカワサキZ1販売後ぐらいの世代で
試乗動画や記事が出ていたりします。

有名なメディアであればスポンサーなどの
絡みや、車は借りて記事を書くわけですから
悪くは言いにくい状況ですよね。
ですので悪い部分も、
やや気になるところと言えば・・・
というような表現になることが多いですが、
それでもこれは本音だろうなと
いう部分を感じる事は多くあるわけです。

私も乗ったことがある、ある車について
例を挙げます。

試乗された方がこういうことを言われていました。
1970年代の車についての話。
私も乗ったことがあり同じことを感じたところに
ついて書き出しています。

まずカッコが良い。
(整備した人に見識がありフルオリジナルでは
ないがオリジナルの雰囲気を多く残している)

アイドリング時は振動があるが走り出すと
スムーズで気にならない
運転するとトルクがあって車検証の重量ほど
車重を感じない

ギヤシフトがしやすい
エンジンは上まできれいに回る
パワーは充分にある

各ペダル類はオフセットされているが
走り出すとそれほど気にならない

乗り味がスムーズ、足は硬くない
もっと荒々しいと思っていたが
そんなことはなかった

運転中はコントロールしている実感に
あふれている(キャブ車)

ステアリングはノンパワーで
すえ切りは重さを感じるが走り出すと
扱いやすいしクラッチも重くない

このコメントを読んで先入観なしで
どう思われるかを大事にしてもらいたいので
車種は書きませんが、どうですか?

どんな車だろうと、乗ってみたいと思いませんか。

もちろんサーキットなどはなく
空いた道を走った印象です。
バイクで言えばツーリング、峠道も
走るという一般的な使われ方ですね。

この車の紹介についてのコメントで
その車が新車で販売された時、
そんなに評価の高い車ではありませんでした。
というものがありました。
そりゃそうだろ。
ではまず、その評価自体が正しかったのか。

紹介したものはスポーツタイプの車ですが
解りやすい例でセダンタイプの車を
サーキットで走って正しい評価ができるのか?
否。

今でこそハイパワーのセダン、
あるいはSUVなどゴロゴロありますが
あくまでセダンという車は普段使いの車であって、
サーキットでも走って確かめても良いが
そこをメインに考え造られてはいない。
特に昔の車はそんな両方良くなんて出来ない。

逆にスポーツカーであればサーキットでの走りも
重要でしょう。走ってすぐにブレーキが
フェードするようでは話にならない。

要はその車種ごとによく利用される
使用条件に合った評価の仕方をしなければならない。
何でもかんでも高負荷の走りで評価をするのは
間違っており、もしその項目があっても
沢山ある評価軸の中の一つなだけです。

そして今古いものに乗れば今は
ハイパワーなものにあふれているので
普段使いとして冷静に評価しやすいが、
新車で販売された当時は、
過去のモデルと比べてどうか、
どんなに高性能かということが
評価の中心になっています。

まずは評価の仕方が正しいのか、
その評価した人のレベルはどうだったのか
公正、公平に出来ていたのか、
それが大切なのです。


そして新車で販売されていた当時のものと
今の技術で整備、レストアされたものと
どちらが良いバイクなのか。

先程例に挙げた車も、その車に詳しい方が
今までの経験を踏まえ、オリジナルの雰囲気を
大切にしながら整備、改良を施し部分的に
レストアを施している。
明らかに当時のものより良いでしょう。

車はバイクよりも難しい部分が多い。
エンジンはどうにかなると思いますが
一番は車体、ボディの劣化です。

見た目だけの事ではなく、車体剛性の部分で
どうしてもへたり、劣化を感じる部分が出てきますし
元々の状態が悪ければ、その部分を
元に戻すのは難しいと思います。

その部分を踏まえつつ、ノウハウと
経験で、エンジンや車体、外観を整備
レストア、改良を施します。

元々のボディの状態が良ければ、
部品さえあれば確実に新車の時よりも
良い走りをするでしょうね。
それなりに費用は必用でしょうが。

ではそこで今さら古いバイクの
車種ごとの浅すぎる解説や、トラブル例など
意味があるのか。

これはすでに過去、売られていた当時の話で、
今そのバイクを整備、レストア、改良を施して
どうなのかが有益な情報。
新車時のトラブルなど気にする必要はない。

1970年のバイクであれば、それから
50年も経っている。
それだけのノウハウが溜まっているわけで、
悪い部分など改良すればいいだけの話です。

さも詳しいことを知っているかのような
今さら何の意味もないネガティブな
ことばかりの文章は意味がない。

古いバイク=トラブル心配
古いバイク=乗りにくい
古いバイク=遅い
そんなのは嘘。

生まれてから何十年分ものノウハウと
経験が世の中にはあるのです。
私もそれなりに持っています。

嘘の情報に振り回されず、
良い車両をベースにして
自分の使用状況にあった店選びをしましょう。

ノウハウのないところで古いバイクを買ったり
大掛かりな整備にだす?
それはトラブルを買いにいくようなもんです。
しかも100%当たる危険な当たりクジ。

当社のバイクは車種によりますが
ツーリングからサーキットを含まない
スポーツ走行に合った車両の販売、
整備、レストア、改良をしています。

本来1070年代以降の
古いバイクは気軽に乗れるものなのです。

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