DUCATIモンスター900は売約済みとなりました。
と言っても元々900ssを購入していただいていたお客様に
こちらから提案して入れ替えとなっただけなんですが。
900ssをお買い上げしていただいた後に
たまたま良いモンスターが900ss入荷したのですが、
そのお客さんの使い方であればモンスターの方が
合っているだろうということで提案し
現車を見ていただいて900ssからモンスターへの
入れ替えとなったということです。
モンスターの程度の良い車両ってほとんど
でてこないんですよね。
したがって以前紹介していた900ssを再度販売
することになったので、ご興味がある方は
連絡をいただければと思います。
話は変わります。
以前も少し書きましたが間違った情報について。
情報の発信源、私を含め誰が言っているかということを
大事にしている方が多いのではないでしょうか。
自分自身もそうですが、専門分野を含めて
言っていることが100%正しいと思ったことはありません。
まず情報を聞いてすべて鵜呑みにするのではなく
一旦頭に入れて自分の頭を通して考えて欲しいと思います。
情報は見る角度によって答えが違ってくるからです。
バイクで言えば自分の乗り方や使い方、
見ている視点で評価は大きく変わることが
あります。
例えば速度200キロまで抜群に良いバイクでも
200キロを超えるとヨレヨレして真っすぐ走らない。
そんなバイクがあったとしても
200キロもスピードを出さない人にとっては
全くどうでもよい話ではないですか。
メーカーも200キロ以上スピードを出す前提で
作っていないのであれば、たとえ購入された方が
たまたまサーキットでそれ以上のスピードで
走ったとして、真っすぐ走らないと言っても
それは本当なら無視していい話です。
まあ、それでもメーカーさんはそんな話さえ
無視することができず余計な補強などして
200キロ以下での走りが駄馬みたいになって
しまったりするのです。
まあ現場を知らない力を持ったおバ〇な
上司からの命令でもあるのでしょうね。
そして間違ったぜい肉をつけていても
それを改良などと言って売り出す。
何%剛性アップしました、てな感じで。
結果、乗ってみると前のモデル方がいい、
てなこともざらにあるわけです。
そんな中でも重量が重くなっても
良いバランスで気持ちよく走れるバイクも
存在します。
カワサキZ1から後期モデルのZ1000、
Z1000MK2となって各部の補強や厚みが加わって
重くなっています。
確かにZ1000はZ1のような軽快感は薄くなっていますが
それでもひらひらと走れます。
MK2になるとホイールが重いのでスピードが出ると
Z1000よりは立ちが強くなっています。
私もかなりの時間と距離を一緒に過ごしましたが、
それなりのスピードで曲がる分には好バランスで
何の不満もないバイクなのです。
バイクとして両車ともバランスよく
良いバイクに仕上がっている。
実はこれは簡単なことではないわけです。
もちろんコンデションが良いものに限ります。
曲がる話が出たので、その流れで。
バイクの醍醐味と言ったらコーナリングです。
ブレーキをかけてコーナーに侵入。
バイクを寝かせてそしてアクセルを開けて立ち上がる。
このアクセルの開け始めの部分。
ここがとても重要な部分です。
現代のインジェクション車でも
この部分の制御は難しいようで、
じわじわと行きたいところで
ガンッと強めのショックが出てしまうものが
あります。
純正キャブレター車でもこの部分に同様の
ショックが出るものがあり、
そのショックを消すためにアクセルの開け始めで
わざわざリヤブレーキを踏んだりなど、
そんなのは面倒この上ないので
出来ればそういうショックは出ないほうが良いですね。
こういうところを完璧にとは言いませんが
ある程度きちんとしてから販売してほしいものです。
元々新車時はまともでも、
購入後の変な改造や、ダメ整備、
メンテナンス不足でそのショックが
(よくドン付きが出ると言われている)
でてしまっているものもあります。
そういう物が乗りにくいなどと情報が発信され、
実は良いバイクでも敬遠されることとなったとしたら
とても残念なことです。
インジェクション車は取り扱っていないので
キャブレター車についてですが、
純正キャブでドン付きが出て乗りにくい車種でも
キャブレターやマフラーの変更などで
そのドン付きが消せる場合もあります。
これだけでコーナリングが楽しくなることは
間違いない。
そしてバイクを取り扱う上での間違い。
50代の私と同じかそれより上の世代は
1990年代ぐらいのバイクには慣れて
いる方が多いですね。
世代がど真ん中ですから。
それでも今はエンジンなど何も考えずに
セル一発でエンジン始動でき、
何も考えずにとりあえず走れる現代の車やバイクに
囲まれて生活しています。
そうなると人間そちらにどっぷりとはまり、
ただしい機械の扱い方を忘れてしまうことが
よくあります。
感覚が鈍るとでもいいますか。
いろんな無意識で当たり前に出来ていたことを
忘れてきてしまうわけです。
そういう人たちが若かりしときのバイクに
再度乗り始めた時、自身の取り扱いが間違っているのに
それをバイクのせいにしてしまったりします。
なんでこうなの?てな感じで。
古いバイクは正直。
今のバイクのように間違いを教えずに
そっとフォローしてくれたりはしません。
間違った扱いをすればその答えが
キチンと返ってきます。
上手く動かない、調子が悪くなる。
その時は買ったバイク屋がまともなら
まずバイクのせいにせずに聞く。
忘れていることを思い出させてくれるために
キチンと答えてくれるはずです。
今のバイクのようにトラブルにならないように
フォローしてくれること。
それは技術が進歩しているということで
間違いはありません。
ただそれは、趣味のものとして楽しいのか。
本当の実力を引き出すことは難しい特別な
バイクもありますが、最も多く売られている
一般的なバイクで、何をどうやってもそこそこ
誰が乗っても扱えるバイクが楽しいか。
古いバイクでも取り扱いは難しくない前提ですが
上手く操ることによってそれがきちんと
運転者に返ってきて、人馬一体になれるバイクが
楽しいのか。
そりゃ趣味ですから、
上手く操れた時に抜群に良く走るバイクの方が
面白いと思いませんか。
話が書き始めから全く違う終点になってしまいました。
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