人間に例えれば(後編)FX750の感想など

古いバイクを手に入れたいと思う時、
あらかじめはっきりさせておいた方が
よいことがあります。

中途半端な意識でいると
自分が心で本来求めている状態の物とは
全く違うバイクを買ってしまい
後悔したり、それなりの金額を支払っているのに
すぐに手放すことにつながってしまうことが
あるからです。

しかもその時には売るにも二束三文。

購入時はっきりと意識しておく方がよいのは、

古いバイクを健康な状態で手に入れる、のか

健康でないことは解っているが
そのバイクを手に入れ悪いところを治しながら
乗っていくかということです。
あいまいな意識ではいけません。


180度逆の事なのですが文章にすれば
それ程大きなインパクトは受けません。
ですが実際に古いバイクのオーナーになり
共に過ごしていくことになると
後悔するか、買ってよかったと思うのか
まるで違ってきます。

ここで当社で言っている古いバイクについては
線引きが必用ですね。その範囲は
1970年ぐらいから1990年代ぐらいまででしょうか。
解りやすいのはキャブレターが使用された
バイクです。

それより古いバイクについては
私の経験がなく解らないので
今回話の対象から外させていただいています。

肝心なことは
古いバイクを買って定期的に修理に
出さざるを得ないということは、
悪いのは不具合が出ている箇所だけでなく
あちこちに悪いところがあり、
動いていたとしても実は一度も本調子では
(人間でいう20代30代の健康な時)
乗れていないということです。
そう、あちこちに不具合を抱えたまま
走っているのです。

自分の乗っているバイクが
実は不健康な古いバイクと知らずに
古いバイクとはこんなものだと
勝手に決めつけて乗っている方の
なんと多いこと。

先程書いた古いバイクの線引きから
考えると、その範囲内にあるバイク達なら
乗りにくいこともないし、
故障も多くはないことを知っているだけに
そんな情報を目にすると悲しい気持ちになります。

人間であれば自分の20~30代のことを
こんな感じで動けていた、
多少寝なくても休まなくても平気だった
などとなんとなく覚えていますね。

そして風邪をひいたり、
遊んでいて1、2か所骨折したりしても、
ある程度時間が経てば治って元の
健康な状態、調子に戻ります。

もし古いバイクであっても、
納品された状態がこの20代、30代の
健康な状態であれば
もし具合が悪くなってもそこの部分だけ
修理を施せば全体が本来の調子で
乗ることができます。

先日、当社から整備、レストア済みのFX750を
約14年間、75000キロを走ったN様から、
そのバイクを当社へGSXR1100の下取りに
出していただくということで、
感想をいただきましたので原文のまま紹介します。
遠方にお住まいです。
(近くこちらのF販売車両X750は入庫いたします)

以下N様のFX750について、
いただいた感想になります。

「14年、8万キロ弱、Z750FXに乗った感想です。

まず、全体的には「おおらか」な
バイクだったといった印象です。

走りの面ではエンジンもハンドリングも
尖ったところがなく、扱いやすかったです。

また、バランスがとれているので、
速さ以上に乗っていて楽しいバイクでした。
合わせて、旧車ならではの隙間の大きさ(笑)で、
日常レベルのメンテ整備は大変やりやすかったです。

車体に関しては、最初にフルレストアだったためか、
きれいな状態をキープするのが楽で、
普段は乗車後絞ったクロスで5分程度拭くだけ、
忘れたころにワックスを塗る程度で
かなりきれいな状態をキープできました
(ただし、保管場所はには気を使いました)。

納車前に気にしていた、
直ファンネルも問題なかったです。

ツーリングで大雨の中を何度か運転しましたが、
その後もなんの問題もありませんでしたので
(ただし、エンジンは回さないよう気をつけました)。

最後に故障について。
もちろんありましたが、旧車でよく聞く
「マフラーからに白煙を噴く」[プラグがすぐかぶる」
「エンジンのあちこちからオイル漏れする」
等は皆無でした。

しかも故障といっても、タサキチューニングさんの
アドバイスで自力で直せる程度のものです。
 ※私の仕事は整備士等ではなく、手先は
かなりぶきっちょな方です(涙)。

あと、余計なパーツ等は買わなくなりますし、
現行車より維持費は安いと思います。
まあ、購入時に覚悟はいりますが(汗)

ということで、私は大変満足していますし、
お金と時間があればFXは手元においておきたかったです。
GSXRにも、大変期待しております!」

以上になります。
何年かに一度ご自分で整備するのに
ご相談いただいたりしていました。
たくさん走って楽しんでいただけたのが
伝わってきます。
良く走っていただいたので
返って調子良く保たれたのだと
思います。
やっぱり乗っていないとそのことで
調子が悪くなるのです。

私のブログなどを読んでくれている方は
同世代に近い40~60代の方が多いと思います。

この年齢になると、20代に比べ
体の動きが悪くなったり、
ちょっとしたことで具合が悪くなったり、
一つでなくあちこち具合が悪かったり、
治ってもすぐに別の所が調子悪くなったり。
とにかく無理がきかなくなります。

正にこの状態で古いバイク買いたいのか、
そうではなく20代の30代の健康な状態で
買いたいのか、そこははっきりと意識して
おく方が後で後悔しないのです。
ここで20代から30代の違いが出るのは
予算の違いです。

20代の前半の一番見た目も若く
体力もある時にするにはフルレストアする
予算が必要で、
30代ぐらいになれば購入価格も
それなりに抑えられますが
ピストンを交換してシリンダーボーリング、
あるいは見た目を美しくする大掛かりな
レストアまでは出来なくなります。

もし整備をしていないものを買うにしても、
その分購入価格が明確に安く、
整備済み車両より買いやすい価格で、
元々そういう車両を狙って買ったのなら
何の問題もありません。

要は自分が本当に欲しいのはどちらの
バイクなのかを意識して
それに近いものをぜひ手に入れて欲しいと
願っています。

そうすればただ一度の人生を
後悔なく過ごせますので。


今回感想をいただいたFX750はこちら

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