販売車両CB1100F

販売車両CB1100F、走行距離は約28400キロです。

CB-F系は実際にはわずか5年しか作っていないにも
かかわらず、多数の機種が作られてモデルです。
その中で1100Fは１９８３年にわずか1年しか
作られていません。

その中で欧州と、北米モデルがあるのですが
北米モデルはカウルがつきホイール形状が
異なるもので、今回紹介するCB750Fと同形状の
1100Fで状態の良いものにはなかなか
巡り会えません。

ご存知のようにＦ系はスタイル良し走りも良しの
バイクですが私が好きなのは750Fと1100Fですね。

750の程度の良いものは探し続けているのですが
数年前から750Fも見つからず
そんな中見つかったのがこの1100Fです。
1100Fで販売できる状態のものが見つかったのは
初、ということになります。

ビトーR＆D製のCB1100Rフルコンプリート車にも
もちろん試乗したことがありますが
私が好きなのがＦの形と乗り味です。
1100Rの技術を投入して（全て同じではない）
作られています。

エンジンは900の時のストロークを使い
ボアを広げ1100ccにスケールアップされており
それに伴いフレームも強化され、
スイングアームも角型に変更されています。

フレームを強化される際に、右側ダウンチューブを
分割式から溶接止めに変更された関係で
エンジンを載せ降ろしする際にはオイルパンをあらかじめ
外しておく必要があり、はっきり言って
整備時面倒この上ないのですが、
それは乗られる方には関係のないことで
整備側の話になりますね。

写真は入庫してそのままの状態で
購入希望の予算状況に合わせ、
現状に近い状態で販売もできますが、
せっかくの良いバイクですから整備後の
販売をお勧めします。

おすすめメニューは
キャブレターをFCRに変更、
フロントフォークをCB900Fの39mm
アンチノーズダイブがついていないタイプに変更、
このフロントフォークは大変入手が難しい物ですが
入手済みです。
それに合わせてトップブリッジを
９００F のパイプハンドルタイプ似変更し
フューズボックスをトップブリッジ上から
他の箇所に移動。

フロントマスターシリンダーを
ブレンボラジアルポンプタイプに、
同時にブレーキホース、キャリパーを変更。
ブレーキディスクも可能であれば
変更したいところ。

エンジンについてはブレーキ回りの
変更後に距離多めのテスト走行をして
必要な箇所が出てくれば
その部分を整備します。
現状でノイズ少なく調子が良いためです。
ただし、やや回りが不安定な
セルモーターは整備します。
マフラーについては納期と予算に余裕があれば
交換したいところですね。

その他車体回りではタイヤ交換し
ブレーキ、足回り関係で必要な箇所を
整備してから納品とします。

写真の状態そのままでで試乗しました。
エンジンノイズは少なく
ここまでフルノーマルに近いものは初めて
乗りましたが、1100ccもあるバイクなのに
軽快に走り、750Fにつながる良さを
持っています。
通常この時代の大排気量車はもっと
もっさりとした重い感じのハンドリングに
なります。
フルノーマルでこの軽快な感じが素晴らしい。
ホンダさんらしいですね。

キャブもマフラーもノーマルなので
アクセルの反応はおだやなものですが、
当然トルクがあり、6000回転位をキープしつつ、
そこから開けていくとグッとパワフルな加速をして
マフラーとキャブレターを変更後の
走りの良さを想像させます。

1100は油温が高めになるのでオイルクーラーが
ついていても近年の暑さは尋常でないため
配慮が必要。
ですがその部分を配慮しつつ、
当時かなり力を入れて開発された
このバイクを手に入れられる
数少ないチャンスだと思います。

1100Fの印象が、750と違い重厚な感じがあるのは
ホイールの前後サイズが750Fと違うからだと
思います。
見た目は重厚なのに走りは軽快、トルクもあり
上も気持ちよく回ります。

軽く転倒した痕跡あります。
外装はタンクは再塗装されておりますが、
その他はオリジナルだと思います。
エンジンも一部薄く色を塗られ、
カバーのレストアがされているようです。
車体、外装共に色剥げなど
おきているところもあります。
写真を見てわかるように全体的に程度が良いですね。

写真は時間がなかったのでとりあえずのものを
撮影しました。