今回は避けては通れない車検などについてです。
この写真は今回車検整備中のMK2です。もう長いお付き合いを
させていただいています。
今回は車検ですが、このお客様が初めて来店していただいたときの理由は
他店で購入したのだけれど、まず点検して欲しいというご依頼でした。
車検は2年に一回の行事ですが、金銭的にはとてもつらいものではあります。
ですが、重要な意味があります。
車検自体は日本の道路は走れるようにするだけのことですが、
この時に一緒に行う整備が重要です。
はっきりいって常日頃からキチンと整備していれば取り立ててすること
などなにもないのですが、実際にはそうは行きません。
まず自分のバイクが調子が良いと思っている方でも、ほとんどの場合
調整や、整備をする必要があります。
なぜなら調子は徐々に悪くなる物が多くて、乗っている本人が
それに気づきにくいという側面があるからです。
急に壊れたり、エンジンが止まってしまったりすれば誰でもおかしいと
解るのですが、止まったりしないにしてもキャブレターセッティングが
少しずつずれてきて本来のパワーやツキがでなくなっていたりしても
ほとんどの方はそれに気づきません。これはとてももったいないことです。
当社の試乗車でさえ、しばらく忙しくてほったらかしにしていて、
お客様が試乗に来るからと乗ってみるとキャブレターセッティングや
車体の姿勢が変化(主に前下がりになることが多い)したり、
ステムベアリングの締め付け具合の調整が必要になっていたりする
場合があります。
普段、故障箇所がない時ほど用事がなければバイク屋さんには
立ち寄らないものですし、又立ち寄ってもわざわざ点検などしません。
そこで車検や定期点検の重要性がでてきます。
やはり何も悪いところがないと思っていても最低2年ごと、
もしできるなら1年ごとにきちんと点検するのが良いと思います。
ただ一般のショップさんのような車検を通すだけの点検などは
全く意味がありません。
本来の調子やフィーリングを取り戻す為の点検、整備です。
ふだん何も悪いところがないと思っていても、車検が来たからと
とりあえず預かって試乗してみると、故障箇所はなくても本来の
調子を味わうためには調整すべき箇所が意外とあるものです。
それは見ただけでは判断がつきません。ブレーキパッドがあって
タイヤに溝があっても、まともに走るかは試乗して見ないと私も
解りません。
このカタナはHPでも紹介しているお客さまのバイクですが、
預かって点検しています。ご覧の通り納車時とほとんど変わらない
美しさを保たれています。
遠方のため車検時は預かれなったのですが、しばらくぶりにお預かり
して点検の為試乗してみると本来の調子よりずれている部分がありました。
どこも大げさなことをする必要はなく、微調整と言える部分です。
ですが驚くほどよくなり、納車時のフィーリングを取り戻しました。
当社の車検、点検整備は必ずまず試乗します。まず最初に30分以上走ります。
これは30分ほど走らなければエンジン、車体共に完全に暖まらず
本当の調子がわからないためです。冷えているときはエンジンの調子が
良くても暖まると微妙にぐずつく場合もよくあります。
その後、試乗のときに気づいた点をチェックして必要であれば部品を
手配して整備、車検を通してその後にもう1度試乗します。
もちろん30分以上です。さらに手なおしが必要であればさらに
調整して又走ります。もうすでに暖まっているので20分ぐらいです。
これを治るまで繰り返します。
もし悪い部分が発見されてもすぐにご予算的に治せない場合でも
出来るだけの処置をし、お金の準備が出来るまで乗れるようにしてから
納めています。
今はユーザー車検で自分でも車検を通すだけならそれは可能です。
ですが、せっかく高いお金を払って購入したバイクが、本来の調子を発揮
できていないままで乗っているのなら、これほどもったいないことはない
と思います。
車検時だけでなく、購入後今まで1度もきちんとした点検、車検を受けたことの
ない方、また自分のバイクは絶好調だと思っている方、1度当社で点検を
してみてください。何かが変わってきます。
話は変わりますが、もうすぐ納車予定のZ1-Rです。
お買い得情報でご紹介したときは赤のホイールなどでしたが、
このように良くなりました。やっぱりZはどのモデルもきちんとすれば
サマになります。
コメント