今Z2は。

時間の関係で簡単にはなるのですが、
現在組み立て中のZ2をご紹介。
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マフラーはまだ完成してませんが、
当社製ショート管です。
集合部はまだ色を塗っていないのでチタンの色です。
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実はオーナーさんにチタンで作っていることは
まだ言っていません。
このブログを見たら電話がかかってくるかな?
このZ2の注文を受けた際には、普通に販売されている
鉄製のショート管を付ける予定でした。
ですが元々当社でチタンマフラーを製作している関係で、
普通に売られているショート管は安いですが
もっと良くできる部分がたくさんあり、
なおかつ「作ってくれませんか?」と言われることが
これまでもあったため、当社で作ることとしました。
当社のチタンマフラーはサイレンサータイプと
メガホンタイプがありますが、ホイールがノーマルで
外観がノーマルに近い車両には、やや浮いているかな、
と私自身が感じた時があったのも「作るか」と
思ったきっかけの一つです。
マフラーは旧車バイクの中ではとても重要なパーツです。
見た目、音質、性能、へたりが少ないことなど、
どれも大切です。
エンジン、キャブレター、点火系も良いのに、
マフラーが機能面であっておらず、
乗って全く面白くないものになっているバイクがあります。
マフラーは見た目と価格で選ばれることが多い商品ですが、
エンジン性能、キャブレター、点火系とトータルで
考えるべきもので、ただパイプをつなぎ合わせたように
見えますが、奥が深く、実際に作って良く走るように
するにはノウハウが必要です。
以前も書きましたが、エンジンの作業をした会社が、
そのエンジン仕様にあったマフラーを自社製作することが
ベストだと思います。
マフラーは少しの変更で数値は大きく変わらずとも、
乗った印象は大きく変わるので、
すぐに思うように変更や修整ができる自社製作が一番
良いと思っています。
当初材料は、ショート管ですから当社でも
鉄で作るつもりでした。
その関係で鉄の材料をかなり前にオーダーし、
すでに手元にあったのですが、
(この材料もその辺では売っていないものなのですが)
実はエンジンが完成し、車体の組み立てを始める直前に、
「ショート管だけど、良く考えてみればわざわざ鉄で
 作る必要は今更ないかな」
と思ってしまったのです。
そこで金額のことはとりあえず深く考えず、
急遽チタンで作り色を塗った仕様とすることに
しました。
黒で塗るのはチタンそのままの色が、
ショート管には似合わないかな、と思ったからです。
買った鉄の材料は無駄になってしまいますし、
製作の段取りも大幅に変わってしまうのですが、
せっかく作るなら喜んでもらえるものを、
ということで。
ちなみに勝手にすることなので、
お客様から追加料金をいただくことはありません。
オーナー様には、今までとても気持ちよく作業させて
いただいておりますので、こちらもできることは
最善を尽くします。
さらに今回、マフラーのエキゾーストパイプ部分
(今すでに色が塗ってある部分)には通常の耐熱塗料
ではなく、より高温に耐えられる塗料で塗ることに
しました。
この塗料は当社では塗れないので専門の方に
塗ってもらいました。
これがとっても金額的に高いのですが、
(エキゾーストパイプ4本を塗るだけで、
普通ならマフラー全体を塗れるほどの金額)
これでも通常より安くしてくれているそうです。
集合部から後ろの部分も、まだいろいろ決め切れて
いない部分もありますが完成が楽しみです。
ご注文から1年半がたち申し訳なく思っておりますが、
せっかく乗っていただくのなら
他では手に入らないものがあった方が、
断然所有する喜びが大きいと思います。
もうひと頑張りです。
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コメント

  1. 高尾 より:

    このZのオイルクーラーホースの取り回しは、今までの「横位置」ではなく、上方(縦)から取り回しているのですね。こちらの方がルックス的に良いと思いますし、横だとエンジンに密接し、熱の影響がある気もします。

  2. タカオ より:

    Z1がいい、Z2がいい
    R1がいい、R2がいい
    ベース車両を探す段階でも金額的にかなり違ってきますが、「この差は何なんだろう」と考えることがあります。(手に入れる段階での条件が同じならわかる気もしますが・・・)スカイラインならR32と現行モデルとなると全くパワーも乗り味もスタイルも異なってくるので理解できるのですが。
     「こだわり」と言ってしまえばそれまでてすが、「人に自慢したい」というのが一番のような気がするのは私だけでしょうか。

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