新車や今のバイクを頑張って買ったのはいいが
ほんの数年であっという間に色あせて感じてしまう、
そんなことがないでしょうか。
例えば5年ローンで買ったものが2年も経つと
飽きてしまう。
あるいはマイナーチェンジで中身はともかく
外観や新しいカラーリングが出たとたんに
自分の持っているバイクが色あせて感じ
少し残念な気分になってしまう。
車検などでバイク屋さんに行った時、
新型が展示されていたりすると
そんなことを感じてしまい、
買ったときよりも大幅に安い金額で下取りや
買取店に出したりして、新型を買う。
新車を売っているディーラーなどから言えば
それこそ、それが狙いどころですね。
「新型は乗り易くなってますよ。ここの部分の
デザインが変わってます。試乗してみますか?」
てなもんです。
そして試乗してみると確かに乗り易くなっていたりして
見た目もそれほど大きく変わってはいないのに
自分のバイクが古臭く感じてしまう。
そこで自分のバイクの金額を査定し、
思うよりはいくらか高い金額だったりすると
思わず新しいバイクの契約書にハンコを押す。
ですがこの文章を読んでいる方に
もし古いバイクにも少しでも興味があるのなら、
新しいバイクを買い換えるのもいいけど
自分だけのバイクにできる
長く付き合える古いバイクもいいぞと
提案したくなるのです。
特に近年のバイクは同じような見た目のものが増え
私なども車種がほとんど解りません。
ライムグリーンものだったらカワサキ車かな?
という感じです。
やはり新しいバイクがすぐに買ってから
しばらく経つと色あせて見えるのは
いまこの時にピンポイントで合ったものが
売られているからだと思います。
電化製品や携帯電話のような物です。
今は昔と比べ情報量が違います。
その情報を使い、まさに今売れるものが
売られている。
昔のようにこんな感じかな?
的なあいまいさではないと感じます。
つまり正確に今のタイミングに合った
デザイン、乗り味のものが作られている。
電気自動車のデザインを見れば
解りやすいですね。
きっと買って数年もすればすぐに色あせて
見えるでしょうね。
乗り味の方は乗らないと解りませんが
デザインの方は誰でも見た瞬間に解る。
正に今この瞬間に合ったデザイン、
カッコなんです。
そうなると逆に型遅れになると
妙に古臭く感じ魅力を失ってしまう。
こうなると逆にお勧めなのは
もっと世代が古いバイクたちです。
少なくても3世代くらいから前の
古いバイク。
新しいバイクが仮に200万円だとして
それを何度も乗り換えるより、
飽きがこずに、長く共に生きていける
古いバイク、よくないですか?
1990年ぐらいから前のバイクは
運転するためだけ以外の
余計なものが殆どついていません。
実に潔い。
それが逆に都合が良くて
改良、改善がしやすくそれがダイレクトに
返ってきます。
もちろんその分間違った改造ものも
多く売られているので、乗りにくかったり
トラブルだらけになったりします。
キチンとした整備ができる店を
選ぶ必要があります。
今はそれについてもブログでも何でも
こだわりのある整備士は情報を発信しているので
それを調べればある程度解るのではないでしょうか。
こういう物は一回の情報発信ではなく
長く繰り年月をかけて発信されているものを
点でなく線で見れば、どういう考えの店なのか
自分に合っている店なのかは解ります。
当社の取り扱うバイクは新しい方でも
私の好きなニンジャH2以外は
(整備はしたくないのでディーラーに
出すと思います)1990年代位までです。
キャブからインジェクション車に
変わるぐらいの年代ですね。
例えばGPZ900Rは長く作られていたので
それよりも後のモデルもありますが
最初の形から大きくは変わっておらず
最初のモデルが販売されたのは1980年代の前半。
いまこのバイクあらためて見ると
実にかっこよい。
それを感じたのは先日当社のS様の
GPZ900Rフルノーマル車を見た時。
20年前であればフルチューンのような物が
好きでしたが、今見るとフルカウル物も
とても魅力的に感じます。
私も50代になり、こういう物の良さ
当時のメーカーさんの考えが
より理解できるようになったのかもしれません。
当時乗りにくかったバイクも
デザインを大きく変えずとも
現代の技術で乗り易くすることが可能です。
特にブレーキ、操作系や、サスペンション、
ホイール、エンジンの出力が足りなければ
それも上げることができる。
昔乗っていたバイクをあらためて乗ってみるのも良し、
昔あこがれていたバイクを手に入れるも良し。
普段の足には気を使わないものが都合良いですが、
趣味のものなら長く付き合いのできるバイク、
自分好みに手を加えていけるバイク、
皆さんはどう思われますか?
なぜ色あせるのか?
![](http://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/themes/cocoon-master/screenshot.jpg)
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