もういい加減、何かといえばプラグがかぶる
と言ったこの間違った意識を変えてもいいのでは
ないでしょうか。
何かあるとプラグがかぶった。調子悪い。
という事が口癖になっていませんか。
何十年も前なら解りますが、今そんなことは
しょっちゅうおきませんよ。
もしそうなるのなら、きちんと原因があります。
プラグがかぶってしまう理由の一番の要因は
エンジンの欲しがる混合気が供給されていないと
いう事ですね。
後、エンジン始動が下手くそで上手く始動できず
かぶらせてしまうことはありえます。
そうはいっても半年などしばらくエンジンをかけて
いないとか、8気筒以上のキャブ車など多気筒
エンジンぐらいのもので、通常6気筒以下の
バイクにはあてはまりません。
エンジンは新車や、きちんとしたエンジンオーバーホールを
施した時は絶好調のはずですよね。
つまり圧縮圧力が上がってエンジン燃焼室内の
温度が高くなります。
そうなればプラグは焼けやすくなります。
ではそれでもプラグがかぶる（湿気る）というので
あればキャブレターセッティングが濃い状態に
（空気に対してガソリンが多い）
なっているからですね。
ではそれをきちんと調整できたとしましょう。
当たり前ですが、調整が良いのならかぶったり
しませんよね。
標高が高い、湿度が高い、気温が高い、
条件がそちら寄りになると、そりゃあ
いくらか影響を受けます。
ですが今直前まで調子よく走ったものが
それらの影響ですぐにかぶったりすると思いますか？
いえいえ、そんなことにはなりません。
確かに標高が高い所に行けばエンジンの力が
弱くなります。またジェットニードルの段数の
調整がその標高に合わずに回転が引っかかって
しまうこともあり得ます。
と言ってもいきなりかぶったりしません。
もしそれでダメになるなら、元々の
セッティングが濃い、あるいはエンジンなどが
本来の調子でないからでしょう。
もし皆さんのバイクが今、
エンジンが暖まった状態で数キロ走った後、
元気よくアイドリングをしているとします。
何の問題もなく。
その調子よい状態からいきなりかぶったりすると
思います？
例えそれが調整がやや難しいCRスペシャルのような
キャブでもそれはありえない。
絶対にありえない。
それでも実際に急に調子が悪くなったとしたら、
何かほかに原因があります。
バッテリーがいきなりダメになった。
点火系や、配線回りに不具合が出た。
そりゃ可能性はゼロではありません。
ですが今まできちんと走っていたのに
そんな急に。ゼロではありませんが
確率は低いですよね。
キャブは機械部品なのでゴミが入って
オーバーフローでもしなければ
いきなり具合が悪くなったりしません。
そこで一番調子悪くなる原因で多いのはガス欠。
あるいはガソリンタンクに燃料はたくさん入っていても
キャブに燃料が充分に入ってないこともあります。
燃料関連では
燃料フィルターの付け方、位置が悪い、
ガソリンタンクが悪い、
ガソリンタンク内にゴミが溜まっている、
燃料コックが悪い。
燃料コックをONからリザーブにするタイミングが遅い。
キャブに燃料が充分に溜まっていないうちに
走り出してしまった。
そしてもう一つ運転の仕方が悪い。
低回転で走り続けていたら燃焼温度が
下がって調子悪くなることはあります。
それでも一度完全にエンジンが暖まった
状態になっているのなら、
少々低回転で走っていても
かぶったりしません。
何でもかんでもすぐにかぶり気味なんて言うのは
もういい加減辞めましょう。
まずは自分の使用方法が間違っていないかよくよく確認を。
なんでもすぐにバイクのせいにしていては
バイクはたまりませんわ。
もしバイクが喋れるのならもっと正しく
扱ってくれと文句を言う事でしょう。
キャブ車はインジェクション車のように
人間が間違った使い方をしたとしても
修正したりはしてくれません。
ではエンジンが少々くたびれたコンデションの場合は？
もちろんそれに伴いエンジンが混合気を吸い込む
力も、圧縮圧力も弱くなります。
純正キャブでもある程度許容範囲があり
問題なく走れている場合もあります。
それなら問題ない。単に力が弱くなるだけ。
ですがその許容範囲を超えたなら？
その時はエンジンの状態に合わせた
キャブセッティングが必要です。
それがほとんどの純正キャブは細かくできない。
つまりエンジンのコンデションが落ちた時こそ
FCRキャブレターなどの微調整が効く
キャブが有効なんですよね。
もちろんCRスペシャルでも口径があっていれば
FCRほど微調整は出来ませんが
問題なく走れますよ。
そもそもマフラー替えただけでも
純正キャブだとうすうす状態になります。
それだとエンジン本来のパフォーマンスは
発揮できていないわけです。
もったいない。
も
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